こうして、前年にトルコ-セネガルを見ていた
同じ時期、前年に受けるはずだった試験を受けた。
採用枠は1人、応募者は5人で自分以外はUターン
就職ぽい人ばかりだったが、自分としても試験前
には土日と大学の図書館で勉強したり、それなりに
準備をして臨んだので、正直言って自信はあった。
まあ、自分の命がかかっているので必死だった。
●
筆記試験で5人から3人に絞り込まれた。ここでも
自分以外の2人はUターン組という感じがありあり。
最終面接で、「他社にいるあなたの目から見て、
当社に何が足りないと思いますか」という質問が
あり、事前に準備していた決め台詞をガツンと発した。
「危機感が足りないと思います」
この答えが効いたのかどうかは分からないが、
結局Uターン組2人は落ち、自分が採用された。
●
10月に無事採用が決まって、今度は退職手続き。
会社を辞めます、と上司に言ったときは
全てがクリアになったような清々しさを感じた。
それなりには慰留されたが、もうこの会社で第一線で
活躍し続けられるとも思えなかったし、何よりも
ここ数年の社内の雰囲気には耐えられなかったのだ。
●
その年末に退職して、翌年4月1日に配属される
までのちょうど3ヶ月間、プー生活を送っていた。
何故年末なの?とは言われたが、年度末の忙しさは
嫌というほど知っていたので、収入がなくなっても
その繁忙期に入る前に逃げ出したかったのだ。
実際には年が明けてから「バイトしないか」とか
つまらないオファーがあったが、これまたバイトが
ボロ雑巾のように使われている実態を見ていたので
絶対に目先の小銭には釣られまい、と断り続けた。
#大体、辞める人間には辞めるだけの理由があるのに、
その気持ちも推し量れずに目先のノルマとか作業しか
見ることが出来ないから、そんな無神経かつ非常識な
オファーを出してくるのだ、と同僚を哀れにすら思った。
●
不思議と、北海道へ行くことの不安とか
そういうものは全く感じなかったし、
そもそも北海道が遠いという感覚もなかった。
だって、飛行機に乗れば1時間半で着く。
新幹線でいえば名古屋だ。大阪より近い。
そういう、時間距離で物事を考える習慣が
ついたのも、出張で全国を飛び回った経験
からなのかな、と思う。(続く)
同じ時期、前年に受けるはずだった試験を受けた。
採用枠は1人、応募者は5人で自分以外はUターン
就職ぽい人ばかりだったが、自分としても試験前
には土日と大学の図書館で勉強したり、それなりに
準備をして臨んだので、正直言って自信はあった。
まあ、自分の命がかかっているので必死だった。
●
筆記試験で5人から3人に絞り込まれた。ここでも
自分以外の2人はUターン組という感じがありあり。
最終面接で、「他社にいるあなたの目から見て、
当社に何が足りないと思いますか」という質問が
あり、事前に準備していた決め台詞をガツンと発した。
「危機感が足りないと思います」
この答えが効いたのかどうかは分からないが、
結局Uターン組2人は落ち、自分が採用された。
●
10月に無事採用が決まって、今度は退職手続き。
会社を辞めます、と上司に言ったときは
全てがクリアになったような清々しさを感じた。
それなりには慰留されたが、もうこの会社で第一線で
活躍し続けられるとも思えなかったし、何よりも
ここ数年の社内の雰囲気には耐えられなかったのだ。
●
その年末に退職して、翌年4月1日に配属される
までのちょうど3ヶ月間、プー生活を送っていた。
何故年末なの?とは言われたが、年度末の忙しさは
嫌というほど知っていたので、収入がなくなっても
その繁忙期に入る前に逃げ出したかったのだ。
実際には年が明けてから「バイトしないか」とか
つまらないオファーがあったが、これまたバイトが
ボロ雑巾のように使われている実態を見ていたので
絶対に目先の小銭には釣られまい、と断り続けた。
#大体、辞める人間には辞めるだけの理由があるのに、
その気持ちも推し量れずに目先のノルマとか作業しか
見ることが出来ないから、そんな無神経かつ非常識な
オファーを出してくるのだ、と同僚を哀れにすら思った。
●
不思議と、北海道へ行くことの不安とか
そういうものは全く感じなかったし、
そもそも北海道が遠いという感覚もなかった。
だって、飛行機に乗れば1時間半で着く。
新幹線でいえば名古屋だ。大阪より近い。
そういう、時間距離で物事を考える習慣が
ついたのも、出張で全国を飛び回った経験
からなのかな、と思う。(続く)