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ふっ と想うこと

山・雪・風・人、徒然なるままに--

6月に観た映画

2025-06-30 14:38:33 | 映画

昔から言われている京都の人の本音と建前の世界観。半世紀前の中学校の時に京都から転校してきた女の子が“京都の人の言うことは額面どおりにとってはいけない”と言ったのがずっと頭のなかに。そういえば名古屋でも。他人の家へ訪問してもお茶を出さないのは、ケチということと早く帰れという意味と教えられました。
不思議なことにこの映画、名古屋のテレビ局作成。
クスッと笑う映画

毎月9のつく日は特別料金の映画館へ。歌舞伎の世界を。とにかくきれいな映画。吉沢亮さん、横浜流星さん、女役としてとてもきれい、そしてそのなかに悲しみを。素敵な映画。

1999年、ヴィム・ヴェンダース監督のロード厶ービー。革命後のキューバの音楽への賛歌。なぜかキューバの音楽は、歌詞は理解できなくても心地よい、思わず身体が動き出しそう。心地よいサウンドに何回か寝落ちしそうでしたが。革命後の苦しい状態での音楽家達の音楽への愛着が感じられる素敵な映画

岡山県高梁市を舞台にしたちょっとした映画。三田邦彦さん、前野朋哉さんというどちらかというとバイプレーヤーとして素敵なお二人。仙人のような生活、それぞれに事情がありそれが最後に。高梁市の美しい自然と相まった小さな、素敵な映画。長年仕事で岡山県にはよく行きましたが、懐かしい岡山弁も。名古屋でたった1週間の上越はもったいないと。

ダイヤモンド・プリンセス号のほぼ事実。最前線の医者、客船のクルー、そしてそれを支える陸上チー厶、それに対するセンセーショナルに面白おかしく伝えるマスコミ。この映画は、実は痛烈な現代批判。まず明確に中国起源のウイルスと。次に“専門家”として現場を混乱させて即降ろされた無責任な学者、そしてその学者が無責任な事をSNSに。さらに”他人の不幸“こそ目的とするマスコミ報道。これらへの痛烈な批判。そのために通常は邦画では新聞社、テレビ局が1社くらいは賛助していますがこの映画では皆無。退職して家でテレビを観ていて情報番組ほどいい加減なものは無いと。そんじょそこらのタレントがしたり顔でコメント。考え方の偏った外国人を出して“いかにも世界では”というコメントを出させるマスコミ。これらが全て大惨事で最前線にいる人達の足を引っ張っています。救いは、何としても助けるという最前線の人達、乗船客からマスコミ報道は間違っている、と逆にSNSで発信。今回もたまたま愛知県の開業直前の大病院(藤田医科大学)があったからという幸運も。都会では大惨事には対応できないと。まもなく来ると言われる大震災では関東では対応できないだろうと。そんな事を、考えさせられる、現代の日本への批判の込められた映画。あっという間に引き込まれる素敵な映画

久しぶりのタイ映画。下心ある子供たち。それを分かっていても温かく見守る母親。タイでは心温まるCMというものがよくネットで上がります。仏教の輪廻、因果応報の思いが色濃く。昔輸出の仕事をしていてしばしばタイへ。そのころの古い街、懐かしく。心温まるほっこりとした素敵な映画

名古屋のミニシアターで。##能登半島穴水町のドキュメンタリー。長年穴水町の問題を取り上げていた手書き新聞。今の日本、疲弊、衰退している一番の原因は市町村レベルの利益誘導政治。若者達が見捨てるのは当たり前、70、80歳で多選の議員ばかり。それぞれの”地区“の利益代表。
“そんなことはない、あの先生はよくやってくれる”
この言葉こそ、単なる利益誘導。
だから能登半島地震のような町全体の事件になったら機能不全。そこで立ち上がったのは若い人たち。大手メディアは最初こそ能登半島を扱ってもすぐに記事にならず。地元のテレビ局だけが扱いこのことが多くの人達が動き始めました。それこそが本当の民主主義だと。今、地方自治体の中には若者達が減り消滅可能市町村とされる市町村あります。見ていると、外部からのコンサルタント、あるいは外資による観光開発にその存亡をかけているところも。外部の力を借りることこそ、衰退に繋がるということに未だに気が付かない。そこに住む人たちの諦め、ことなかれ主義の役所・役場。そんな日本衰退をより戻すことを考えさせられるドキュメンタリー映画。

今日1日だけの公開。
トーキーの名作。4Kリバイバル。有名なホークを使ったパンの踊り。何度観てもあらためてチャプリンの凄さを

普通の日常の中での多感な女の子の“死”について感じた映画。オカルト的なものに惹かれたり、周りの色んなことに関心をもつ子供の感受性。それを見事に演じた鈴木唯さん。彼女の不思議な魅力を感じる映画。

どちらかというとバイプレイヤーとして個性的な演技が多い渋川清彦さんが、世の中に流されつつなんとか、何でも屋でもある教頭を。昭和の時代ではあまり見なかった子供達の陰湿さ、自分の子供のために全てを正当化するモンスターペアレント。そんな教師生活最後に、今まで押し殺してきた本音が。少し最後に救われる、そんな素敵な映画。たった1週間だけの公開はもったいないと。

2003年に福岡で起きた教師によるいじめとして日本初の実話に基づいた映画。子供の嘘、虚言癖の母親、そして裏取りもしないで実名報道をした週刊文春。全く関係ない世の中の人達が集中砲火。学校関係者も事なかれ主義。
綾野剛さんの演技は圧倒。柴咲コウさんの不気味さ。最近、アジア系インバウンドの家族連れの行動が批判されます。でもこの10年ほどは日本人も酷いものが。予約済のレストランで子供が暴れていても親はスマホ。公共の場でも全くの無関心。また、ネットリンチ、週刊誌の一方的な暴露記事、も今の世の中の風潮。最近は日本人ですら怖いと。
唯一の救いはモデルとなった教師が復帰できたこと。考えさせられる映画。
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5月に観た映画

2025-05-30 16:22:40 | 映画

4K再編集。何回か観ています。山岳遭難としては現在に至るまで最悪の事故として。
”天は我々を見放した“
“八甲田で見た事は他言無用”の言葉が有名
元々の新田次郎さんの小説を高校時代に読んでいました。組織論として部下の提言を聞かない無能な上司と経験豊かな部下の提言を受け入れた組織との比較論としてよく使われる映画。この大は遭難のあとに日露戦争、そして冬の軍事技術としてスキーを利用しようとして1910年にレルヒ少佐をオーストリーハンガリー帝国から招聘。翌年1911年に上越高田で日本初のスキー教練が行われ日本のスキーの始まりと。それにしても、この映画を観る歳によって見方は代わると。現役時代は組織論として、退職後には当時の日本人の責任の取り方について。今の日本の企業はあらゆる面で衰退、不祥事起こしてもトップ経営層は責任取らずその職にしがみつく。それが今の日本が世界に対して遅れてしまって取り戻せなくなっていると。長い映画ですが色々な見方のできる日本的な映画

愛知県蒲郡。蒲郡といえば、”ミカン“、”競艇“、”太平洋ひとりぼっち(駅前にはエリカ号)“。でもかつては日本一の繊維産業の街。そして日本初の木綿織物である“三河木綿”の発祥地。隣の西尾市に1200年前にインド(天竺)からの僧が流れ着き手厚くもてなしたお礼として綿の種を渡したのが日本の綿花の発祥地(西尾市は抹茶で有名、吉良上野介の吉良家も)。ただかつては日本一の繊維産業の地、蒲郡も中国製の繊維に負けてかつての賑わいは皆無。蒲郡市がかつての木綿産業、三河木綿復活のプロジェクト、それを追ったドキュメンタリー映画。80歳超えても黙々と綿花を育てている職人、東京ガールズコレクションに出す衣装を作る若者たち。そして三河木綿を世界に紹介して大きく世界的に知られるように。プロジェクトxのような、でも、次世代につなげていこうとするベテラン、それを受け継ごうとする若手、観ていて胸が熱くなる、とても素敵な映画。ドキュメンタリー映画ですが今年で一番良かったと思う映画。全国レベルでの公開ではないのが残念

映画のポイントが貯まって無料で。いかにも日本映画。有村架純さんも素敵ですが、やはり鈴木亮平さんは良いですね。ファースト・サマーウィカさんも。でも、酒向芳さん、バイプレイヤーとしていぶし銀の輝き。映画始まる前まではベチャベチャ話していたおばさんたちも泣いていました。

愛知県東海市中心にしたクリエイターの育成、発掘のための試験映画。加藤シゲアキさん、加藤浩次さん他などが監督したショート厶ービー。そのためかとても不似合いな若い女の子たちでいっぱい。でも内容的には不条理劇。終わったら女の子達はキョトンとした、何が何だかわからないそんな状況。アイドル、有名人観たいと思って観に来たら理解できないと。内容的にストーリーを理解しようとしても無理、不条理劇ですから。正規料金でなくほぼ半額の会員割引料金ならば、という映画。
映画終わって外へ出るとお年寄り達でこの映画館でみたことがないくらいの人で溢れていました。次の映画は“教皇選挙”。日本人は何というか流行に弱い。特に高齢者たちは!

今、Netflixで最新のものが公開されているようですが、50年前の1975年の映画、特別公開。当時は日本でもエリート組織の国鉄は一切協力せず、鉄道模型の場面もありますが、2時間半近く、あっという間に引き込まれます。多分、東海道新幹線ならば可能な解決方法。雪国走る新幹線では不可能なもの。逆に列車間のすき間の無さが、大規模地震の時に大惨事になると言われている東海道新幹線。しかも回送を含めると30秒間隔で運転。そして世界でも一番テロに狙われると言われる新幹線。中国のような荷物検査もなく、危険物の持ち込みも緩やか。もう現役離れて毎週のように乗っていた新幹線に乗ることもありませんが、そんな事を思いながら。

テレビ局が関係していないので宣伝されていませんが、素敵な映画。服役囚に差入をすることは、被害者親族にとっては憎しみの対象になり複雑な心境に。しかし”犯罪“ひとつとっても様々な背景が。観終わってから救われた気持ちになる素敵な映画。テレビ局でのべつ幕なし宣伝が流される映画とは一線を画した映画。

伝説の“サスカッチ”(ビッグフット)の現代のアメリカで生きている、というおとぎ話のような映画。食べ物を探し、寝る場所を作り、交尾をして生きていく、そんな”生き物“としてのあり様を。今の人間世界、本当に進歩している、幸福になっているのだろうか?となりの見ず知らずの人に襲われる、突然わけもなく他人を攻撃する。人間という生き物は、その長い歴史の中で、自ら滅びていくのかもしれません、“地球”という生命体の一部として。最後には何とも言えないラストでした。全く会話は無く、美しい音楽と美しい自然だけ。”生物として“の生き方について考えさせられる映画。

原作、映画もイギリスで製作された映画の日本版。横須賀の独特のいろいろなものを受け容れる雰囲気がよく。誰にでも訪れるアルツハイマー。特に無趣味の人がアルツハイマーになりやすい、と。歳をとって、物事に関心がなくなること、感動をしなくなること、が影響するのかもしれません。寺尾聰さん、松坂桃李さん、松坂慶子さんはもちろん、若い人たちも。ネットが大きな意味を持つのも現代的。アメリカンな音楽もあいまって、とても素敵な映画。

暴走する人工知能といういかにも現代的なテーマ。とにかく還暦超えてのトム・クルーズにはただただ驚きます。“還暦の星”と。まだしばらく続くかな。
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4月に観た映画

2025-05-01 11:47:51 | 映画

東京新宿にあるアイヌ料理店の主の活動をドキュメンタリーで。“ムックリ(口琴)”で始まる映画。なんと2000 年代まで“土人法”という明治時代の法律に支配されていて同化政策の中でのアイヌ。様々な差別を受けていたその歴史。中学校の時に知里幸恵さんの”アイヌ神謡集“を読んでから自然と一体化したアイヌの生き方には現代社会の問題へのアンチテーゼと。若い時にはアイヌへの差別については何度か触れたことがあります。未だに問題があることも。色々と考えさせられる映画

30年前の4Kリマスター。岩井俊二監督が後に有名になるきっかけとなった映画。今の世の中のラブストーリーとは少し違う、叙情的、詩的な美しさの素敵な映画。ラストシーンの山(八ヶ岳)への中山美穂さんの声。感動的な、懐かしい映画。中山美穂さん、透明感があってかわいくて素敵でした



戦車シーンが有名ですが非常に重いテーマを、イエス・キリストの時代とあわけて重厚な大河ドラマ。らい病(ハンセン病)を“業病”と訳しているのは現代的かもしれません。6年かけて制作されたという今の世の中では考えられない豪華絢爛な金をかけたまさにハリウッド映画。インターミッションを入れて4時間。見応えのあるこれこそ映画、という映画。





今から60年近く前の映画。トマス・エドワーズ・ロレンスを。映画と実像とはかなり異なっているようですが、映画としては厳しい砂漠を美しく。ピーター・オトゥールも素晴らしいですが個人的にはオマー・シャリフが。特に最初の砂漠の奥から陽炎のように現れる場面は素晴らしいと。とは言え現代の中東問題の発端となったイギリスとフランスによる分割統治がモチーフだけに複雑な思いも
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3月に観た映画

2025-04-02 16:41:14 | 映画
映画、ドラマなどで作曲で引っ張りだこの菅野祐悟さん監督の映画。映画というよりも、抒情的なアート作品。ストーリーはあるもののどちらかというと視覚と聴覚(音楽)とを融合させた少し変わった映画

愛知県江南市での実話。脳腫瘍のためにまだ20歳前の主人公は崩れていきますがそれを支える家族とそれぞれの思いを。江南市の街、自然をとりまぜながら。

“35年目のラブレター”とても素敵な映画。原田知世さん、”私をスキーに連れてって“の時の可愛さから40年以上経った美しさ。そして上白石萌音さんの透明感、とても素晴らしい映画。嫁さんと一緒でしたが、映画とは違って結婚したことに後悔しているのだろうな、と少し複雑な気持ちに。



今から70年前の名作。名優ジーンケリー、喜劇俳優でもあるドナルドオコナー、テビーレイノルズ(キャリーフィッシャーの母)の可愛らしさ。そしてシド・チャリシーの妖艶なダンス。VFXなど無い70年前、見事なダンス、そしてモダンダンスを取り入れ無声映画からトーキーへの移り変わる時代を見事に。何度観ても素晴らしいと思う名作。

観たかった映画ですが都合が悪くて観るチャンスが無かった映画。賞をとったので探すと朝一番で1回だけ上映。早速。日本らしい、そして時代劇へのオマージュ、なんと言っても俳優さん達の熱量が伝わる素晴らしい映画。昨年、今年と100本近い映画を観ましたがその中でもトップクラスの素晴らしさ。監督さんが私財をなげうって京都撮影所で撮った素晴らしい映画。もっと早く観るべきでした。

ボブ・ディランの若き日のエピソードを。ウディ・ガスリー、ピート・シーガー、ジョン・バエズ、他のそうそうたる人達との関わり。知っている曲も。ただ、伝記になる歌手はだいたい成功してから落ちていく、という人が多い中でこのボブ・ディランは色々あっても成功者であり続けているので映画としての盛り上がりは欠けて淡々と。ただ吹き替えはなく全て俳優さん達が歌っているのでそれは聴きどころあります。



岐阜県長良川を舞台にした岐阜県出身の作家松田悠八さんの”長良川スタンドバイミー1950“を映画化。金子雅和監督は大自然の中で民族学に基づき作品を作る監督さん。山の民と里の民の交わってはいけない世界を、極力自然の川、風の音を使って美しく表現。華村あすかさんの透明感と美しさも素敵です。圧倒的自然の大きさの中での人間の営み。美しい、渓谷に圧倒される素晴らしい映画。

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2月に観た映画

2025-02-28 14:36:56 | 映画

デンマークの実話から過酷なひとりの生き様。原題は”The basterd“(私生児)。英語では“The promised land”。私生児として生まれた庭師が30年近くかけて大尉に。そしてデンマークの1/3の不毛の地”ヒース“の開拓に。
どんなに過酷な境遇でも彼と関わった人達が幸せになる、新しい人生を。とても重い重厚な映画。

1985年の爆風スランプの“大きな玉ねぎの下で“にインスパイアされた映画。爆風スランプは年齢は自分と同じ年ごろ。スマホで思いを簡単に伝えられる時代。なのに思いが伝わらない、そのもどかしさを平成と現代をラップさせながら。スマホの無かった時代に相手を思う気持ちの伝えることの難しさ、でもそれ故にその気持ちが強くなる、当時の若者の気持ちをうまく。会ったこともない相手と“文字”だけで思いを伝える、そんな懐かしい思い。
半世紀近く前の学生時代、東北新幹線のできる前に、仙台へ戻る最終の特急で泣きながら別れていたカップル、そんな事を思い出しました。

北海道余市を舞台にした親子、孫との家族の関係を“内なる思い”。聴覚過敏性の娘を持つ亡くなった息子の嫁。その“音“を、そしてその音をもとにした内なる思いを互いに向け合い、前へ進む姿。
とても素晴らしい映画。なんと言っても升毅さんの存在から出てくる静かな迫力、聴覚過敏性の娘を大切に思うが故の過度な娘への愛情を示す田中美里さんはもちろん、聴覚過敏性の娘の日高麻鈴さんの素晴らしさ。その姉を思う妹の宮本真凛さん。それぞれがそれぞれ独立して前を向かう、素敵な映画。大手の流通に乗っていないので名古屋でもたった2周間の興行。まだ、2月ですが今年見た20作品近くの中では最高の映画。もっと大々的に興行されればヒットする素晴らしい映画。

韓国映画のリメイク。
阿部寛さんの迫力に圧倒。原作と同じく”平和ボケした現代社会“に対しての警鐘。韓国ならば北朝鮮なのでしょうが、これが日本になると何かと。答えは多分、現在の日本には合法・非合法を入れて300万人以上の外国人が。そして毎日のように外国人の犯罪が多く報道され“安全な日本”という神話は崩れています。この外国人300万人という数値。実は鳥取県と島根県の人口を合わせて100万人、香川県の人口が100万人という方からもいかに大きな数なのか。更に今の政府は移民を増やそうと。これからは今までのような安全安心な日本は過去のものと。スリリングなやりとり、阿部寛さんの演技で現代への警鐘している映画。

タイムトラベルラブストーリー。なんと言っても松たか子さんの年齢を感じさせない素晴らしい演技。夫が不慮の事故、自らの命をかけて他人を救う、その結果命を落とす、それを何とか防ごうと。バック・トゥ・ザ・フューチャーのように、車の運転で過去へ。何度も戻っているうちに、同じ結果(夫がなくなる)でも、その間の夫婦の気持ちも持ち方が変わる、そんな素敵な映画。

諏訪大社の四季の神事とそこに住む人達との関係を。600年ぶりに復活させた冬の神事“御室神事”。

”鹿なくてハ御神事ハすべからず候”

鹿と諏訪大社、諏訪の地域に住む人達の関係。鹿を敬い、食し、関係を作る。
そのために”鹿食免“(しかじきめん)という殺生を禁じた神仏の教えの中での狩猟を#許す免罪符を日本で唯一出している諏訪大社。
明治時代の神仏分離以降、ようやく神仏混合の、儀式を。

諏訪大社の協力のもと2年以上かけて作られたドキュメンタリー。

諏訪大社、会社に入社した時、1年間同じ部屋で過ごした同僚のおじさんが下諏訪大社の神官だったためよく諏訪大社の話を聞きました(覚えていませんが)。
そして以前、環境省のパークボランティアのフォッサマグナの研修で訪れた新潟県糸魚川。そこには“奴奈川姫”伝説のある根知の”白池“。
大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)と奴奈川姫 そして、大国主大神と奴奈川姫との間に生まれた子が建御名方神(たけみなかたのかみ)が諏訪大社の祭神になったと。確かに現地、白池へ行くと”諏訪大社“と書いた道標があります。それだけ諏訪大社の力は大きかったと。そんな事を思い出しながら見た厳かな映画

岐阜県関市の全く肩に力を入れること無く観たご当地映画。よくあるご当地映画とは異なりかなりくだけた内容。でも関市の企業をさりげなく出演させたり、関市の見どころ、刀鍛冶、鵜飼なども。
それにしてもそうそうたる役者さんが出ていて、思わず微笑んでしまった映画。

名バイプレーヤーともいえる金田明夫さん主演の21の1話4-5分のショートストーリー。監督は俳優でもある宅間孝行さん。昭和の時代ならばこうだろうなという話も。最近はトラブルがあっても無感心、それどころか救おうとはせずにスマホカメラを向ける無節操。そんな時代に”正しい事をする“という昭和の感覚を。ただ最後の21話で救われた、そんな映画。刑事ドラマではニガ虫を潰したような、金田明夫さんの別の面を。素敵な映画

戦場にかける橋。泰緬鉄道のクワイ河にかかる橋。現実には木造ではなくてコンクリート、しかも爆破はされず現在も残っています。また、蒸気機関車は日本のC56。ただギリス軍捕虜の過酷な労働は事実。何年か前にようやく泰緬鉄道クワイ河鉄橋で旧イギリス軍と旧日本軍との和解の式典も(イギリス軍側では頑なに出席拒否した人も)。そんな事を思いながら。

1972年に起きたミュンヘンオリンピック選手村テロ。よく覚えています。でも、テロが身近に感じたのはその1974年の三菱重工爆破、あさま山荘事件。そして近所の交番で起きた爆破テロ。三菱重工の時には亡き父が隣のビルにいて危うく、近所の交番テロは深夜勉強中に爆発音を。その10年近くあとに大学に入学したとき日本でも数少ない過激派の活動が盛んで入学式が実施されない数少ない大学。校内には血痕が点々としていたことも。
この映画では報道することによりテロに加担してしまう事になる事に悩む報道。半世紀後の今、こんな悩みをする報道は皆無、暴き立てる事を”知る権利“と言う視聴率稼ぎ。過激派についても、昔とは異なり地下に潜伏するのではなくて表に。世界的過激派の子供がテレビのコメンテーターになり、過激派幹部が地方自治体の長、議員に。半世紀前よりも物騒な今。色々と考えさせられる映画。

骨と腱の難病になった双子のピアニストの実話。腕と指に負担をかけない独特の演奏方法。しかも一つの楽曲を二つに分けてそれぞれが弾いて一つの曲にするというこの二人だけの演奏方法。勿論、病状のこともありフォルテのような強く弾く事は難しいですが。それにしても一つの曲を二つに分けてそれぞれが演奏をしてあたかもひとりが演奏しているように弾くこと、これは昔10年ピアノを弾いていた経験からもかなり難しいと。でもこのようなデュオがいることに驚いた、そんな映画。





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