仕事納めの日、半ドン(古い!)なので、午後から映画。
今年は零戦をモデルにした映画がふたつ。
しかも、監督それぞれの考え方が正反対、改憲反対の宮崎駿さんと、積極的改憲論者(というよりかなり右寄り)の百田尚樹さん。
また、宮崎監督は具体的に百田さんを名指ししたわけではないですが、零戦を美化する動きを強烈に批判していました。(マスコミが騒いでいた感もありますが)。ただ、逆に百田さんは、宮崎さんの映画を高く評価していました(泣いたそうです)
そんなこんなで、興味深く、映画を観ました。
特に、零戦を美化するわけではなく、淡々と描かれていきました。宮崎さんの映画がどちらかというと、純粋に零戦を開発した過程を美しく、しかし、その結果についても美しく描いているものの、逆に、その純粋さゆえの残酷な結果を感じさせる映画。
この映画は、VFXも美しく、臨場感があり、あっという間に引き込まれました。零戦そのものというより、そこにかかわる、人たちの歴史を、当時と現代を行き来しながら、人の歴史、そして今ある我々日本人が過去の歴史の上にあることをうまく表現されていました。
零戦を描いた映画2作、まったくアプローチは異なりますが、おもしろい映画でした。