ふっ と想うこと

山・雪・風・人、徒然なるままに--

8月に観た映画

2024-08-25 06:36:57 | 映画

降りかかる試練に淡々と受け入れ、そしてひとつの人生を。圧倒的なアルプスの山々がそれを見届ける。そんな静かな映画。世界的ベストセラー(らしいです)の映画化。
クラシックのみならずジャズ、レゲエ、色々とアレンジされて世界で15分に1回演奏されているモーリス・ラベルの“ボレロ”。これを作り出すまでのラベル、そして本来の意味ではない”官能的“な曲ととらえられたことにより苦しむ後世。元々は近代工場での機械音に着想を得た“ボレロ”。1分の曲を17回、それもその度に曲相が変わって、まるで人の人生のよう。淡々としたフランス映画。
でも、17回繰り返されて終わる”ボレロ“。自分の人生は何回目なのだろうか?
そんな事を考えさせられてしまう素敵な映画。
”越後奥三面(みおもて)“は新潟最北の山形県の県境にある地域、奥三面ダムのために800年の歴史を終えようとしている地域を昭和55年から59年の4年かけて撮ったドキュメンタリーのデジタル化。なんと同じ昭和55年から59年には仙台での学生時代、全く同じ時にあらゆるものに“神”を感じ感謝する生き方。人間がまさに自然の一部という生き方。2時間半という長さを全く感じさせられなかった映画
小説を元にした”PROMISED LAND“はひたすら熊狩を。環境庁が突然熊の数が減ったので狩猟を禁止。それに反発する若者達、現場を見ない役所への怒りとその通達を無視して熊狩。
緊張感漂う映画。
フィクションとはいえ環境庁(省)の無能さ、三流官庁化は同感しました。新潟の某所では環境省管轄で登山道整備と称して雷鳥が餌としているイネ科の高山植物を駆除。そのくせ、登山者から登山道整備と雷鳥保護の協力金徴収。環境省の無能さにはこの映画同様に怒りを感じます。
セコの追い立て、熊狩の緊張感が感じられる素敵な映画。

通販サイトの闇を爆破事件というサスペンスをテンポよく!
テレビドラマのアンナチュラルとMIU404とのコラボ。名古屋でも朝早く、駅前に某有名な通販サイトのバスが10台以上並びそこへ飲み込まれていく人達、その異様な光景が思い出されます。あっという間に時間が!素敵な映画。
驚いたのは、ディーン・フジオカさんが通販サイトの日本本社事務所として出ていた場所、勤めていた会社の本社ビル?。日比谷ティー。












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7月に観た映画

2024-07-30 07:29:50 | 映画

名古屋で一番音響の良いトヨタ系の映画館でドルビー音響で。
今回は、大沢たかおさんのための映画?。今回でシリーズ終了。迫力満点。そして面白い娯楽作品。出演者は皆さん、綺麗、素敵。今回で終わってしまうのがもったいない、そんな気がします。

名古屋駅前の名古屋の名所“ななちゃん人形”も王騎将軍の衣装。

江口のりこさん、内田慈さん、古川琴音さん、他、大きく言えば4人だけの映画。皆さん好きな俳優さん達。その言葉のやり取りから、映画では出てこない(最初に一瞬車の中)一緒にいるはずのお母さんが目に浮かびます。素敵な、心温まる映画。
結城貴史監督主演、田辺桃子さん、尾野真千子さんのフィリピンとの合作映画。2020年に大半ができていてコロナで中断してようやくできた映画。世界チャンピオンのパッキオも。尾野真千子さんと結城貴史さんの舞台挨拶の回に。
尾野真千子さん目当てに観た映画。でも、内容にもうるっときてしまう素敵な親子の互いを理解、認め合う、そんな素敵な映画でした。ボクシングシーンと音楽がピッタリ。舞台挨拶でその事を質問された方もいらっしゃいました。映像に合わせて演奏、それをアナログ録音をデジタルと。期待しないで観に行って宝物を見つけた、そんな素敵な映画でした。
題名の“Ditto”タガログ語の”この場所“。人はあちらこちらに移動しても、今いる“この場所”で頑張る、そんな意味。
そして最後の舞台挨拶でもありましたが、素敵な言葉をバッキオが。

“歳をとっている?年齢なんか、単なる数字にすぎない”
(Age ? it's just a number!)

歳をとっても、何かに挑む気持ち、身につまされる、そんな映画
少しふざけた映画かと思ったら、現代日本への物凄い批判映画。選挙にはいかず(投票率低く)、ネットの確証もない噂話に右往左往、そして自分たちでは何もせず誰かがなんとかしてくれる。そして思い通りにならないと文句。
今の日本は、先の大戦の結果、与えられた“自由”。自ら手に入れたものではない、それなのにそれに気が付かない、そんな現代日本人への強烈な批判。
”自ら考える事がいかに大切なことか“。
“民主主義讃歌”
軽い気持ちで観に行って考えさせられた素晴らしい映画


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6月に観た映画

2024-06-29 19:17:43 | 映画
早朝から名古屋東京往復しましたが、せっかくの1日の映画の日。なので名古屋インターチェンジから近い映画館へ
霊的な場所もある佐渡ヶ島を舞台にした幻想的な映画。そうそうたる役者さんが。人が亡くなり49日までの霊のさすらいを描いたもの。万人受けはしない、でも、なんとなく鈴木清順さんの映画のような、抽象芸術のような映画。始まる前まで、どうでもよいこと喋っていた若いカップルは早々にいなくなりましたが。
幻想的佐渡ヶ島を描いた映画。
北海道放送記念ドキュメンタリー。名古屋では1週間限定。札幌近くの長沼町、開拓によっていなくなったタンチョウ鶴の復活にかける農家の方たち。復活にあたり様々な問題を時間をかけて作成されたドキュメンタリー。上白石萌音さんの優しい語り、コンポーザーとして素敵な中村幸代さんの音楽も。
しかし、今は一番深刻な、そして取り返しのつかない暴挙が北海道で行われていること。釧路湿原を外資系(中華系)企業が太陽光パネルで埋め尽くそうとしていること、日本の美しいものがどんどんと外国に蝕まれていること、コレが深刻。この映画のような素晴らしい日本の人たちの活動は美談として終わるだけでなく、取り返しのつかない暴挙を、北海道の報道機関として扱ってほしい、そんな気持ちになる映画。素敵な映画。

岡崎出身の平泉成さん、80歳にしての初めての主演映画。ジャズの盛んな岡崎、音楽もジャズテイスト。写真を撮る、ということがその人の存在したという記録、その人のそのものの人となりを映すもの。それを遥かに年下の俳優さんたちと、素敵な優しい映画。写真は写される人ではなく写す人を映し出す、という、まさにその通りと。
映画の題名、”Tommmrow in the finder“まさに、人の生きていた証。
ふと、今から20年前に今はなきよく行っていたバーで知り合いのプロのカメラマンに撮ってもらったお気に入りの写真を探して見ました


救いようのない、なんとも言えない映画。コロナ下での実話に基づいていることが余計に辛くなります。結局、中国起源と言われるコロナの2年間、人々の関係はさらに希薄になり、世界的には西側世界が崩壊。その結果がカオスとなり混沌と、他人には構っていられない今の世の中。元々問題多い家庭でもコロナさえなければそこから抜け出すことができたかもしれなかったかもしれません。
この映画、考えさせれるのは役者さんたちが素晴らしいからですね。河合優実さんは凄いの一言、佐藤二朗さんは、いつもの暑苦しさを抑え、稲垣吾郎さんは淡々と、でも最後に自らの行為に強く苛まれる。希望の筈のブルーインパルスの航跡に導かれていく主人公。迫真の演技が素晴らしい、考えさせられる映画としては素敵な映画

岡山県美作市のお茶に関わる映画、いわゆる御当地映画。美作の茶畑の美しさ、松下奈緒さんの、ピアノ、そして杉野遥亮さんの成長を最前面出した映画。”茶香服“(“ちゃかぶき)なるものを初めて知りました。歴史的には中国の宋の時代に始まったお茶の産地当てのお遊びのようです。
ひたすら美作の茶畑の美しさと松下奈緒さんの映画

1909年に書かれた小説。有名なのは1986年のアンドリューロイドウエッバーのミュージカル。それを映画化したのが2004年、今回4Kでリニューアル。色々な“愛”を美しく。もとが素晴らしいミュージカル。映画も素敵な映画。そういえば約30年以上前に東京本社のセクションにいた時、職場の女のコが2ヶ月に一回、ロンドンへオペラ座の怪人のミュージカルへ行っていました。それくらいハマる、素敵なミュージカル映画。

愛知県春日井市の町工場の実話。娘への想いを強く、そしてそれを支える家族。人工心臓に全くの素人が取り組み、それに夢破れたときに開発した国産のバルーンカテーテルを。医学会のしがらみの中で医者も彼を支える、その素晴らしさ。大泉洋さんの熱演、それを支える奥さんの菅野美穂さん、素直な福本莉子さん、川栄李奈さん他の娘たち。素晴らしい映画。それにしても医療機器の発展は凄く進んています。自分も25年前に当時ではまだ試験段階であった内視鏡で手術を受けましたが、それでも当時の内視鏡はまだ棒状の形、今のような自由に動くものではありませんでした。そんなことを思いながら観た素敵な映画

警察と公安とのそれぞれの思惑、その中で発生した殺人事件。それを追う警察の事務職員の真実を追い求めようとする姿とそれを阻止しようとする公安。そして最後のどんでん返し。それにしても杉咲花さんは若手として素晴らしいし、安田顕さんは重い演技。素晴らしい日本映画。”公安“といえば、細かいことは言えませんが30年近く前に一度だけ公安の方とあったことがあります。こちらからの自己紹介する前に大学時代に何をしていたかを先に話されて、背筋が冷たくなったのを覚えています。今は無いとは思いますが、会社に入社した40年前には大手企業の内定者の調査を公安がしていたとも。そんな世の中だったのを思いながら観た映画。

先の大戦での実話。669人のチェコにいた子供達をイギリスに。そしてナチスのポーランド侵攻による悲劇。ただラストの感動は、さすがに名優アンソニーホプキンス。素晴らしい映画。民族浄化ということでナチスが行ったこと。昔の話ではなく今でも行われていると、世界第二の経済大国で。かつて仕事でポーランドへ行き、アウシュビッツを訪れた事を思い出しながら。

朝から大雨。というこで映画。元々ストレートな佐藤愛子さん、そして役者としてもご意見番となったこともある草笛光子さん。この二人の組み合わせ、素敵な映画。そして唐沢寿明さんのコメデイ役者としての一面を。草笛光子さん90歳の記念映画、草笛光子さんへの想いを持った多くの役者さんがちょい役で。昭和世代には頷いてしまう、そんな素敵な映画

お手軽山登りから戻ってシャワー浴びてから映画。もともと、石油掘削で栄えた長岡、芸妓組合が景気づけで始めた長岡の花火。長岡の花火のドキュメンタリー。今年は中越地震から20年。先の大戦の鎮魂、中越地震の復興も兼ねて。とにかく映画館では花火の轟く音、響きが凄い!映画館が大音響と振動。あえて音響の良い映画館を選びました。ということは実物はもっと凄い事を実感します。映画ならではの花火を、観ることかできます。三尺玉の花火を打ち上げ地点から真上を観たり、大きな花火の競演を俯瞰するなど。間もなく夏。








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4月、5月に観た映画

2024-05-28 22:52:06 | 映画
3月は特に観たい映画もなく、全く映画館へは行きませんでした。久しぶりに日本映画は良いな!と思った素敵な映画。江口のりこさんが笑うとこんなに可愛いのか、中条あやみさんも以前の映画のように単に可愛いだけだったのとは変わって隨分素敵な女優さんに。もちろんそれを引っ張っているのは鶴瓶さん。本当に日本映画は素敵だな、と思った映画。
午前中仕事、午後用事があり半休。合間に映画。
台湾の紀行エッセイを元に作られたラブストーリー。台湾、それも未だに日本の昔の様相を残している台南。そこから日本の北信、ほして台湾の人達に人気のある只見線。劇中映画、“Lover Letter”、岩井俊二監督へのオマージュのような素敵なラブストーリー。清原果耶さん、どんどんと素敵な女優さんになっていきますね。台湾の映画、特に恋愛映画は、とても清々しいものが多いですね。中国語のサヨウナラの”再見“。素敵な言葉ですね、また会うことを。年甲斐もなく久しぶりに”青春“を感じた素敵な映画
岩城滉一さん、久しぶりの主演映画。歳を取る事による体力の衰え、そして気力がなくなってくること。その誰でも避けられない事を。間もなく、その歳になる自分としては色々と考えさせられた映画。何か、新しい事を探していくこと、それが素敵に歳を取ることかもしれません。それにしても岩城滉一さんは格好良いですね、いくつになっても。昔のポスターといつもスキーツアーの行く野沢温泉の地域バスの停留所脇の納屋にあるポスター。老いにどう向き合っていくのか?考えてばかりいても時間が経ってしまう、だからすぐ動くこと。それを痛感した映画
野沢温泉の七ケ巻(本当の地名は“ならまき”、でも今はなながまき)のコミュニティバスの停留所にある納屋の中に岩城滉一さんの昔のポスター。

土曜日に飛騨市への日帰りの夕方に名古屋空港(小牧空港)のモール、エアポート名古屋で。
草彅剛さんのストイックさ、そしてそしてそれが怒りによって壊されていく、その迫力に圧倒されてます。そして凛とした美しさ、強さの清原果耶さん、悪役となる斎藤工さん、その囲碁に惹かれる商人の國村隼さん、皆さんの素晴らしさが。人情落語が元になっている素敵な日本映画。
”ドライブ・マイ・カー“の濱口涼介監督の最新作。海外でもグランプリを受賞していたので名古屋のミニシアターへ。静かな会話、無言の間、など独特な表現。コロナ助成金の不正使用、世の中で胡散臭い職業であるコンサルタント(困難が来たら最初に去るからコンサルタントと自虐的なコンサルタントに出会いましたが)による地方を搾取しようとすること。そして静かに進んていって、こういう映画なんだ、と思って最後に。ところが最後は全く理解できず、何を言いたいのか、意味不明。パンフレットを読み込んでも???と。
ミニシアターでしか上映されないのもなんとなくわかる、そんな映画
懐かしい映画。まさに昭和の良き時代の映画。他愛もないでも、ワクワクと。懐かしい面々も。
それにしても、70を超えても元気なお二人。こうなると、殆どの役者さんは鬼籍に入りましたが西部警察も復活してほしい、そんな感じを。



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2月に観た映画

2024-02-28 05:55:28 | 映画

静かな、素敵な映画。互いにちょっとした障害をもちながら、とても優しい周りの人達に囲まれて。そしてプラネタリウム、星空のファンタジーがそれを盛り上げて。
観終わって清々しさを感じた素敵な、心が温まる映画。

色々とあった東出昌大さんのドキュメンタリー。猟師となって生き物をから“生”を受けて自分達が”生きる“ということ。映画では捕えた鹿、猪を捌き、内臓を取り出す場面がたくさん出てきます。その世界で“生きること””死ぬこと“を。そしてなんと言っても、東出昌大さんという人の“人の良さ”。週刊誌の記者でさえ俳優と猟師の二つの顔を持った東出昌大さんに惹かれていく。多分、別れた奥さん、きつすぎたのかもしれません。この”will“とは、別れた子供への“遺書”の意味。2時間の映画ですがあっという間に。

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