ふっ と想うこと

山・雪・風・人、徒然なるままに--

二年ぶりの御嶽山

2016-08-06 19:10:03 | 

2年前に木曽御嶽山は噴火、日本で最大の犠牲者が。しかも未だに数名の方が行方不明。
2年前、噴火の一ヶ月前に御嶽山へ。噴火の報道には驚きました、地球の歴史から見れば誤差のようなもの。自分が巻き込まれたかもしれません。
そんな御嶽山、先月、山頂近く(噴火口は山頂近くにあります)を除いて登山道が解禁。
二年ぶりに御嶽山登山。

快晴。7合目近くまでロープウェイで。

ロープウェイ駅には、噴火の犠牲者の方達への献花台

ロープウェイからは中央アルプス、南アルプスが。さらに八ヶ岳、北アルプスも。御嶽山はそういう意味では本州の山の格好の展望台。

乗鞍岳を中央に、向かって左側に笠ヶ岳、右側に槍ヶ岳。

御嶽山は今でも信仰の山

御嶽教。多くの団体があり、それぞれ教会を名乗っています。多くの教会の仏像、そのたびあります。

丁度、長野朝日放送が噴火のテレビのロケをしていました。

伺ったら、ドローンで撮影するそうです。さすがにプロ、ドローンも無闇にうるさくなく、安定していました。

登るにしたがって、火山灰も増えて。コンクリートのように。

山頂まであと20分の分岐点から先は登山禁止。

山頂と山頂小屋。噴火口はこのすぐ近くであったので、噴火時には噴石がこの小屋を直撃。屋根は穴だらけ。噴火時にテレビでよく放送されていました。まさに地獄絵図でした。

二ノ池は日本で1番高い所にある池。池の半分が火山灰で埋まっています。ここで亡くなった方の操作に自衛隊員の方達他が横一列に並んで捜索していた光景もテレビでよく出ていました。


山頂直下の二ノ池、火山灰も凄まじかった、その痕跡。

二ノ池からは山頂が。2年前と同じように見えます。


二ノ池は静かに、鎮魂の時を。

少し足を伸ばして。賽の河原。

コバルトブルーの三ノ池。
水はどこまでも青。
今年はどこでも季節が早く進んでいて、本当は今、夏の高山植物がさかりなのに、今年はあまりありません。でも、探すと色々と。







でもよく見ると、晩夏から初秋の花々。チングルマも秋の風情。なんと!ナナカマドの実、赤くなり始めていました。下山後、車で帰る道路沿いにコスモスが満開であったのも驚き。

下山途中、山小屋へ(液体の麦を)

北アルプスなどでみる山小屋とは少し雰囲気が違います

御嶽山の山小屋は(五ノ池小屋を除いて)、一般の登山客ではなく、御嶽教の信者さん達の宿坊としてできたもの。もちろん、今では一般の登山客も泊まれます。でも、少し中の趣が違います。

下から見ると凄い小屋。
さすがに3000m近くになると暑い!暑い!といっても20度を下回って、風も吹くと心地よい!
今回は噴煙はまったく見えませんでした(2年前には稜線の反対側にある噴火口からの噴煙見えました)。でも、時折、硫黄臭がしました。やっぱり、活火山。
御嶽山の登山道、年々良くなります。山小屋の方に伺うと、地元の方達、三岳村の人たちが、皆さんで手を入れているそうです。それも専門の方達も手弁当で。子供たちも参加して、だいたい50~100人位参加とのこと。
やっぱり、”おらが山“といってもなにもしない山とは違って本当に地元に愛されているんですね。
木曽御嶽山は素晴らしい山です。

コメント
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