ふっ と想うこと

山・雪・風・人、徒然なるままに--

いつもと違うとき

2016-09-24 22:26:57 | 映画

”ハドソン川の奇跡“
誰もが知っている”美談“
ところが、この事故の後の、パイロット達への事故調査委員会の取り調べ。
そして、コンピュータでのシミュレーションでは、今回の着水とは異なる結果。でも、パラメータを少し変えると異なる結果。
この映画、悪人は誰もいません。事故調査委員会のメンバーは、ただ職務に忠実に対応。
クリント・イーストウッド監督は、敢えて感情を殺して淡々と描いています。淡々として進んで行くものの最後のクライマックスに向けて引き込んでいく、その描き方は、さすが。トムハンクス他の役者達も、淡々と、しかし、自己の職務に確固たる信念。
このようなことは、自分の普段の生活ではないように思われますが、実は、このような”命に関わるものではない“事態は日常でも。
仕事で突発的なトラブルはよくあります。このような時に、経験の少ない人よりも、年配の経験者の対応のほうが上手くいくこと、多々あります。これは、やはり、経験の多さによるものかもしれません。
この映画、結局は、経験の多さと、長年の経験に裏付けされた適切な判断が、あのような結果になった、ということを、静かに表現しています。
今年観た映画の中でも、1、2を争うくらい、個人的にはよかった!

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岡山県倉敷へお見舞いへ

2016-09-18 11:45:40 | 旅行記

いつも、一緒に登山、スキーへ行っていた会社の先輩が、沢登りで大怪我、倉敷の病院に入院中。
ということで、お見舞いに倉敷へ。
仕事柄、倉敷にある水島コンビナートに工場があるので、倉敷には20回以上訪問。でも、仕事、接待などで個人で訪問するのは初めて。

高速道路も岡山県に入ると、桃太郎があちらこちらに。ちなみに、長野県の寝覚ノ床にも桃太郎伝説があります。

倉敷と言えば”美観地区“

朝早くは、まだ観光客も少ない、落ち着いた雰囲気。

ベタな観光客として、人力車で案内をしてもらいました。


倉敷は、元々は、天領地。ということで天皇家にかんするものも多いです。

この狛犬が普通とは逆にお尻を跳ね上げているお寺も、瓦には、菊の御紋が。

細い道も、趣深いです。
そして、倉敷と言えば、大原孫三郎、そう、クラボウ(倉敷紡績)の創始者が活躍した場所。

第二婦人つまり、お妾さんの家へ行くために作ったトンネルも。

観光客も増えてきました。
仕事で来ていたときに気になっていた喫茶店へ

ここは大原孫三郎さんの時代は、事務所にしていた場所。

店内は、とても雰囲気が。

お昼は、人力車の車夫さんがお薦めしていただいたイタリアンのお店へ

中庭のテーブルは、竹林の横に。



とても美味しくいただきました。こんなお店があったのですね。仕事だけでは中々みつかりませんね。
色々とお土産も。

なんとひとつ2000円の帆布のバック。ゼロがひとつ足りないのかと思う値段。物はしっかりしています。何故、と店員さんに伺うと、このお店、生産加工工場の直売店とのことで格安に作れるそうです。そう、岡山県は、帆布、そして世界的にはジーンズの生産地。
そしてもう一つ、隠れたお土産

この倉敷は、元々は、大橋家が大地主。先ほどの大原孫三郎さんもこの大橋家から土地を購入して倉敷紡績を創設。この大橋家の長年開けられていなかった蔵から大量の寛永通宝が発見。本来ならば、換金しても良いのですが、さすがに歴史的な大地主さん、換金せずにお手頃価格でストラップを。
1000円、しません。
お得な、そして歴史的なストラップお土産!
そして、今回の目的地、倉敷中央病院へ

ここも、倉敷紡績を創設された大原孫三郎さんが作った病院。当時、日本の中でもトップクラスの病院だそうです。


倉敷の街には、大原孫三郎さんが、従業員のために多くの福利厚生施設を作っています。女工さん達も厚遇されたそうです。戦争中もこの倉敷紡績の従業員食堂では、充分な食事ができたそうです。朝、乗った人力車の車夫さんから、
”実は、倉敷紡績で女工さんとして働いていた高齢の女性に昨年、乗ってもらいました。その方によると、大原孫三郎への感謝の言葉が凄かった“
とのこと。
この(今でも特に循環器疾患では)日本有数の病院も、大原孫三郎の従業員のための病院。
中の明るさ、清潔感は、凄かったです。知人は、元気そうで、長々とお話しを。なかには山の雑誌を持ってきて神経を逆なでする?お見舞客も。
2時間近く、話しをしてから、大阪へ。
目的は、以前から気になっていて、先日、テレビにも出た”着替えできる靴“

底とそれ以外をジッパーで。
色々な種類の組み合わせできます。
ただ、残念なのは名古屋では購入できません。
ということで大阪へ。
そこから名古屋へ。
名古屋→倉敷→大阪→名古屋、総走行距離は、800Km弱。スバルのアイサイトのおかげで楽々。しかも無給油。
重宝しています!

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”インバウンド“に頼らざるを得ないかつての栄光

2016-09-13 08:16:50 | スキー

暑い!暑い!と言いながら、ようやく秋の気配

いつものスキーのシーズン券の季節に。
でも、うん?値上げ?
ビックらぽん!
年々、酷くなっていくのに、このご時世、値上げ。
確かに、世界的にみても日本のスキー場のリフト券の値段、安いです。
そして、外国人も増えつつあります。
でも、待ってほしい、そもそも、インバウンド、外国人観光客、といっても物珍しさもあって来ています。
元々、日本人が飽きてしまった観光地が強気に出ているのは、なんとなく、
不思議な、そして惨めに感じます。
インバウンドの需要は2兆円、でもアウトバウンド、つまり日本人の観光需要は18兆円。
最近の各地の動きをみていると、積極的に外国人を受け入れる活動をしていますが、うまくいっているところは、同時に日本人客も増えて来ています。
しかし、インバウンドという言葉だけで何もしない観光地はやはり、日本人客は減り続けています。
このスキー場も、冬のトップシーズンの週末ですら、外国人観光客と大学・高校の課外授業の生徒たちを除くと殆ど客はいないに等しい!
しかも、この学生たち、今までは、日曜日の午後に来て土曜日の朝に戻る、というパターンでしたが、昨年あたりから土日も平気でいます。昔から知っている人達も”舐められたものだ!“

空き家になった宿を二束三文で購入して、信じられない値段で外国人相手に
商売する外国人も増えています。
なかには冬のシーズンがおわるといなくなり、地元の自治会費も払わない、という人達もいる、とのこと。もちろん、きちんとした人達も多いですが。
コミュニティーは崩壊寸前。

2年後、3年後、どうなっているのかな?

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ようやく秋の気配

2016-09-11 08:48:36 | 旅行記

名古屋も朝晩は涼しく。
前夜は飲み会だったので、朝は久しぶりにゆっくりと。
天気も良いので、どこか、近場ということで、南信、飯田市近くの、大鹿村へ。南アルプスの麓、いつもの大池高原の“おい菜”さんへ。

標高1500mのお蕎麦屋さん。
目の前はパラグライダーの着陸地。今日も何人か、いらっしゃるようですが、会えませんでした。
キノコ満載のキノコ蕎麦

ここのご主人は、鹿肉、猪肉などのジビエ用の肉を扱っていらっしゃいます。

そしてこの鹿肉、猪肉、臭みがなく、絶品。よく、キャンプ、登山で持っていき皆で食べますが、以前、猟師さんに出したところ、驚いていました!
我が家も愛用。コレステロールも少なく、鉄分多く、そして何よりも、最近増えていて問題となって“駆除”されている野生動物の流通のため少しでもお役に立っている、のかなぁ~。

陽射しはまだ強いですが、夏ほどは射すような力強さはなく、吹く風も心地よい。ご主人、奥さん、息子さんとお色々とお話しを。
まわりの木々も赤くなり始めて。

少し、山に入って、とても美味しい水を汲みに。



まろやかな味。
大鹿村の飲料水はこの水場の上から引いているそうです。
緑色満載の山道を降りて飯田市へ。

喜久水酒造さんへ。
ここは、南信にあった20近い蔵元が終戦直前に統合してできた蔵元です。
飯田市民の憩いの山である“風越山”、南アルプスの“聖岳”の名を冠したお酒もあります。
ユルユルと国道を名古屋へ。
秋もようやく。

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越前市で日本の伝統を

2016-09-03 21:10:21 | 旅行記

妙高の髙谷池ヒュッテでかつてスタッフだった方が今、お住まいの越前市で尺八のライブコンサート。
天気が良いので、高速道路を降りて敦賀から海沿いの道を。

敦賀港。ここからも北海道へフェリーが。
しばらく行くと、しおかぜロード。

本当に海風が気持ちよい。
越前市、いまだて芸術館へ。


実は、尺八、生で聴くのは初めて。

2時間程、色々な演奏。
なかには新しいものもあり、いわゆる日本の古来の旋律と異なり現代的なものもあり、あっという間に時間を。
実は、福井県は北陸道で通り過ぎることはあっても、降りたのは初めて。

これ程まで、田んぼが美しい所とは思いませんでした。
夕方で陽光が暖かみを増して、稲刈り直前の稲穂も美しかったです。
武生インターから名古屋へ。
途中、越前地方の名産品、へしこを。

そして、滋賀県民のソウルフード
“サラダパン”

マヨネーズで和えたタクワン入り。
明日の朝食用に購入。
岐阜羽島近辺で

美しい“虹”
でも、台風が近づいているせいか、どんよりとした雲が、近づいてきています。
古きよき日本の伝統、風景を堪能した一日。

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