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J's日誌

中小企業診断士、経営管理修士(MBA)、事業再生士補、AFP。某フットサル連盟理事、某地区サッカー協会理事。

勝間式ロジカル不老長寿

2021-07-18 23:59:59 | Book Review




ゆっくり起床、妻は会社の同僚とランチへ。

自分はどこに行こう、と考えて前に行ったことの
ある 味や へ、パイコウ飯が有名だが未食だったので。



名物のパイコウ飯


餃子、味は普通

クチコミで「豚の臭いが気になった」とあったが、恐らく
八角の香りではないか、豚肉は柔らかくて普通に旨かった。



いったん帰って標題のKindle版を一気に読了。

同じような話はFPもよく書いているし、LIFE SHIFTの
リンダ・グラットンからも影響を受けている印象だが、
きちんと勝間流に整理されているのはさすが、分かりやすい。


ちなみにご本人のTwitterに感想を書いたらすぐに「いいね」
をつけてくれた、こういうところもファンが多い一因だろう。



今日からあるカメラマンの方が管内に入って撮影旅行。

全行程をうちのメンバーが同行してサポートするのだが、
天候だけはどうにもならないので明日以降の予報が気になる。


一応、最終日を予備日として、天候が悪かった場合に再度
撮りに行けるようにしているのだが、さてどうなるだろうか。



霧が少ないことを祈るばかり(-_-;
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俺たちの定年後

2019-02-20 23:59:59 | Book Review




同じ部署に、今年で定年という先輩が何人かいる。

3月末まで、その後は再雇用制度に登録してあるらしいが、長かった
サラリーマン人生の一区切りでもあり、カウントダウンに入っている。


そうした先輩方と、いろいろ定年後の人生に関する話をすることも
多いのだが、意外とあまり準備していなくて戸惑っている感じもする。



その手の話はネットの記事にも多数出ているが、最近こんな本を読んだ。

俺たちの定年後 - 成毛流60歳からの生き方指南 - (ワニブックスPLUS新書)
クリエーター情報なし
ワニブックス


元・Microsoft日本法人の社長である成毛氏と同じような老後を送れる人は
少ないだろうし、「今40代の人の定年後の生活にはほとんど参考にならない」
とも書いてあるが、自分にとっては共感できる点が多くて面白かった。



定年後の準備というわけではないが、自分が心がけていることはある。

それは仕事以外での自分の居場所というか人間関係を構築しておくこと、
診断士関係やフットサル連盟での社会的活動は、定年後も続くものだろう。


老後資金の準備なども山のように記事や試算結果が出ているが、人間関係は
その時になって急に作ろうとしてもお金では買えない、これも重要な資産かと。



自分はまだしばらく先の話だけどね(-_-;
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ざっくり分かるファイナンス

2018-10-17 23:59:59 | Book Review




診断士試験の勉強をしていた、10年くらい前の話。

金融機関出身というわけでもなく、財務会計やファイナンスについて
詳しいわけでもない自分にとってファイナンスは一番の苦手分野だった。


簿記からやり直したり、いろいろ試行錯誤したが、結果的にはたまたま
この本と出会って理解が深まり、2次試験の事例IVも乗り越えられた。

ざっくり分かるファイナンス~経営センスを磨くための財務~ (光文社新書)
クリエーター情報なし
光文社




その著者である石野氏が札幌で講演をするという。

商大が主催するフォーラム、MBA在学生・修了生とこれからMBAに
入学しようとする方が半々という感じだったが、参加者も多く盛況だった。


そして生で話を聞くのはもちろん初めてだったが、講演の内容も刺激的で
パワフルなメッセージに溢れるもの、本だけからは学べない良さがあった。


90分弱の講演



実をいうと、自分は大学院の授業ではファイナンスを取らなかった。

それは他に優先すべき科目があったということもあるが、診断士試験の
時点で、身につけるべき知識についてはやり切ったという気持ちもあった。


その選択肢が正しかったかどうかは分からないが、こうやって学び直す
機会はまたあるわけで、その気になればリカレント受講しても良いだろう。



2冊ともオススメです(-_-;
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一億円のさようなら

2018-09-13 23:59:59 | Book Review




読書のカテゴリもしばらく更新していなかった。

もちろん様々なジャンルの読書は続けているが、最近思うのは
Kindleの便利さ、特にiPad miniのKindleアプリで読むことが多い。


ちょっとした隙間時間に数ページだけ、読んでいる途中のページを
呼び出せる便利さは、タブレットの使用頻度が上がるとより実感する。

単に読書という点でいえばKindle本体の方が目に優しいと思うが、
タブレットの他に持ち歩くのはどうしても荷物が増えて敬遠しがち。




人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている
クリエーター情報なし
ダイヤモンド社


成田から台北への機内がWi-Fiも使えず時間を持て余していたが、予め
タブレットにダウンロードしてあったので、Kindle版を一気に読了した。

結論は残酷というか身も蓋もない感じだけど、「錯覚資産」という概念が
非常に面白く、行動経済学を実際の人生で実証しているような感じの一冊。


ちなみに、自分がTwitterを始めたのは2010年1月だけど、始めて何故か
すぐフォローしたうちの一人がこの作者の ふろむだ氏、多分初の著書では。



一億円のさようなら (文芸書)
クリエーター情報なし
徳間書店


妻が巨額の遺産を持っていたこと、それを自分に隠してずっと普通の生活を
送ってきたことに戸惑う夫、徐々に不信感と怒りに変わって家を出てしまう。

サラリーマンを辞め、妻からもらった一億円だけを持って向かった金沢で
かつて人気のあったのり巻きの店を復活させるうち、いろいろな事実が判明。


いろいろな伏線は全て回収されたわけではないが、エンディングは良かった。
また、九州(主に福岡)と北陸(主に金沢)が舞台となっており、最近金沢に
行ったこともあって自分にとっても興味深い、映画化しても面白いのではないか。



新書よりやっぱKindleだなー(-_-;
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Sports IllustratedとNumber

2018-04-17 23:59:59 | Book Review




アメリカのSports Illustratedといえばスポーツ総合誌、
日本ではNumberが同じような目的で発刊された、そのモデル。

以前はNumberもよく買っていたが、総合誌の悩ましいところで
興味のない競技だと見る気にもならず、最近はたまに買うだけ。


Sports Illustratedもそういう側面はあるようで、アメリカだと
NFLやNCAAの特集、あとはお馴染みの水着特集号が一番売れるとか。



たまたま、両誌がMLBの開幕特集だったので買ってみた。

Sports Illustratedは開幕前の3/26発売だったが、日本の
Amazonになかなか出てこないので、米国のAmazonで個人輸入。


Ohtaniが表紙と聞いていたので触手が動いたということも
あったのだが、何故か届いたのはヤンキース、StantonとJudge。
同じ号でも東海岸と西海岸で表紙が別だったりするのだろうか。


左の表紙を見て注文したけど、届いたのは右の表紙だった


開幕前の記事だからか、やや懐疑的な見出し



一方のNumberは開幕してからの発売、大谷も既に活躍。

Number(ナンバー)950号 [特製“二刀流”表紙] MLB 2018 DREAM OPENING 大谷翔平夢の始まり。 (Sports Graphic Number(スポーツ・グラフィック ナンバー))
クリエーター情報なし
文藝春秋


ということで表紙も初めて二刀流を表現しようと苦心したらしい、
こういう粋なつくりはSports Illustratedでもなかなかないのでは。


アメリカでは、四大スポーツの中でMLBの人気が落ちていると聞くが、
時々は生で観たいと思うし、今回は英語の勉強も兼ねて読み比べたい。



昔は両誌が提携していたような記憶が(-_-;
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AI vs. 教科書が読めない子どもたち

2018-03-07 23:59:59 | Book Review




実はまだ書籍は読んでいないが、この記事を読んでKindle版を購入。

AI vs. 教科書が読めない子どもたち
クリエーター情報なし
東洋経済新報社


自分もAIスピーカーを最近買ってみたが、学習機能により会話の
レベルが上がっても、美味い店と不味い店の区別は出来ないだろう。


そういう意味では、AIうんぬんというよりも、後半にある
教科書をきちんと読めていない子どもの話にむしろ興味がある。

>「読めない子」は、文中の「わかりやすい部分」だけを適当に抜き
>出し、勝手に自分なりの解釈をしてしまう読み方をしているのである。




自分のことを思い出すと、高校受験の勉強をしていた頃、公立高校の
平易な問題は出来ても、難関校の難しい問題はなかなか出来なかった。

それは多分、自分が(国語に限らず)勝手な解釈をして分かったふりを
ずっとしていたからではないか、自分の中で分かったふりをしていたから、
いつまで経っても読解力のスキルが上がらなかったのではないかと思うのだ。


その状況がいつ直ったのかはよく分からないけど、高校に入って自分の
社会性とか精神年齢が上がり、自然と読解力が向上したのかもしれない。

学校に、読書好きで哲学的な議論をするような友人が多かったこと、また
アルバイトを始め大人と会話をする機会が増えたのも、大きかった気がする。




日常生活にせよ、SNSにせよ、会話が成立しない人は結構いる。

自分はなるべく誤解・曲解のないよう、SNSでも表現には非常に気を遣うし、
アップしたものも、直せるものは気がつくたびに表現を微調整することは多い。


SNSはそういう、分かりやすい表現を学ぶためのトレーニングとすら思っているが、
それでも読解力は人によっていろいろ、ということは、知っておいて損はないだろう。



MARCHレベルなら合格できるってのもすごいね(-_-;
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Number・平昌五輪特集

2018-02-23 23:59:59 | Book Review




前職の頃、同じ部署の先輩でスポーツ政策の専門家がいた。

今は大学教授に転身し、関連する審議会の委員になるほどの
ご活躍なのだが、スポーツの話では自分も議論させてもらった。


覚えているのは、今後のスポーツ政策は「する」スポーツだけで
なくて「見る」スポーツ、「支える」スポーツなど、スポーツとの
様々な関わり方に着目して検討する必要があるだろう、ということ。



そう考えると、「読む」スポーツというのも一定の市場を形成して
いるだろう、最近買っていなかったが久しぶりにNumberを買ってみた。

Number(ナンバー)945号 最強のふたり。 平昌五輪直前総力特集 (Sports Graphic Number(スポーツ・グラフィック ナンバー))
クリエーター情報なし
文藝春秋


大会が終盤になった今改めて読み返すと、取り上げた選手がここまで
活躍したのも慧眼というか、きっと編集部はガッツポーズなのではないか。



Numberは米国のSports Illustrated同様、様々な競技を取り上げる総合誌。

面白い号もそうでない号もあるのだけど、野球やサッカーのように専門誌の
多いものより、普段あまり見る機会の少ない競技の特集号の方が面白い印象。


今回の平昌五輪特集でいうと、ザギトワとメドベージェワが所属するクラブ、
「サンボ70」の話などは一般紙では読めないもので、強さの秘訣がよく分かる。



カーリング惜しかったな(-_-;
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不死身の特攻兵

2017-12-05 23:59:59 | Book Review




SNSで知って予約購入したが、これはすごい本。

不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか (講談社現代新書)
クリエーター情報なし
講談社


海軍ではなく陸軍の話だが、第1回目の特攻隊のパイロットと
して体当たりを命じられた21歳の若い優秀な乗り手がいたこと。


そして体当たりではなく何故か爆弾を落とすなど、命令に背いて
9回命じられた特攻を9回生還し、最終的に生き延びたということ。

さらに、そのパイロットは北海道、当別村の出身であり、戦後は
地元に戻り92歳で札幌の病院で亡くなる、本人へのインタビューも。




詳しくは読んでいただきたいが、よく映画等で語られる特攻とは
異なり、現場ではその有効性に疑問を感じていたのも事実のようで。

特に第1回目ということで、軍の幹部は絶対に特攻を成功させる必要が
あったのだろうが、優秀なパイロットが最初に選ばれたのも現場は苦悩する。


今までほとんど報じられていなかったと思うが、投下出来ないはずの爆弾、
括り付けられた爆弾は、現場判断で投下できるように改装されたというのだ。

これによって、無駄死することなく爆弾を投下して特攻から生還するのだが、
発表上は体当たりして死んだことになっていて、地元では2回も葬儀が行われる。




戦争を知らない世代が軽々しく特攻を語って良いのかどうか分からないが、
特攻はその戦術特性上、特攻を命じられた側の証言がほとんど残っていない。

一方で特攻を命じた側の証言は戦術を正当化するバイアスがかかり、成功確率も
高くほとんど皆志願して特攻に向かった、などと描かれるが、そうでもないようで。


あまりにも壮絶な話で圧倒されるが、少なくとも物事は一方の話だけを聞いては
真実が見えず、現場の声や記録を丹念に収集することが重要だということは分かる。



道内でもっと紹介されて良い本だと思います(-_-;
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ほったらかし投資術・再び

2017-11-27 23:59:59 | Book Review




上司から業績評価のフィードバックがあった。

5段階で一番良い評価をいただいた、ありがたいことだが
これが自分の能力とか業績を反映したものかというと、微妙。


これまでも、組織の中で誰に良い評価をつけるかについては
様々な思惑が働くことを、何となく知ってしまっているから。

それでもボーナスにはちょっとした上乗せがあるかもしれない、
とりあえず現時点でいただけるものは、有難くお受けすることに。




6年前にもこのカテゴリーで紹介した本の全面改訂版。

全面改訂 ほったらかし投資術 (朝日新書)
クリエーター情報なし
朝日新聞出版


買ったのは2年も前だが、必要があって改めて読み直す、
NISAや確定拠出年金といった制度にも対応した記述が良い。


前の版と主張は基本的に同じで、個別株を保有して情勢変化に
右往左往するコストや手数料コストを抑え、主にインデックス型
投資信託に長期投資、というのは合理的な主張だと改めて思う。



夜は外食、近場の中華チェーンへ。


五目あんかけ固焼きそば


油淋鶏と麻婆豆腐のセット

いわゆる際グループのチェーンなので、濃い味付けなのは
分かっていたが、焼きそばの餡はかなりしょっぱかった。



道がツルツルで怖いです(-_-;
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採用基準と生産性

2017-04-21 23:59:59 | Book Review




今の部署にイドウしてきてから気になって
読んだ、伊賀泰代(≒ちきりん?)シリーズ。

生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの
クリエーター情報なし
ダイヤモンド社


採用基準
クリエーター情報なし
ダイヤモンド社


先に「生産性」の方を読んでしまったのだが、その前提として
「採用基準」に書かれていることが多いようなので、追加購入。


内容はマッキンゼーでの著者の経験を通じた、コンサルティング会社
で求められる生産性やリーダーシップの話で、自分も前職で似たような
経験をしているので肯ける部分も多いし、著者の指摘もほぼその通りかと。



シンクタンクにせよコンサルティング会社にせよ、いわゆる日系の
大企業と異なるのは、入社後すぐにある程度の仕事を任せられること。

そのため、専門家としての膨大なインプットやアウトプットであったり
プレゼンテーション能力も鍛えられるし、リーダーシップも必要となる。


著者はこのリーダーシップこそが日本企業のサラリーマンに足りない部分で
あり、リーダーだけでなく全員がリーダーシップを身につける必要があると。

組織内でリーダーシップを身につけるチャンスがなければ、NPO等の活動で
身につけるのも有効という点は、自分の経験と照らし合わせても共感できる。




今の自分の組織でも、本当にリーダーシップを発揮出来る人は少ない。

これは(自衛隊出身の)父が言っていたことだが「指揮官・決心」すなわち
決心することこそがリーダーに求められる資質であり、不確実な状況において
いかに決断できるかがリーダーシップ、それは日頃から訓練で身につけられるもの。


電車でお年寄りに席を譲る、風で倒れている自転車をきちんと起こす、落ちている
ゴミを拾うなど、放置せず自ら決断し行動することがリーダーシップにつながっていく。

誰かに教えてもらって学ぶものではないと思うが、そういう人材を育成するような
教育をしてこなかった日本社会、国際競争力の面でじわじわとダメージが進んでいく。




売れているのはよく分かります(-_-;
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5年ぶりのミシュラン北海道

2017-04-20 23:59:59 | Book Review




ミシュランの北海道版が5年ぶりに発売される。

5年前に初めて出た時は、初物好きの道民性を反映して?
あちこちの書店で即完売となってしまい、入手に苦労した


ミシュランガイド北海道 2012―RESTAURANTS & HOTELS
クリエーター情報なし
日本ミシュランタイヤ


思ったよりボリュームもあり、しかも全道各地の店のバランスを
意識したかのような掲載ぶりで、思いのほか満足した記憶がある。



で、今回発売が予定されている5/19は金曜日。

平日なので朝から並ぶわけにもいかないし、また売り切れたり
するのだろうか、と思っていてふとAmazonを見たら予約受付中。


ミシュランガイド北海道 2017 特別版
クリエーター情報なし
日本ミシュランタイヤ


これなら並ばなくて済む、と思わずポチッ。まだあまり話題に
なっていないが、発売が近づいてくる前に確保できて良かった。



そんな話をSNSで友人にお知らせした後の札幌二郎。


小ラーメンニンニクマシ・葱生姜・カレースパイス

店主も知り合いの店が掲載されるかどうか気になっている、
と言われたので「ここが掲載されたりして?」と返してみた。


そんな話で盛り上がったり、2回目の発売ということで前回の
掲載店から今回どう変化するかというのも、楽しみだったりする。



予約するならお早めに(-_-;
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中南米野球はなぜ強いのか

2017-03-21 23:59:59 | Book Review




WBC準決勝前日、という微妙なタイミングだが
前から気になっていた本、読んだら引き込まれた。

中南米野球はなぜ強いのか――ドミニカ、キュラソー、キューバ、ベネズエラ、MLB、そして日本
クリエーター情報なし
亜紀書房


一言でいうと、日本からなかなか行けないエリアで
あるにも関わらず、効率的・丹念な取材による力作。


特に各国の英雄、MLBやNPBで活躍した往年の名選手や
彼らの指導者にアクセスしてのインタビューが興味深い。



ドミニカ、オランダ領キュラソー、キューバ、ベネズエラ。
何となくイメージはあっても、渡航歴のある人は少ないのでは。

それぞれの国の野球事情があり、育成の仕組みも異なるが
日本とは比べ物にならないハングリーさが強さの根底にある。


その一方で、十分な教育を受けていないことが試合における
集中力の欠如や様々な誘惑に負けて規律を保てないという話も。

間違いなく身体能力では上回るのに、教育や精神面での弱さが
プレーにも影響する、というあたりはWBCの結果ともシンクロする。




その裏返しのように語られる、日本野球の話も実に面白い。

NPBを経験したことのある各国の元選手達は口を揃えていう、
日本では野球の基本と規律を学んだ、練習は大変だったが、と。


そう考えると、ドミニカで生まれカープアカデミー、広島を経て
MLBで成功したアルフォンソ・ソリアーノのこともよく理解できる。

これを書いているのはWBC準決勝の前だが、日本も限られた戦力で
優勝できる可能性もあるし、MLBでの日本人選手への期待も膨らむ。




キューバとか行ってみたいけどね(-_-;
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下剋上受験

2017-01-23 23:59:59 | Book Review




本書を原作とするドラマが始まっているらしいが、そちらには
特に興味のないまま、書店でたまたま見つけて購入し1日で読了。

下剋上受験[文庫版] ―両親は中卒 それでも娘は最難関中学を目指した!
クリエーター情報なし
産経新聞出版


両親は中卒、そのまた両親も中卒、という家系の流れを止めるべく
中学受験を思い立った父親が娘と二人三脚で最難関の桜蔭中に挑む。



基本からスタートして、学力最難関レベルに到達するまでの取組は
まさに壮絶であり、筆者(父親)も書いている通り、児童虐待スレスレ。

それでも、子供をその気にさせ、親も一緒に問題を解く(親塾)姿は
他の親ではなかなか出来ないだろうし、一種の狂気というか執念のような
ものがこの世界では必要になるのもまた事実で、そのあたりの描写もリアル。


しかしながら、ここまで頑張っておいて残酷だが、最終的に主人公親子は
桜蔭中には合格できない、そのことがまた桜蔭の山の高さを強調するのだが。

受験後、父親が桜蔭に届かなかった要因を分析しているのだが、その分析は結構
的確と思われ、単なるサクセスストーリーでは得られない読後感につながっている。




この話がリアルに感じられるのは、(男女の違いはあるものの)自分の弟も
中学受験を独学で挑み、そして敗れて高校受験で本書のような猛勉強をしたから。

幸い、弟の受験した学校は高校でも募集していたので、リベンジに成功するのだが
桜蔭をはじめとする女子御三家は高校の募集がなく、中学受験が最初で最後のチャンス。


男子の難関校は東京圏以外にもあるが、女子でここまでのレベルが求められる学校は
恐らくないと思われ、そういう世界があるということを知るだけでも意義のある一冊かと。



ちょっと昔を思い出しました(-_-;
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MBA Bibliobattle

2016-11-28 23:59:59 | Book Review




来年から国内の某MBAプログラムに進学する友人がいる。

入学が決まり、授業が始まるまでの間にどんな準備をすれば
良いか、オススメ本などがあれば教えてほしいと聞かれている。


自分もそれなりに思い浮かぶ本はあるが、他のMBAホルダーの
意見も聞いてみようとSNSに投げかけたところ、意外なオススメが。



以下は、かなりの読書家である方からのオススメ本。

モンベル 7つの決断 アウトドアビジネスの舞台裏 YS002 (ヤマケイ新書)
クリエーター情報なし
山と渓谷社


創業者によるサクセスストーリーであり、企業の成長の型と
いうのが一通りでてくる、と。分析ツールは実例がストーリーと
して頭にあった方が理解が早いので、そのネタ元に使えるのでは。
これからどうする、という方向に問題意識が向けば素晴らしいという。

ビジネスに効く最強の「読書」 本当の教養が身につく108冊
クリエーター情報なし
日経BP社


今までの読書の分野別の偏りをチェックするには最適、
読んでいない分野から1~2冊選ぶのが良いのでは、と。



恐らく、メソドロジーはMBAに入ってからいくらでも
学ぶので、その助走になる書を挙げてくれたのだと理解。

ちなみに自分がぱっとイメージしたのは次の2冊、こちらは
まさにメソドロジーで、人によって考え方も違うものだと実感。


【増補改訂】 財務3表一体理解法 (朝日新書)
クリエーター情報なし
朝日新聞出版


|入門|ケース・メソッド学習法―世界のビジネス・スクールで採用されている
クリエーター情報なし
ダイヤモンド社




自分でも読んでみよう(-_-;
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きょうだいコンプレックス

2016-02-08 23:59:59 | Book Review




このカテゴリーもしばらく更新していなかった。

もちろん、読書をしていないわけではないのだが、
以前より併読というか、中途半端な読み方が増えた。


理由はいろいろあるのだが、一つは誰かに勧められたり
して突発的に書籍を購入するケースが増えた、ということ。

もう一つは読み方の問題で、Kindle版で読むケースが増えた。
Kindleは途中まで読んで止めても、そこから再開できるので
次々とダウンロードしては途中まで読んで、ということが多い。




グローバリズムと北海道経済
クリエーター情報なし
ナカニシヤ出版


執筆者の方々と定期的に行っている勉強会テキストであり、
直接、執筆者の補足説明を聞くことが出来るのは貴重な機会。

実務的な視点から毎回質問・議論をさせていただいているが、
研究者の研究論文と実務には、まだちょっと距離がある印象だ。




きょうだいコンプレックス (幻冬舎新書)
クリエーター情報なし
幻冬舎


きょうだいコンプレックスの自覚がバリバリにある自分には、
自分の内面と正面から向き合う書であり、非常に面白かった。

優秀なきょうだいの存在であったり、重い病気や障害を持つ
きょうだいがいると、もう一方はコンプレックスを持ちやすいと。


前者はまさに自分のケースだが、後者の話も言われてみれば
確かにそうかもしれないと思うし、なかなか解消するのは難しい。

ただ、同胞としての共感とかお互いを助け合う気持ちは重要で、
それに加えて自分の場合はMBAという共通言語が昇華させてくれた。




球童 伊良部秀輝伝
クリエーター情報なし
講談社


覚醒剤取締法違反で逮捕された元プロ野球選手の報道をみて、
同時代に活躍したライバルの一生を描いた、本書を思い出した。

誰からも愛されるスターではないが、我が道を行く伊良部秀輝を
自分は結構応援していた、ヤンキースのレプリカを買ったこともある。
批判を吹き飛ばすような快投、スタンディングオベーションも多々あった。


もちろん法に反することをしてはいけないわけだが、誰でも人生の
頂点から降りる時期はくるわけで、その降り方は誰も教えてくれない。

振れ幅の大きい人生を送れば送るほど、晩年は孤独と向き合わざるを
得ないかもしれないが、一般人にはなかなか想像できないだろうと思う。




日本人初のワールドチャンピオンだったんだけどね(-_-;
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