ふっ と想うこと

山・雪・風・人、徒然なるままに--

突然訪れた晩秋の飛騨路

2023-11-13 09:22:01 | アウトドア
飛騨市奥の旧神岡鉄道廃線跡を利用した”ガッタンゴー渓谷コース“へ。


今年は熊の出没が全国的に報道。
今年は注意書きも

イノシシも
スタッフの方と話をすると、実際にはガッタンゴーのときには熊は出ていないとのこと。近くで捕獲はされたそうですが。
確かに、20台近く、廃線の跡を自転車でこぐと、”ガッタン、シャアー“と大きな音がしますから熊も近寄らないでしょうね


雨雲が流れてきたせいか少しの小雨交じりの中を。



今年は熊対策ということで車両間隔は短めに。そして見通しの悪い場所では先導のスタッフの方のバイクが警笛を鳴らしながら。


終点の折り返し地点で、クワガタのメスのオブジェと。ちなみに、以前スタッフの方にうかがったところ、元々は飛騨市役所にオスとつがいだったそうです。しかしオスは行方不明に。なのでここにはメスだけだそうです。

トンネルを抜けると赤い鉄橋と紅葉を。

スタッフの方とお話をすると、今年はつい最近まで暑く、急に寒くなったので紅葉は赤くなる前にみな散ってしまったそうです。今年は赤色の少ない紅葉。
昼前に高山市へ。
土曜日の午前中に高山へ来るのは久しぶり。
ところがコロナ前と大きく違うのは外国人観光客の客層。コロナ前にはアジア系が多かったですが、圧倒的に西洋系の観光客。色んな所で聴いてもアジア系よりも西洋系の人たちが多いほうが良いとの声を聞きました。彼らは日本文化を楽しんでいます。どこでもスマホで自撮りして混乱させているアジア系よりも良いと感じる、久しぶりの観光客で混んでいる高山。
不思議なことに、街路樹に朝顔が。
つい最近まで暑かった高山。
朝顔と紅葉の奇妙な、貴重なコントラスト。

長年、おうかがいしている飛騨春慶塗の“こくわ”さんへ。木目の綺麗なぐい呑み。
春慶塗といえば伝統工芸品。中々敷居が高いですがこのようなお手軽品ならば日本文化、日本の伝統工芸品を楽しめます。そういえば我が家には酒器沢山。今回も嫁さん、”また買うの?。仕方ないなぁ“と。

お昼は高山にできたばかりの洋食屋さん、“Toi meson”(トワメゾン)さんへ



地元、飛騨牛はもちろん飛騨地方の鶏、豚、野菜にこだわったお店。
それもそのはず、マスター(ここではシェフと呼ばれていました)は高山市の飛騨牛のステーキの老舗名店”キッチン飛騨“さんのマスター。
いつかは洋食屋さんをやりたい、との事で、還暦を過ぎてしばらくしてキッチン飛騨は後進に任せて独立。
自分と同じ歳ですが、この歳になって新たな事を始めるのは羨ましいです。
日曜日に寄らせていただいた久々野の坂本酒店の坂本さんと話をしたら
“開店の時のお花は凄かったですよ。胡蝶蘭やらいろんな花が並んでいて、地元の人は花屋が新装開店したのかと思うくらい。やはりマスターの人柄かな”と。
まだ60代前半、同じ歳のマスター(シェフ)、色々とあったと思いますが、頑張ってください。
美味しいお昼を頂いてから高山市の紅葉の名所、城山へ。
今年は紅葉が良くないのはここも同じ。

夕方の北アルプス。夕陽があたってアーベントロート。ひときわ目立つ笠ヶ岳。昔のよく通って、居候をしたこともある笠ヶ岳山荘が思い出。

夜はキッチン飛騨さんへ。
ここへは今から40年近く前に、会社の先輩たちに連れられて北アルプスを縦走した時に帰りに寄ったのが最初。今のように山での食事は良くなく、自炊で”素ラーメン“を食べて縦走。山から降りてきて、皆で残ったお金を出し合って、高山発の“特急ひだ”の最終に間に合うようにステーキを食べたのが懐かしい思い出。
そして高山の素適なBAR”ラビットホール“さんへ。
よく喋るマスター、そして地元の常連さんたちとの楽しいお話

マスター、よく話をしますが、ウィスキー、ワインの蘊蓄は素晴らしい。楽しい夜を。

宮川のほとりから紅葉と星空
星が綺麗に、見える高山の夜
次の日は高山でいつも夜ご飯用に“飛騨牛の握り”と”ぶり寿司“を買いに梗絲(きょうし)さんへ。いつも美味しく頂いています。
お惣菜のお店を始めて今までは日曜日は営業していなかったが最近日曜日も営業するとのことで飛騨高山高校近くのお店へ。

近くの飛騨高山高校を外から
そういえば昨晩、ラビットホールへ行った時に隣に座った和服の若い女性が飛騨高山高校出身と。

見事な並木道の紅葉



そして農業科が飼育しているのか牛が。飛騨牛なのかな。

近くの梗絲さんの総菜屋さんへ。
鶏の唐揚げ、天ぷら、そしてサラダ。夜に美味しくいただきました。
名古屋へ戻る途中、久々野の坂本酒店さんへ。このお店、ワイン通の中では隠れた名店、世界中のワイン、シャンパン。そしてワインの育つ土、環境に精通している坂本さん、いつもニコニコしていらっしゃる弟さん。ワインのお話を楽しく。
我が家はいつもお手頃価格(1000円代)のシャンパンを。餃子にはいつも”醤油+ラー油“ではなくて“柑橘類+黒胡椒”とお手頃シャンパンで“シャンパン餃子”を。高山の知り合いのソムリエさんに教えてもらいました。坂本さんも同じで、”たこ焼きにも合いますよ!“
この日はたまたま、世界史で習う“メジチ家”が作ったシャンパンがあったので面白半分で。
坂本さんと、近くの久々野駅前の”みかどや“さんという食堂が気になっていると話をしたところ、“普通の街の食堂ですよ、でも美味しいので地元の人はよく行きます。昔、椎名誠さんが百年食堂という本を出したがその中にも出ていますよ!その時はまだ100年経っていなかったけれど娘さんが跡を継いだので100年は超えていますよ。是非食べていってください”と。
お勧めをおうかがいしてお店へ

坂本さんにうかがったところ昔はそれなりの店内だったけれども内装に手を入れて綺麗になったそうで、綺麗なお店でした


キモ皮定食とカツ丼。
坂本さんのお勧めの2品。

とても美味しく、お手頃価格、そしてボリュームが。

子供のときにはこのようなお店、東京の実家近くに沢山ありました。

懐かしい、日本の街の食堂

あとは紅葉見ながら国道41号線、通称”益田街道“で名古屋へ


































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梅雨の合間にこの季節の楽しみを

2023-07-10 10:41:27 | アウトドア
梅雨の末期、雨が降ったり、天気予報も日替わりで変化。
しかも、局地的に変わる不安定さ。
山にも登れず。
雨に降られも少しは運動できるかなと、長い回廊を登る奈良県長谷寺さんへ。
長い回廊には風鈴が。

普段とは少し異なる趣き。


長谷寺さんは、“花の寺”として四季折々の花々を楽しめます。
今は、ちょうど紫陽花が終わりの頃

手前をぼかして遠くの紫陽花
逆に遠くをぼかして手前の紫陽花
カメラのレンズで。



長谷寺さんの朝の勤行”祈りの回廊“はこの時期は朝の6時半から。
受付開始の6時には我が家だけ
山の高いところにあるお堂。
僧侶の方達の読経が山々に響きます。
そして、今ならではの風鈴の音色。
早朝とはいえ梅雨のまとわりつく空気、僧侶の方達の荘厳な読経の響き。その時に微かに耳に聞こえる風鈴の涼やかな音色は心を鎮めてくれます。
最後には、僧侶の方達が舞台に並び、周囲の山々へ祈りを捧げます。
その響きが山々へ、そして明るくなってきた空が、今日という日の始まりを告げます。
朝のお勤めが終わってからは特別拝観へ。
十一面観音像の足元を触れることができます。




三脚禁止の長谷寺さん、カメラバックにコンパクトカメラを載せて。

新緑のみずみずしい緑から夏の濃い緑色へ。

擬宝珠と五重塔

朝のお勤めが終わって、一般参拝客が登ってくる間の、静かなひととき
お堂流れる風も心地よく



 

紫陽花も終わり、代わりに蓮の花が盛り迎えようとしています
早朝の静かな参道を降りてきて、草餅屋さんへ。
営業時間よりも早く、お店を開けてくれるのでいつもここで。
何度もおうかがいしているので、顔なじみに。
“この季節が参拝客の方も少なくて1番静かな長谷寺さんです”と。
色々とお話をしてから草餅屋さんの前の柿の葉すし屋さんへ、と思ったらまだ開店前。まだ9時前ですから。ということで、ほんの5分位の所にある柿の葉すし専門店へ。

夜のお酒🍶のお供に
名阪国道をのんびりと名古屋へ戻る途中、昼前に鈴鹿市のとんてき屋さんへ。
以前にいただいて美味しかったので
肉厚のとんてきとニンニク、そして誰もいなくなったキャベツの絶妙な味つけ。美味しくいただきました。
鈴鹿には、再興させた酒蔵、清水正三郎商店さんがあります。
アニメ”居酒屋ぼったくり“で出た“鈴鹿川”、そして“ザク”と読むことからガンダムファンにも、人気のある”作“
伊勢志摩サミットでも饗された鈴鹿川。フルーティーなのにしっかりとしたお酒。冷酒にピッタリ。夜の柿の葉すしに。
長谷寺さんの朝のお勤めに参加するために朝早く名古屋を出発。美味しいお酒と柿の葉すしでバタンキューと。早く寝ることができました。

翌日は、家の前の国道153号線、通称“飯田街道”を北上、飯田市へ。そして隣の南アルプスの麓の大鹿村へ
大雨の影響か、道路わきの滝もいつもよりも轟音と水しぶきが凄いです。
南アルプスの登山口行きのバス。

大鹿村の段々畑の合間をぬって高いところへ。

大鹿村は、明治時代に大河原村と鹿塩村が合併してできた村。建御名方命(たけみなかたのみこと)が鹿狩りをされたあとに塩水で鹿肉を料理したことから鹿塩という地名がついたと。そのために、諏訪部族との関係がふかいとも。確かに、諏訪大社の御柱祭のときに、諏訪から離れたこの大鹿村での御柱、村内を引き回して、お納めしていますね。
途中、昔の歌舞伎舞台。
この大鹿村は村歌舞伎が盛んな所で、年に2回、春と秋に村歌舞伎。
原田大二郎さんの遺作、”大鹿村騒動記“という映画。そうそうたるキャスト。原田大二郎さん、佐藤浩市さん、三國連太郎さん、岸部一徳さん、松たか子さん、石橋蓮司さん他。その映画のあとには多くの観光客が訪れて大変な事に。元々は村の人達の余興のためだったのに、多くの観光客が訪れたので、練習も真剣にしなければならなくて大変だった!と村の人は昔、笑っていました。

昔の歌舞伎舞台
人口も減ってきて、この舞台も歴史となるのかもしれません。

昔の街道跡

ほんの僅かですが若い人も入ってきています。ヤギも。

大池


ここの九輪草を見に
かつては池の周りに沢山あった九輪草の群落。しかし、土砂が流入してことごとく群落は埋まってしまいました。わずかに残った九輪草。





人よりも鹿の方が多いかもしれないこの村。獣に食べられた鹿の骨も。
かつては鹿の頭蓋骨も見ました。
今回の目的はここでジビエとして鹿肉をさばいていらっしゃる方に鹿肉を。この方のさばいた鹿肉は、臭みが皆無、そして美味しいです。全国旅行したときには極力、地元の食材、とりわけジビエをいただくようにしていますが、個人的には日本で1番美味しいと。かつて新幹線の社内紙にも載ったこともあります。
もう、10年以上、ここで鹿肉を買わせていただいて、おじさん、おばさんとよもやま話を。
また、ここ大鹿村は南アルプスの麓。この南アルプスには火山はなく、太古の昔の海底が隆起した山脈。今でも年に数ミリ隆起しています。そのためにこの大鹿村にある“鹿塩温泉”は海水とほぼ同じ成分、しかもマグネシウムが少ないので苦味もなく、ほんのりと甘さを感じる”山塩“。これもあわせて。
地元の葉を使った大鹿蕎麦を美味しく。

お店から見ることができる南アルプスも雲の中
おじさん、おばさんと楽しくお話をしてからおいとま。
この大鹿村には、ここ固有の大豆がありそれを使った豆腐。中々手に入れることができませんが、今日は運良く入手

夜は、豆腐、そして鹿肉を山塩で。

家から寄り道しながら3時間の道のり。
梅雨の合間に。









































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山菜キャンプ

2023-05-29 09:56:24 | アウトドア
妙高、笹ヶ峰で山菜キャンプ
高谷池ヒュッテの元スタッフ、常連客OBとの”同窓会“のような集まり。
何しろ、この頸城山域に詳しい人達ばかり。面白い話も、毎回毎回出てきて盛り上がるのは歳のせいか、それとも物忘れなのか?
毎回、今、活躍している若い人も




今年は季節の進み方も早く、山菜あるか心配。
これは山菜では無くてクリンソウ。

残雪も少ない今年の山




キャンプ場内の遊歩道にある不思議な形をしたミズナラ

山岳ガイドのために移住してきた女性も。
この木は昔、数年前まで10年以上携わってきた環境省、妙高戸隠連山国立公園のパークボランディアで夏場に朝のガイドをしていたときに、よく子どもたちを乗せて写真撮ったりしました。

戻ってきて山菜宴会の準備




みんなでワイワイやりながら下ごしらえ




子どもたちは自然の遊具で。

若い女の子も子供の相手、お母さんが写真。

夜はソーラーランタンで。
近くの明星荘さんからウドを漬け込んだものを差し入れでいただきました。お酒にピッタリ。
ありがとうございました!

昔の焚き火場で枯れ木を集めてきてキャンプファイヤー。
風も全く吹いておらず、“大人の火遊び”には絶好の天気


釣ってきたイワナ





テントにも火が灯って
本物の鯛を。
コレが、本当の“鯛焼きだ〜”
翌朝は朝早くから子どもたちは歓声を上げながら自然のブランコ

子どもたちは先に牛を見に牧場へ。
ガイド志望の女の子は朝早く、野鳥ガイドのスタッフとしてお仕事へ。
その野鳥のガイドは、以前パークボランディアでご一緒だったご夫婦。ひさしぶりの再開に色々と。

大先輩達と。
一応、顔はボカしてありますが、わかる人は分かるかな

我々も笹ヶ峰牧場へ散策

突然、猿の群れが横切っていきます。
少し前の牧場の中にはアナグマも。
メンバーの中の猟師さんに聞くと、最近増えていますよ!と










清水ヶ池には綺麗な鳥






グリーンハウスから歩いて行くと牛が沢山。
そういえば、子供達は牧場へ行ったけれど牛に会えなかったと。
連絡してあげればよかったかな。


牛が寄ってきます

日本百名泉にも選ばれている宇棚の清水。

中はとても奇麗な水。
防水カメラなので水中から
水飲み場にはかつてコップがありましたが、コロナのせいか、コップはなくなっていました。

10時位にグリーンハウスに戻ってきて散会
名古屋へは大先輩を乗せて、天気良いので国道を
いつもの木曽路、上松の越前屋さんでお蕎麦

箸の向きが逆に写真
お店は入口も開いていて、暖かい春の風が。そして木曽路ならではの木々の香りも。
冷たいお蕎麦はとても美味しかったです。

お店の周りにはお花が沢山。とても鮮やか色の花、お店の方に名前をうかがいましたが、聞いたことない名前だったので忘れてしまいました。
名古屋には夕方前に。大先輩の家の近くのビワを。
キャンプのときにもこのビワを美味しくいただきました
帰ってきたら嫁さん、”ビワ採っていたら虫に刺された“と。左手の親指の付け根がみるみると腫れてきました。
湿布を。

楽しく、素敵な大先輩達、そして若い人も。
高谷池ヒュッテの素晴らしい時代の人達の話も楽しく。


















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妙高から名古屋へ(北海道ツアー6日目)

2023-05-05 08:11:35 | アウトドア
好天の妙高から越後路(国道18号)木曽路(国道19号)で名古屋へ。
信濃町の道の駅で行者ニンニクを。
行者ニンニク味噌作ろうかな。
木曽、上松のいつものお蕎麦屋さん“越前屋”さんへ
暑いくらいの天気、冷たい盛りそばが美味しく。予約していた蕎麦寿司を。夜のお酒のお供に。

お店の周りは花が。




温かい春の木曽路を名古屋へ。






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新潟港からいつもの妙高へ(北海道ツア5日目)

2023-05-05 08:11:15 | アウトドア
小樽出航時には強風で大揺れだったフェリーも新潟に近づくと穏やかに。
昔、仲間たちと遊んだ粟島の横を

新潟港には昔乗船したフェリー

新潟港へは予定より早く
方向転換の逆噴射




新潟港からは燕市のラーメン屋さん
燕市では背脂ラーメン。
背脂が浮いていますが、見た目ほどは脂っこくないです。
美味しい!

燕からは上越柿崎へ
“代々菊酒造さん”へ。
“吟田川(ちびたがわ)”のブランド
ちょうどお酒の瓶詰めでお忙しいときでしたが叔父さんが“お茶ても”と。ちなみにおばさんは瓶詰めで忙しく。
叔父さんが趣味で集めた酒器。
備前焼


“澄滓”
お酒の澱の上澄みだけを集めた少量生産のお酒。量が少ないので酒屋さんには卸しておらず、ここへ来ないと手に入れられないお酒。
瓶詰めでお忙しいときに、お付き合いいただいてありがとうございました。
夕方、妙高山へ沈む太陽が、ダイヤモンドのように。“ダイヤモンド妙高”
宿ではお孫さんの5月飾り
夜はいつも美味しい、ジモトの物がいただける“うどんの歩”さんへ。
地元の知人達と。

楽しい、美味しい夜を























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