ふっ と想うこと

山・雪・風・人、徒然なるままに--

高谷池ヒュッテ。山小屋の存在が特別保護区の自然破壊に。昔の小屋を取り戻しませんか?

2020-08-31 09:59:30 | 
知り合いから現状指摘、それになにも対応しない妙高市営高谷池ヒュッテを運営する自治体への批判。

数年前に小屋を改造、なんと、水源地の無い山小屋で温水洗浄機能付トイレの導入を強行。事前のヒアリング、公聴会では反対意見が多かったにもかかわらず強行。
その結果、目の前の高谷池池の水が枯れ始めたということ。更に、故障が多く、春先には使えず関係者が外で用をたす、という”小屋の存在そのものが環境破壊”という状況。
その上に、今年から、やたらと物販を始め、更にやたらとSNSを発信。本来の山小屋のあり方から外れ、下界のホテルと同じような状況に。これは新しい入った総支配人のせいなのか、それとも妙高市のせいなのかは不明。少なくとも昨年までとは大きく変わっています。
小屋に宿泊すること、そのものが、環境破壊に。
しかも、この場所は、日本でも数少ない”国立公園特別保護区”。
日本でも最も自然を保護すべき場所で数千年かかって出来た高層湿地が数年で破壊されています。
山小屋とは言え経営の面は大事です。でも、それ以上に(特に特別保護区)大事なものを守るべきもの見失っています。

もう一度、言います

”(今の)高谷池ヒュッテに宿泊することは環境破壊に手を貸している“
(トイレを使用するということではテント泊も同罪)

大事なこの山小屋、商業主義に走らず、昔ながらの素敵な山小屋に戻しませんか?


以下、知人の上申書と妙高市への申し入れの文面です。



みなさんの力を貸してください(拡散希望)

妙高市への要望書提出:「高谷池ヒュッテの水洗トイレを速やかにバイオトイレへ戻してください」

火打山の高谷池ヒュッテの水源である高谷池の水量が減り、宿泊者には節水を、テン場利用者には水を持参ください…、ということになっています。
https://www.yamakei-online.com/mt_info/info_detail.php?info_id=1016
https://www.facebook.com/232360843570257/photos/a.232694543536887/1845013742304951

晴れの日が続くことによるとされていますが、主な原因は妙高市が水洗トイレ化したことによる水源である高谷池の水量減少だと思われます。以前は環境への負荷が少ないバイオトイレでした。成績も良く(10年間汲み取りなどなし)、何ら問題はありませんでした(においはありましたが…)。

水洗トイレ化による問題点は計画段階から指摘されていましたが、妙高市は水洗化を進めました。それにより、下記に記すような弊害が顕在化してきています。ヒュッテスタッフも心を痛めています。

これまで私は、妙高市に対して一市民として、ライチョウや高山環境保全の観点から意見を述べてきましたが、いっこうに聞き入れてはもらえませんでした。市長へ直接要望を送ったこともありますが、担当者からあたりさわりのない返事が来ただけです。

もう、私の力だけではどうにもできません。素敵な高谷池が、“高谷池草原”になってしまいそうです。豊かな妙高の自然を後世に残せなくなってしまうのではないかと、とても不安です。

効果がどれほどあるかわかりませんが、添付ファイルの要望書を市長宛に送ろうと思います。私一人の名前ですと「また長野かぁ…」と黙殺されそうです。

そこで、ぜひみなさんの力を貸してください。賛同いただける方と連名で要望書を提出できればと思っています。

賛同いただける方は、Messengerにて「住所・氏名」をお知らせいただけないでしょうか。(もっとスマートな方法があれば教えてください)

個人情報はこの要望書を提出すること以外には使用しませんし、要望書提出後は削除します。ご協力のほど、よろしくお願いいたします。9月末までをメドに賛同者を募りたいと思います。

<水洗トイレ化による弊害>
1. 高谷池の水量減少による乾燥化・陸地化
一方で、妙高山・火打山地域自然資産地域計画(案)(令和2年)では、「年々、高谷池湿原や天狗の庭の湿原の面積が減少してきていることから、湿原を保全していくために、調査と対策事業を実施する。」と矛盾しています。

2.今後のツーリズムへの負の影響
CNNによる「日本の最も美しい場所31選(妙高市HP)」が台無しになり、ツーリズム資源として利用できなくなります。

3. 今後の利用者受け入れ困難の可能性
トイレだけでなく、食事(水)の提供ができなくなり、宿泊者自体を受け入れられなくなる可能性が高くなります(すでに上記URLのように制限が始まっています)。

4. 春季の水凍結による野外でのトイレ使用が原因の環境汚染
春季は水が凍結するために水洗トイレが使用できず、野外でトイレを済ませており(高谷池ヒュッテスタッフからの聞き取り)、環境汚染の原因となります。ライチョウへの人間由来の大腸菌汚染が心配されます(富山雷鳥研究会 2002)。

5. 発電機の燃料消費量の増大
浄化槽を作動し続けなければならないため、2020年8月時点、コロナ禍による受け入れ人数縮小にも関わらず燃料使用量は前年の20倍(高谷池ヒュッテスタッフからの聞き取り)とのこと。温暖化に影響を受けて生息地が狭まるといわれるライチョウですが(Hotta et al. 2019)、妙高市は国立公園妙高の鳥に指定し、これを守ると言っています。言っていることとやっていることが矛盾しています。

引用:
妙高市HP:https://www.city.myoko.niigata.jp/docs/100.html
(令和2年8月25日確認)

妙高市 (令和2年)妙高山・火打山地域自然資産地域計画(案)

Hotta et al. (2019) Modeling future wildlife habitat suitability: serious climate change impacts on the potential distribution of the Rock Ptarmigan Lagopus muta japonica in Japan’s northern Alps. https://doi.org/10.1186/s12898-019-0238-8

富山雷鳥研究会(2002)北アルプスにおけるニホンライチョウの生態調査 –生活史特性、生息環境と保護・保全をめぐる問題-.
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武漢肺炎による様変わりした世の中

2020-08-28 10:26:27 | 身の回り
武漢肺炎により、色々と今までの“自由”を謳歌していた日本も大きく変わってきました。
一番、最たるものが人の移動、旅行。

最初は、移動そのものをやめていましたが、しかし我慢できなくなると”車“での移動が、増えてきました。となると普段、運転に慣れていない車が多くなり、警察の餌食に。入れ食い状態。東名、新東名ではSA,PAで休んで運転すると同じパトカーが何度も取り締まり。
とにかく、高速道路での運転の酷い車増えました。追い越し車線を悠然と運転する車、後方に(覆面ではない白黒の)パトカーがいても気がつかずスピード出してる車。知り合いも20Kmオーバーで捕まったそうです。やはり取り締まりの罰金が予算に組み込まれている警察とすると、人出が減り車が減ると違反車も減り収益が減るので昔ならば見逃されていたものまで取り締まりかな。
でも、やはり皆さん、気にしているのか、東名では厚木まで混んでいますが、そこから西はガラガラ。東京近辺の人達は鎌倉、江ノ島。不思議と常に渋滞している印象の中央道は相模湖付近も含めて少ないですね。
そのせいか、先日、名古屋から実家の東京まで岐阜県高山市経由で。

高山までは国道41号線。先日の大雨で下呂市での通行止めもようやく解除。
高山では驚きの光景

土曜日の朝とは言え観光客、ほとんどいません。
高山市内の横断歩道には信号機が無い場所が多く、特に昔ながらの建物が多いところは中々、車は前に進めませんが、今回はそのようなこともなく、スムーズに。
そのおかげで母が好きな物を、いつも作り置きがあるのに今回は注文してから初めて作っています。それだけ在庫、作れない、需要がないということですね。馴染みのお店でも”最悪です。あとどれだけ頑張れるかな?“
松本経由で東京へ。
地元の観光バスも休止中の貼り紙だらけ。
元々、山間地の不採算路線が多い地方のバス会社。大都市への高速バス路線と観光バスで収益を稼ぎ、それで不採算路線を維持するという収益構造。その収益源が無くなるということは今後の生活路線の維持も困難に。
武漢肺炎の影響、今でも大変なのに更に深刻になるかもしれません。
クソ暑い名古屋、涼しくて人の少ない所、ということでお気に入り場所へ。
一つは愛知県最奥地の面の木園地

彗星が見られるかなと。
結構、同じようなこと考える人達、多かったです。写真の赤色は車のテールライト。
多いとは言え密になるわけありません。

天の川も。
そしてもう一つ、長久手市にあるトヨタ自動車博物館。

好きな車

子供の時、若い頃に乗った車

そして現役時代に開発に関わった車
ここはとても広いので、朝早く行くと空いています。新しく購入したカメラの練習も兼ねて。







お盆期間中は、“県境をまたぐ移動”はせずに愛知県内のみ。
それにしても愛知県は山あり、海あり、博物館あり、と結構見所たくさん。飽きません。
いつまで、こんなこと続くのかな?
どんどん弱っている日本のあちらこちら(特に北と南)を買い占めている某国により日本人が行くことの出来る場所も減りそう。日本が昔のようになるかは不明ですが、元に戻った時には日本人の居場所なくなるかも。








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武漢肺炎下の北海道

2020-08-05 22:55:54 | 
武漢肺炎のせいでゴールデンウィークの北海道は中止、この夏になんとか北海道へ。
昨年、還暦になったので年寄り割引で。8月の最初までなのでお盆休み前に。歳をとると少しはメリットあるかな。

あちらこちらに出かけているせいで5年で190,000Km。
天気は大荒れの予報。
米山SAでサバサンド。



サバの独特の香りと味が病みつきに。

米山も雲の中

大雨洪水警報の出ている新潟では、あちらこちで冠水。
武漢肺炎のため、フェリー乗船客全員、体温測定



前日に新しいフルサイズミラーレスカメラを

還暦を越えると、人生最後のもの、というものが増えてきます。このカメラも多分、人生最後のカメラ。
最初に遷したのがフェリー。




武漢肺炎の今年ならではの写真も。

出航の合図の銅鑼

毎回、この銅鑼の音でこれから旅に出る気持ちが高ぶります。残念なことに帰りの友船ラベンダーでは出航の銅鑼無し。





部屋では新潟の魚と北海道蘭越の松原農園さんのワイン。
そしてDVDを。





名古屋のご当地ドラマ、“名古屋行き最終列車”。名鉄、名古屋鉄道が全面協力、なんと最終列車後にロケーション用の臨時列車。
出演者もそれなりの人達も。大杉漣さんも出ていました。
そして楽しみのひとつお風呂へ。



新日本海フェリーには露天風呂があります。天気の良い日は海を見ながら入る露天風呂は最高です。
夜は毎回、グリルのディナー。
新日本海フェリーの系列の小樽のホテルのフルコースのディナー。

今回はなんと我が家だけ

雰囲気良いのにもったいないなと。











ワインは北海道ワインを。
この船アザレアだけのデザインお皿と壁紙。新日本海フェリーのオーナーの選択だそうですが素敵です

そしてもう何度もお世話になっているスタッフの方とこの船独特の壁紙をバックに

素敵な夜。



素敵なディナーと美味しいワインのお陰で心地良く眠りに。
翌朝、好天の小樽港へ。





ここから、”北海道の尾瀬“と言われる“雨竜沼湿原”へ。途中、岩見沢SAでばんえい競馬のオブジェ

雨竜沼湿原登山口まではひたすら砂利道

車は埃だらけ。


この雨竜沼湿原は熊さんの宝庫、沢山。

















































遠くには南暑寒別岳と暑寒別岳。あと10歳若ければ暑寒別岳は無理としても南暑寒別岳までは駆け上ったかな。

木道沿いには熊の”掘り返し“が多数。熊の存在を身近に感じられます。
下山して車を運転しているとそこかしこに広大な蕎麦畑。

最近、北海道は蕎麦の一大産地になりました。
夜はいつものように、個人的には一番目美味しいと思う焼き鳥が楽しめる“bangbang”さんへ。



そしてニセコでお酒を楽しめる”Tmshiro’s bar”さんへ。

サントリーのお米のウイスキー。
そして八海山のお米のウイスキー



北海道には最近、多くのウイスキー醸造所が増えてきます。ジャパニーズウイスキー。
色々なウイスキー醸造所が出来て色々と楽しめるのは嬉しいです。でも、今回の武漢肺炎のせいで世界的に景気は悪化。嗜好品であるウイスキーも今までのようなとんとん拍子にはいかなくなるかもしれません。時間かけて育てるものですからこれからが気になります。
翌日は紹介してもらった美唄市の美術館へ。
途中、三笠市へ旧炭鉱跡へ。

炭鉱のための鉄道跡の鉄道博物館















近くには旧炭鉱住宅跡
ここだけ時の流れが止まっています。
阻止です目的地へ。
途中、日本一の直線道路。

そして目的地、安田侃さんの美術館









美術館と言っても自然の中に作品があります。

木陰で涼しげな心地良い風を感じながら軽食。
このまま、ここで過ごしてくなる素敵な場所、時の流れを感じさせない、そんな気持ちよい場所でした。
そして木造校舎跡



この木造校舎ではこの春まで幼稚園として使われていたようです

木造校舎は時が経つと趣が出てきます。














ここらか少し奥に炭鉱跡の公園









今の日本が世界的な経済大国になることが出来たのはこのような炭鉱で働いた無名の炭鉱夫の方たちのお陰であることを改めて痛感します。
途中には石炭も。

ここで石炭を運んだ鉄道の機関車も。













夜は、今日もbangbangさんへ

















このお店の軟骨は、豚の喉の軟骨、それも国産のもの。オーナーのこだわり。

翌日は天気も下り坂ということで近場の山へ。
新見峠から白樺岳からシャクナゲ岳へ。
新見峠への道路では



エゾシカが物凄い勢いで逃げていきます。
新見峠から白樺岳へ。






























山頂はガス、そして強風。
これからは稜線歩き、風はさらに厳しくなるので無理せずに白樺岳で撤退。

時折、シャクナゲ岳も。来年かな。
下山して途中、雰囲気の素敵な新見温泉跡を。



まだ、温泉は出ています。
ニセコで一番乗り新しい黄金温泉へ。











最近はどこもこぎれいな場所が増えていますがここは昔ながらの雰囲気の温泉。
そしていつも購入させて頂いている蘭越の松原農園さんへ。 




スバル大好きなご主人、そして楽しい奥様と楽しくお話を。
数年前から自前で葡萄を搾るように。
さらにこの松原農園さんの下に新しく若い人がワイン用の葡萄園を。松原農園さんで数年間働いて独立した方だそうです。
松原さんご夫妻に見送られてフェリーでの朝食用のアイスコーヒーを高野商店さんへ

通販でも毎年購入しています。本当に美味しいコーヒーです。
夜はbangbangさんへ



ひとばんタレに漬け込んだから揚げ”ザンギ“と夏野菜の“蒸し野菜”
ニセコならではのメニュー。











そして






最終日、午前中はbangbangさんへ。齊藤さんご夫妻とコーヒーを頂きながら、楽しくお話を。
昼に失礼をして小樽へ。
小樽はウィークデーとはいえ夏休み時期なのに観光客は物凄く少ないです。外国人がいないからですね。でも、観光地の中心となる運河沿いのお店はとんでもなく高い!もうしばらく外国は当てにできず日本人観光客を相手にするならば、少し頭を切り替えないと。それにしてもぼったくりのような価格設定。とてもではないですが小樽の海産物を堪能出来ません。そんな中、昔からの市場の中の食堂はリーズナブル。

美味しく頂きました。



なんと、この日は普通車は31台。
そのせいか、今まで毎回、出航時には打ち鳴らされおた銅鑼が今回、ありませんでした。我が家も含めて数人が待っていましたが!残念。


夜はまた、グリルで。

この日も我が家だけ。
















美味しかったです。
部屋では高野商店のコーヒーでウイスキー。

翌朝、露天風呂で朝風呂。

高野商店さんのコーヒーで朝食。このご時世、レストランから部屋へ持ち込むことも可能でした。






定刻に新潟港着、まつや食堂さんへ

燕の名物、背脂ラーメン

美味。
長野県信濃町までは一般道、そこから高速道路で名古屋へ。

暑い!

今回の走行距離1900Km弱。
なんとか天気にも恵ました。

今回の武漢肺炎のせいで外国人で溢れていたニセコも、ほとんど人を見かけずゴーストタウン化。
その一方で中国を始めとしたアジア系の土地購入、建設は続いています。
インバウンドは必要とは思いますが過度に依存すると大問題。
もっと日本の将来について真剣に考え直す時かもしれません。
































































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