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死ぬときに後悔すること25 | |
クリエーター情報なし | |
致知出版社 |
本書については、一度ブックレビューしている。
にも関わらず、再び取り上げるのには理由がある。
きっかけは、最近FBでこのページを紹介したこと。
単にシェアしただけなのだが、あるコメントがついた。
いわく「この研究の対象者は、かなりの医療を受けられる
人達に限られているのではないか。みんな社会的居場所を
持って周りと調和しながらやってきた人ではないかなと。
後悔している、働きすぎたとか好きなことを気ままにやれば
良かったということなどをして、上手くいかず現在の地位が
無くても、後悔しなかったのだろうか。批判しているわけでは
なく、本当の生き方を、先人たちから学び後世に残せればと。」
確かにそういう面もあるので、自分なりに考えてみた。
余談だが、最近FBではこういう真面目なやりとりが多い。
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以下は自分のコメント(若干編集しています)。
<研究対象者について>
確かに、このような言葉には「経済的に緩和ケア・終末期医療
を受けられる人」というバイアスがかかっているかもしれない。
それらのグループから得られた「死の直前に後悔すること」が、
世間一般と比べてどの程度異なるのかは、正直分かりません。
緩和ケアを受ける経済的余裕がない人は、死ぬ間際に「もっと
働いて稼いでおけば良かった」と思うのか、それとも緩和ケアを
受けるような人と同様の考えを持つのか、それは私には分かりません。
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<人生は選択の連続>
ただ、対象者のバイアスがあるかどうかはともかくとして、
人生の最後に振り返ったときの考えというのは、そもそもが
「ないものねだり」になりがちではないか、という気がします。
ご指摘の通り、働きすぎて財産を築いたからこそ終末期医療を
受けられるのかもしれませんし、「あんなに働くんじゃなかった」
と振り返っても、その当時は(働かずに霞を食べて生きていける
わけでもないので)とにかく働くしかなかったのかもしれない。
何かを選ぶことは、同時に他の何かを選ばないことでもあるわけで、
人生の最後に振り返って「両方を(あるいは選ばなかった別の道を)
選べば良かった」と思っても、実際にはそう出来なかった、という
事情があることも多いのではないでしょうか。
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<普遍的な答えはあるか>
また、先人の考えを集計して「死ぬ直前に後悔することベスト5」を
しないように生きることが人間の普遍的な生き方か?といったら決して
そうではないでしょう。経済学でいう効用関数が人によって異なるように、
誰にでも当てはまる人生の普遍的な答えはそもそもないのだと思います。
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<じゃあ、こんな研究に意味はないのか>
しかし、それでも先人の言葉に意味がないかというとそうではないと
思います。というのは、(誰でもそうですが)「死ぬ」ことは人生で
たった一回しか経験出来ないからです。
何度もやり直せるなら、自分が死ぬ間際に後悔したことを次の人生で
やり直せば良いかもしれない。でも実際には一回しか死ねないわけで、
その時に後悔しても自分の人生への反映という意味では遅い。
そうであれば、先人の言葉には上述のようなバイアスや留意点はあると
しても、自分の人生のヒントとして何か活かすことは出来るのではないか。
上手い答えになっているかどうか自信はありませんが、私はそう思います。
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自分なりの整理はついたかな(-_-;