ふっ と想うこと

山・雪・風・人、徒然なるままに--

2月に観た映画

2022-02-25 06:44:03 | 映画
時効警察の三木聡さん監督。
映画の評判は散々ですが。
時効警察の世界観を受け容れられないと厳しい評価になると。確かに、怪獣映画では、怪獣を倒してめでたしめでたしで、その後始末については触れられていません。シンゴジラでも、冷凍化されたゴジラ、倒されて良かった良かったと。でも、東京のど真ん中に放置。倒された怪獣の処理について取り上げた、面白い題材。これを真剣にどうするのか?と思って映画を観ると厳しい評価に。でも、時効警察的なユルユルとした、なんとなく非合理的な世界観で観ると面白い映画。出演者も時効警察の出演者とラップ。豪華な俳優陣を使ってのナンセンスギャグ満載の映画。東映と松竹が共同しているのもお遊び。面白い映画

1961年、今から60年以上前に作られた映画のリメイク。何回も前の映画のリバイバル上映を観てきて、その都度、新鮮さを感じていました。シェイクスピアのロミオとジュリエットの現代版。血で血を洗う抗争をしているキャピュレット家とモンタギュー家をジェット団とシャーク団という白人とプエルトリコ移民との抗争に。しかし白人とはいえども、彼等もイタリア、東欧からの移民。アメリカにという移民が多い国の階層中では両者とも底辺に。その移民国家アメリカへの憧れと問題と。それにしても60年前にこの映画を作られた事には驚き。そしてジェロームロビンズの振り付けによる群舞は、素晴らしいのひと言で、それもスピルバーグ監督が現代風にアレンジ。クラシックの大御所レナードバーンスタインの名曲も全く色あせず。
また、60年前にアニータ役で出演していたリタ・モレノさんがこの映画の製作者に名を連ねると同時に出演しています。同じ様に白人と結ばれて偏見、争いの中で生きてきた、先人として重要な役割を。しています。
LGBTの人が強調されているのも現代的アレンジ
かもしれません。

この作品、特に前作については、余りにも偏った論評をする“映画評論家”が多いこと!前作は白人だらけで顔にどうらんを塗ってプエルトリコ人役を演じていて問題が多かった映画、と評しています。全くおかしな評論、というか偏った評論、というよりも暴論。60年前にこの映画が作られた社会背景を無視した一方的なもの。

今年、90歳の母は以前、1961年の映画を観たかったと。亡き父に栄花に連れて行ってくれと頼んだら、あんなのは若い人が観る映画、といって連れて行ってくれなかったと。まだ当時30歳の母だったのに。
そんな、思い出のある映画のリメイク。
スピルバーグ監督の作った素敵な、現代のロミオとジュリエット。
広島県の酒造りのお話し。といっても今では普通に呑まれる“吟醸酒”を日本で最初に作ったとされる三浦仙三郎さんの話と、都会から失意の帰郷を果たした女性の酒造りのお話しをパラレルに。
吟醸酒が明治時代に作られたものであること、硬水、軟水の話と色々と。
”腐酒(ふしゅ)“という酒造りに失敗することが多かったという日本酒作りの歴史の中で、醸造学で色々と改善されてきて現代にいたっていることはとても面白いです。帰郷した女性がその三浦仙三郎のお酒を復興させる、そのお酒作りへの思いを。ただ残念なのは広島県限定映画、そしてようやく全国上映されても期間限定、映画館限定と言うことで勿体ないな、と。
それにしても、こういう日本酒に関わる映画、女性が主人公なのが多いですね。この映画の比嘉愛未さん、2018年の“恋する雫”の川栄李奈さん、といい。むさ苦しい男性よりは良いですが!

北イタリアビエモンテ州の白トリュフを採るお年寄り達。バローロなどのワインの産地で有名。
愛犬たちと森の中を白トリュフを探し回る老人達はさながら“森の妖精”。その貴重な白トリュフのために、妬み、嫉妬、他人の”トリュフ犬“の毒殺、という人間世界の欲望とのしがらみ。自分には全く異次元の白トリュフの世界。そもそもトリュフ自体に触れたことがありません。
とはいえ、自然の一部と化した妖精=お年寄りと愛犬、そしてそれを巡る人間の醜さがコントラストとなっているドキュメンタリー映画、







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