ふっ と想うこと

山・雪・風・人、徒然なるままに--

“不要不急?”の初滑り

2022-12-26 12:16:31 | スキー
国の旅行支援を利用して毎年初滑りをする平湯温泉スキー場と高山泊
天気予報では、今年最強の寒波襲来、”不要不急外出の自粛“と。
目的の飛騨地方も大雪の予報。
こういうときには長年の経験から、東海北陸自動車道は通行止め、国道156号線も確実に通行止め、かといって松本経由は日陰の多い山道で滑りやすい、と言うことで確実な国道41号線で。
名古屋からみると大きく迂回する東海北陸自動車道と国道41号線では時間は殆ど変わらず。
この選択が正しかったこと、そして後ほど高山の人達から国道41号線が一番確実なのか、を教えて貰って納得。
朝4:00の名古屋市内は吹雪。
雪国の人達にとっては笑っちゃう雪ですが。
国道41号線は、安定して予定通りに。
目的地は、高山からさらに奥の北アルプスの麓、平湯温泉スキー場。
次第に横なぐりの吹雪となる中、この平湯温泉スキー場は山あいにあって、また、風向きも都合良く、強い風はふいていません。
しかも100%天然雪でパフパフの新雪
幹線の高速道路が大雪で不通になったせいか、スキー客も少なく、気持ち良く。
初滑りで、こんなにコンディションの良い雪に恵まれて幸運。
初滑りて怪我をしないように回数券を二人で使って切り上げて終了。
雪も激しくなってきて視界も効かなくなってきたのでちょうど良かったです。

高山へ戻って、昔からあった高山駅近くの街中華のお店が廃業して復活した新しいお店へ
ラーメン“おおもり”さんへ
住宅街の中のこじんまりとしたお店
おばあちゃん一人で。
昔ながらの、昭和世代には懐かしいお店。
美味しかったです。
高山の街中は、信じられないくらい閑散と。
中部、関西地方からの幹線道路の東海北陸自動車道が大雪で通行止め、JR.高山本線も不通、となりキャンセルが多発したそうです。
金曜日までは雪の無かった高山市内、たった1日で大雪。

神社の狛犬も大雪に埋もれています。
手長足長像も雪の中。
知り合いの人達と話をすると、”初雪なのに厳しい!雪かきに慣れていないのに!“と
夜はもう40年近く訪れている老舗のお店
若い頃に北アルプスを縦走して列車に乗る前に寄るささやかな贅沢でした。
色々とあった今年、来年は良い年でありますようにとご挨拶
そして、マスターが素敵なバーへ。
コンソメベースのカクテルを初めて。
バーのマスターといえば、寡黙と言うのがお決まりですが、ここは全く逆。マスターの話が楽しいお店。
今日も美味しく、楽しく時を過ごさせていただきました。
大雪で閑散とした高山市内の夜。クリスマスのイルミネーションが雪に映えて綺麗です。
翌朝はチラチラと雪が舞っている高山。
ときおり雪が止んでいます。
宮川も雪景色
もう、10年以上寄らせていただいている朝市のお店で飛騨地方の正月には欠かせない“花餅”と漬物を。おばさんと話をしているとちょうど、どこかのテレビ局が取材、インタビューも受けました。
おばさんと年の瀬のご挨拶をしてお店を後に。
近くの春慶塗のお店へ寄って、顔なじみのおじさんと色々とお話。
春慶塗と言えば高価な高山の伝統工芸品ですが、時々、掘り出し物があって我が家にある春慶塗は掘り出し物ばかり。裏に傷があったり塗りむらがあったり、時にはどこかの会社の創立記念に作られたがキャンセルになったものとか。普段使う表面ではない裏面の不具合なので自宅用では全く問題なし。ここへスーパーの割引の刺身とかをのせるだけで、とても素敵な気分になれます。
おじさんと年末のご挨拶
高山に来ると必ず寄る”京絲“さん。
高山と言えば“塩ぶり、寒鰤”が有名で市がたつくらい。
そのぶりを使ったぶり寿司と、飛騨牛の握り寿司、そして正月用の塩ぶりの切り身を。
夜の日本酒に。
お店の方と話をしていて、やはり東海北陸自動車道の不通によりお客さんのキャンセルが物凄く増えて、せっかくのクリスマスの週末も暇になったと残念がっていました。
来年は良い年になるようにとご挨拶をしてお店を後に
今の時期、飛騨地方では、飛騨ネギがちょうど旬。下仁田ネギのように甘くて、昨晩も夜、いただいてその甘さに驚いて買いました。嫁さんに言わせると”名古屋の近所のスーパーの普通のネギより安い!“と。
輸送費かけて運ぶネギよりも地元のネギの方が安いのですね。
名古屋への帰途の途中、久々野の坂本酒店さんで、普段呑みのお手頃なシャンパンを。このお店はワイン好きでは隠れた人気のあるお店。今のご主人のお父様が世界中のワインを集め、そのために地下通路まで作ってしまったお店。ご主人の博識はいつも感心させられます。
今回はご主人お勧めのポルトガルのお手頃価格のシャンパンを2本、全国旅行支援のクーポンで。
そして奥様、弟さんと突然の大雪でてんやわんやだったことや色々と楽しく時を過ごさせていただきました。
名古屋へ戻る途中、下呂市で名物の“鶏ちゃん”を。
有名なお店のようで沢山の芸能人の色紙が。
お昼前だったので並ばずに入店出来ましたが、食べ終わる頃には数組並んでいました。

下呂市の名物の味噌ベースの”鶏ちゃん“、このお店でもとても美味しくいただきました。

ところで、今回の大雪、太平洋と日本海を結ぶ道路としては、北陸自動車道、東海北陸自動車道、国道156線、国道41号線とありますが、国道41号線以外はすべて大雪で不通に。
逆に言うと国道41号線は守られていると。今回、色々な話をあちらこちらでうかがってその理由が判りました。
まず、北陸自動車道は毎年の雪の閉じ込めのために最初からすぐに閉鎖、東海北陸自動車道は高い所の橋が多く除雪した雪を外へ出せないので除雪出来ないので閉鎖。国道156号線は山間部なので除雪が間に合わないので閉鎖。
それに対して国道41号線は日本で四季が1番反映される幹線国道として国が認めていて、多くの資金を投じて管理していると。幹線国道としては日本有数の降雨量、北海道よりも多い積雪量なので管理に大金を使っているとのこと。
確かに飛驒川沿いの国道41号線は大雨ならば飛驒川の激流に曝されて、昔の飛驒川バス転落事故も。
今回は国道41号線を使ったので、大雪の影響を受けずに。
怪我もせずに初滑り出来ました。
今シーズンも、怪我無くスキーが出来ますように。






























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モーニング登山

2022-12-11 19:45:22 | 
師走、12月になっても寒さはまだ。
天気は午前中は良さそうなので、近場へ、モーニング登山
原生林と人工林の美しい愛知県奥の寧比曽(ねびそ)岳へ
いつもの愛知県最大の原生林のある段戸湖からの往復20Kmのルートではなくて、県有林の美しい大多賀峠からの往復4.5Kmのルートを。
東海道自然歩道です。
手入れされた愛知県の県有林は美しいです。






スッと立ち並ぶその光景は“美人林”のようです。
倒木にも苔。朝の光に美しい緑色。
1時間ほどで山頂。
山頂から目をこらして見ると
富士山が。

山頂のテーブルには霜が降りてうっすらと白くなっています。
今回、短いルートを選んだのは、モーニングをするのが目的であることと、山頂近くで霧氷を見ることができると思って。でも、寒くなっても霧氷ができるほどは寒くないです。
朝8時、我が家以外はいません。
途中で走るように我が家を追いぬいた若者はどこかへ。
素敵な光景を見ながら、モーニング。まずは豆を挽くことから。
コーヒーの豆の香りが辺り一面に漂い気持ち良いです。
小樽の8agarageさんのテフロン加工のメスティンで目玉焼き

風が吹かなければ陽の当たり始めて寒さは和らぎます

目玉焼きの次は、北海道、真狩村のラ・ベル・コンフィチュール・マサコさんのブルーベリーのコンフィチュール。レモンが入っていて、そのレモンの味が隠し味。
知り合いに紹介して貰ってらからは病みつきになって、ときおり、通販で。
下り坂の天気予報、ふっと見渡すと西側には雲が。その西側の雲の合間から、ほんの僅か、雪山。岐阜県と福井県の県境近くの能郷白山。
何の変哲も無いモーニングも周りの風景でいつもとは違う、プチ贅沢に。
コーヒー飲みながら冬の風を頬に受けて暫しの朝の時を。
9時前に下山開始
手入れされた樹林帯は朝の柔らかい陽射しをうけて、暖かく感じます
途中で、登山者数組とすれ違い
”富士山、綺麗に見えますよ“と言うと皆さん
“嬉しい、頑張ろう!”と。
ちょっとした会話ができるのも、ようやくコロナが落ち着いてきているためかもしれませんね。

10時前には登山口へ。

朝7時の登山開始の時には我が家の車だけでしたが、登山口には20台以上の車。

お手軽な”モーニング登山“




















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テーホヘ テホヘ

2022-12-05 09:52:36 | 旅行記
東京日帰り。日の出前の富士山、西側からはよく見えましたが東側では雲の中。

東京の実家近くの桜の大木もすっかり冬の装い
小学校前の神社も秋の終わり。最後の秋の色を。

東京都唯一の伊勢神宮の分社
ちょうど骨董市
お店の方とお話していたら、名古屋にもいらっしゃるとのこと。大須観音では、毎月18日、28日に全国から人が訪れる骨董市があるので、そこへいらっしゃるのかな。


半世紀前に通った小学校。創立147周年。
この日は参観日なのか、親御さん達が授業を見ていらっしゃいました。
小学校の隣の屋敷林も、近くの病院が移転してくるので、間もなく無くなります。大きな御屋敷でしたが、これも無くなると言うことで、時の流れを感じられます。

東京で1番古いと言われている小学校近くの喫茶店へモーニングを
小学校に通っていたときには既に営業所していました。子供の時のあこがれでした、喫茶店へ行くのが。

中は、昭和レトロを感じます。




モーニングのあとは実家まで、少し遠回りをしながら。
ここには昔、“オデオン座”という映画館があって、亡き父に連れてきて貰って怪獣映画を観た記憶。そのうち、映画の内容がピンク映画(古いですね)中心となって子供が行くことは無くなりました。今は、スポーツクラブに。
近くにはマニアックな小劇場。これは暫くしてから出来たと。





実家を出て、用事を済ませてから、神奈川県登戸の父親の墓参りへ
木々の葉も落ち既に冬模様

この日は愛知県へ夜に着けば良いので神奈川県登戸から国道146号線、1号線で箱根の山越え
ちょうど沼津近くで、夕焼けの富士山。
アーベントロートの富士山。



沼津近くで東京出張の時によく通ったスパゲッティ店の分店があるので腹ごしらえ



懐かしい、パスタではない、スパゲッティ。

沼津から高速へ入り、浜松近くで降りて目的地へ。目的地は、静岡県境の愛知県東栄町へ
日本の奇祭のひとつ、”花祭“へ
花祭は東栄町のホームページによると鎌倉・室町時代の修験者達の宗教性に相通じるところからその頃に起源がある、とされています。
花祭は、祭場に招いた神々と酒食と舞を献じて願いをする立願の祭りとされているそうです。
東栄町では8箇所で、おこなわれていて、舞、神楽にはいくつかの流れがあるそうです。
コロナのために、地元の人限定の地区もあります。この日は一般の人も観ることが出来る中設楽地区へ。
土曜日の昼から始まりすが、土曜日の夜から舞が始まり、日曜日の昼過ぎまで、休みなく徹夜して舞続けて行きます。
このお祭りに際して、御布施のようなものを寄付(寄進)。”花見舞“と言います。
我が家も二人で“花見舞”を
”花見舞“をすると、そのお返しとして、式次第と鬼のデザインされた器を
ご利益あると思って大事に使っていこうと。
天井には“花”
花祭の花は、”生まれ清まり“という思想に基づき、生まれ清まりのための浄土への渡り、大法蓮華の花を手にする旨が古文書に記載されているそうです。
“成りものの先ぶれである花の出来を祈る祭”
”稲の花を指す“
“花山権現を祭る”
”死後浄土再生“
“年の初めの祭り”
等の諸説あるそうです。
20:00過ぎに舞が始まります
子供達が、踊り手さん達の真似をしながら踊っています。こうやって踊りに興味もち、そして伝統は引き継がれていくのですね。





寒さは厳しく、踊り手さん達の息も白いものが目立ってきましたが、汗で、体からも湯気が。ほぼ1時間弱を踊り続けるので相当厳しいと。
深夜近くには、子供達の“花の舞”が。親御さん達はもちろん、友達がたくさん、声をかけながら
素敵な温もりを感じます




スタッフの方達は皆さんお揃いの法被


更に幼い子供達。
ここは大人達が手取り足とを。
微笑ましい、素敵な光景


深夜になると、鬼の面をつけた”猿田彦“が現れます。

ここで、祭りは一気に盛り上がります。
“テーホへ、テホへ”のかけ声も大きくなっていき、多くの人達のかけ声が。




この鬼、顔中を手ぬぐいで覆い、大きな面をつけて大きく踊るので、かなりキツいです。仲間たちが皆さん、声をかけて、励ましていきます。
これも仲間たちとの絆ですね。

さすがに翌日までは観るのはシンドイので、深夜1時過ぎに、帰宅へ。
中設楽の会場近くの駐車場へ向かう暗闇の町内にも、”テーホへ、テホへ“のかけ声が響き渡ります。山々にも響き渡り、厳かな気分に。

名古屋には朝3時近くに。
土曜日朝3:30に自宅を出て日曜日の朝3時に帰宅。名古屋→東京→登戸→沼津→愛知県東栄町→自宅とほぼ丸一日。

今回も何回も野生の鹿、狸、カモシカに遭遇したので、注文していた“Deer Warning”を日曜日昼過ぎに取り付けました



ある一定速度以上になると人間には聞こえない周波数の音を出す”獣よけ“。
深夜、早朝に山の中を車で移動することが多いので、約にたつかな?
































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