ふっ と想うこと

山・雪・風・人、徒然なるままに--

10月に観た映画

2023-10-30 17:47:46 | 映画
数年前に観た”空母いぶき“が原作とは全く異なる駄作。元々は尖閣諸島と思われる島嶼を攻め込んできた中国軍の話が、どこかのわけの分からない軍事独裁国が日本を攻める、そして国連を中心とした国際社会の連合軍が架空の独裁国を攻めると。そして何と、自衛隊、米軍と並んで中国軍の潜水艦まで並んで共通の敵に対抗。なんという茶番劇!
今回もそう思って観てみましたが、全く別、そして考えさせられる映画。核兵器を持った国が核兵器を使って持たない国を脅す、しかも、それが国連の加盟国、常任理事国の当事国。そして未だに“平和を愛する諸国民の”という日本国憲法にとらわれて何もできない日本。その状況を日本につきつけた映画。
半世紀近く前に憲法を専攻していました。当時はまだ、国際社会、国連中心主義が機能していました。そのために日本の憲法は問題あってもとりあえずは理想を掲げたものと。しかし、現代は全く状況は変わっています。なのに日本は何一つ、国際社会の変化に対応できず、完全に化石化しています。
核兵器を持っていて他国を脅しても、では、使うか?というと使えない。その矛盾を割れわ)につきつけた映画。
30年近く前の映画。ティム・ロビンスのどんなになっても希望を失わない、その生き方、そして生きることの価値そのものを失いかけたモーガン・フリーマン。実話に基づいているようですが、そのエンディングには救われた、素晴らしい映画。ティム・ロビンスも良いですが、やはり、モーガン・フリーマンが素敵。

ジャズ・ミュージシャンでもある南博さんの随筆のをモチーフにして大きくアレンジした映画。現実と空想の世界を入り交えて、ジャズの世界を。ジャズ、barの独特な世界。はるか昔、若かりしときにこの世界に興味を持っていたのでその独特な世界は、惹かれてしまいます。池松壮亮さんのポーカーフェイスは独特な雰囲気。
不思議な映画。

映画の無料券で。
自分以外の、たとえ伴侶であっても相手の本当のことを理解できるか、本当のことを知っているか?と問いかける映画。そして他人の本当と嘘、どこまで許されるのか、それを知ることの意味を。
真木よう子さん、井浦新さんの静かな映画。

ビートたけしさんの2017年の恋愛小説。コメディアンの又吉直樹さんが直木賞をとったので自分も直木賞とりたい、と書いた恋愛小説。元々は故竹内結子さんをヒロインにすることを前提にして書いた本だそうです。竹内結子さんが亡くなって波留さんが代わりに。
スマホの無い女性との偶然の出会い。昭和の時代、スマホの無い時代が思い出される映画。すぐに相手に気持ちを伝えられない、思いは強くなる、そんな懐かしい思い出。二宮和也さんの相手への思い、波留さんの透明な気持ち、そしてそれを囲む人達。
40年近く前の大学時代、まだ、当時は東北新幹線もスマホも無かったので今の時代とは異なる光景を。
日曜日の夜の最終の特急電車、恋人同士の別れの光景をよく見ました。スマホが無い、ということは顔を見ることも、気軽に話す、メールで連絡を取るということができない、そんなしばらく会えない事の思いが、いつも恋人同士の感極まった様子は毎回見ることができました。そんな事を思い出された映画。
素敵な、昭和が思い出される素敵な映画

名古屋テレビ(メーテレ)60周年で作られた秦建日子さん原作のご当地映画。名古屋と岐阜のご当地を。この”女子大小路“の名は、昔この地にあった中京女子短大(女子レスリングで有名な現至学館大学)があったことに由来するもの。剛力彩芽さん他のベテランを除いて演技力は笑ってしまうレベル。内容は、あまり深く考えずにテレビの延長のような映画。








個人的に今年観た映画の中でも1、2を争う凄い映画。
神奈川県津久井のやまゆり園での精神障害者大量殺人をモチーフに。
心の無い、意思の通じない障害者を”社会的に生命を維持させる事“それが日本のためになるのかという綺麗事では済まされない問題。これは精神障害者に限らず、これから団塊の世代が大量に発生する高齢者問題にも当てはまります。“プラン75”という衝撃的な映画もありましたが、まさに、これからの日本人に突きつけられた最大の課題のひとつ。
ショックとともに、真実を突きつけられる問題作。

朝からとんでもない映画を観てしまった、そんな映画。日本の伝統的な”性“の明治時代以降の西洋的“性”の考え方からの、思考の、変化を、大真面目に。それがだんだんと、お天道様が出ているときには、恥ずかしく、というかこの考え方が西洋的な考え方なのかもしれませんが。
東京から夕方に戻ってきたので名古屋インター近くの映画館へ。
真保裕一さん原作の映画。
深く考えない映画。真保裕一さんの作品にしては、ひねりのない、物語。楽に観ることのできた映画
子供の頃“デパート”に行く、ということは楽しみでした。ただ物を買う、ということよりも、そこでのお店の人達の醸し出す雰囲気、そのデパート独特のものがありました。単に物を売るだけではない、ある意味でのその当時の文化を提供していた、それがデパート。
その雰囲気を醸し出す、素晴らしい映画。そして最後には思わず、グッとくるものが。
そういえば、93歳になる母親も70年近く前にはデパート勤め。こんな事していたのだなぁ、と。
本当はクリスマス近くに観ると素敵だなと思う映画
でも、いつから”デパート“が“夢を売る”ことをやめてしまったのだろうか?








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午前登山と大きな栗きんとん

2023-10-10 12:54:16 | 
三連休初日、名古屋東京日帰り
天気予報では初日は絶好の行楽日和とのこと。ですが早朝は普段の週末くらいの上り線の交通量。
強いていうと大型トラックは普段より多く。
西側からは見えなかった冠雪も富士山の東側にははっきりと。天気は東側は悪いかなと。夕方わかります。

実家近くの通った小学校は運動会中。創立148周年で96年卒業。
今から見ると随分小さなトラックと。元気よく後輩達が。
いつものお店で朝食

焦げ目のついたナポリタン

嫁さんはワッフル
現在東京で営業している喫茶店では最古のお店のひとつと言われています。子供の時からありました。

神奈川県登戸の父のお墓参りとお寺さんへの挨拶(いつもの栗きんとんを)。ご住職と奥さんとお話をしていると犬がよって来ました。
お寺さんの犬、先週辺りから涼しくなったのでようやくお散歩に、とのこと。秋の暖かい陽光を浴びて元気よく。
三連休であること、そして初日だけが天気良い、その上、東名高速はNEXCO中日本の無策の海老名SAのショッピングモール化による慢性的な大渋滞、そしてトドメは2つある箱根超えルートの内の一つが集中工事で通行止め。
その為、東京インターから御殿場インターまで、午後になっても下り線は大渋滞。
なので、御殿場インターまでナビで一般道で検索。急ぐ訳でもないのでナビにしたがって。
ロマンスカー。この系統のロマンスカーも次第に新しい系統のロマンスカーに置き換わられています。
そのせいか、沢山の“撮り鉄”がいました。ここの撮り鉄さんたちはマナー良かったですね。
ナビに従っていたら、突然、西湘バイパスへ誘導、そのまま箱根温泉街へ。箱根湯元では多くの観光客、外国人観光客も溢れていました。

しかも、バス待ち、タクシー待ちの行列は物凄いことに。
箱根の手前から雨も。外国人の皆さん雨に濡れて、傘もなくずぶ濡れに

箱根の山へ登っていくと、下ってくる車が箱根湯本までびっしりと。多くの路線バス、空車タクシーも渋滞に巻き込まれています。これではいくら箱根湯本で待っていてもバス、タクシー、来ませんね。しかも雨はどんどん激しく。そんな中を我慢できなくなった外国人旅行者達は暗くなった箱根の山道を土砂降りの中、スーツケースを引きずって歩いています。日本に対してどんな印象で帰るのかな?
御殿場インターからは順調に名古屋へ。
連休中日は昼から雨予報。お手軽に登れる山へ。
愛知県の最高峰の”茶臼山“へ。
早朝なので我が家だけでユルユルと
愛知県唯一のスキー場を見ながら。
基本的には人工雪のスキー場ですが時折大雪が。そんなときにはスキー客に混ざって沢山のアマチュアカメラマン達が樹氷、霧氷の写真を撮りに来ます。スキー場は茶臼山ではなくて反対側の萩太郎山に。茶臼山本体も途中まで草が多いのでステップソールテレマークスキーでハイキングするのも良いかも。今シーズンはトライしてみようかと。ただここは野生の鹿が多いので鹿の落とし物もありますので転ばないようにしないと。
1時間弱で山頂へ

始まったばかりの紅葉


我が家だけなので“栗きんとん”とお茶を。
携帯用のアウトドア用茶こしと携帯用朱塗の湯呑みで。
爽やかな風の中、気持ちよくお茶を注いで栗きんとんを。

そろそろハイカーも来る時間なので早々に”下山“
下山始めてからすぐにトレランの人が駆け上がってきました。

足元の秋の花を楽しみながら





降りてきて“朝カレー”を。
登山用の携帯カレーの試食。
眼の前の南アルプスの風景と涼し気な秋の風もあって美味しくいただきました。
南アルプスも雲の合間から
地図で見ると光岳かな?と
昼前には街へ。せっかくなので少し遠回りをして”栗きんとん“を。愛知県春日井市の和菓子屋さん“陶勝軒”さんの栗きんとんは大きい事で有名。

家でいつもの全国的に有名な栗きんとんと競べてみるとその大きさがよくわかります。味は栗の味が濃く、とても美味しく。
この時期、特に岐阜県では、そして愛知県でも秋の味覚として栗きんとんが多くの店で作られています。そしてどこのお店の栗きんとんも、防腐剤、化学調味料等は使わずに、栗と砂糖だけで手作りで作られています。そのために賞味期限は製造日含めて3日。しかも3日目はパサパサになります。

お手軽登山と秋の味覚を楽しんだ秋の三連休

















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秋めいてきた木曽御嶽山登山

2023-10-02 10:20:24 | 
明け方の中秋の名月。名古屋ではくっきりと見えていた月も恵那山SAからは雲の中に。
昼過ぎから天気は下り坂予報の木曽御嶽山へ
田の原からの歴史的な登山道“王滝登山道”で。
今年の7月にようやく開通できるようになった登山道で。
肌寒く感じる田の原。標高は2,000m超え。
登山口の鳥居の下で若い男の子達がそれぞれの写真を撮っていたので
”写真撮ってあげようか?“
と声をかけたらとても喜んでくれました。
そうしたら、
“お礼に、いろんな角度で写真撮ります!”
とワイワイと。


若い人達、いいですね!
登山にあたってとりあえず御嶽山へ一礼。
今日は新しく買ったザックで。
今まで15年近く使っていたザックが古くなったのでクラウドファンディングで見つけた、容量の異なるものを取り換えられるザック。
年齢からいって最後のザックかな。
女人禁制の山
暑さのためか秋の訪れも例年に比べて遅い。ようやく色付き初め。

空も秋の空
8合目、空の雲もすっかり秋の雲
9合目の”一口水“はほとんど水はなく、一滴、一滴ポタポタと。
王滝登山道の頂上


ここから先が今年の7月に規制解除となった”八丁たるみ“。
この先が噴火口。
2014年9月27日11:52分に噴火。日本の山岳史上最大の犠牲者が。
そしてこの噴火口沿いの八丁たるみ付近が大きな被害。

八丁たるみから剣ヶ峰方面


下り坂の天気なので風も強く、剣ヶ峰は雲の中に。剣ヶ峰へは行かずに途中まで。

登山道には雨風でコンクリート化した火山灰も。


毎年9月27日には慰霊祭。
足元には亡くなった方への献花の花があちらこちらに。
実は我が家はこの年の噴火の3週間前に黒沢ルートで登山。王滝ルートよりも噴火口は離れていましたが、それでも例年に比べて、噴煙は高く、また、硫黄の臭いが凄かった上に風向きのせいかもしれませんが、ゴーっという音も聞こえていた事を覚えています。今だから言えますが、まさか、噴火するとは思っていませんでした。噴火した日は土曜日、しかも昼だったので多くの登山者は山頂近く、つまり噴火口近くで休んでいたと。多分、当日も噴煙多くても、まさか噴火するとは思っていなかったと。
火山の山であることの恐ろしさを感じます。
また、御嶽山を常時観測する組織も無かったことも山の変化に気づくのが遅くなったのかもしれません。

昼前に早くも雲が湧いてきて雲海
時折、中央アルプスの木曽駒ヶ岳、空木岳が。

田の原に戻ってくるとあたり一面は霧。間もなく雨が降ってきそうな天気。


















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