6月上旬の弘前いろいろ。※前回の記事
●やはり気になる
弘前大学文京町地区裏手の土淵川では、ここ20年近くかけて、地元の住民が1人で、川の中にキショウブを植えている。
花の時期には毎年のように地元紙で報道されるが、キショウブは繁殖力の強い外来植物であり、川のような開かれた環境に人為的に植えるべきものではなく(植栽が法令で禁じられているわけではないが、環境省は対策をとるべき種に指定している)、個人的には快く思っていなかった。
昨年花が終わった時期に現地を見てみたが、今回、ちょうど花の時期(の終わりかけ)だったので、改めて。
弘盛橋。ここが上流端
植えられているのは、弘盛橋から寒沢橋までの350メートルほど。
弘盛橋より下流では、びっしりとキショウブが茂って花を咲かせていた。橋より上流では、草は茂っているが、キショウブは見当たらなかった。種や根が上流方向へ流されることはないのだから、人為的に植えない限りそれは当然。
土淵川らしい護岸と岸辺の風景の中、キショウブが咲く
キショウブに対して先入観を持ってしまっているから、これが「きれいな光景」とはどうしても言えない、言いたくない。
下流端・寒沢橋から上流方向
この区間には、護岸を水面まで下りる階段はない。上の写真右側のような備え付けのとって状のハシゴがあるだけ。高齢の住民は、これを伝って、ひとりで上り下りされているのだろう。
では、寒沢橋から下流方向は?
イネ科の草の穂が目立つ
弘盛橋上流と同じく、草は茂っているが、キショウブはない。
ということで、昨年確認したのと同じく、現状では弘盛橋~寒沢橋の区間を逸脱してキショウブが繁茂するようなことはない。
キショウブを植えることは、法的に禁止されているわけではないものの、国と県が管理する一級河川で、しかもマスコミで報道されているのに、このようなことが“まかり通って”いるのは、良くないと思う。
ただ、高齢の人が、長い年月をかけてやっていることを全否定してしまうのも、なんだか気が引ける。
それに、土淵川は護岸が固められた、極めて人工的な環境。そこに外来植物があっても、大きな影響はないようにも思われた。セイヨウタンポポが繁茂する野原のようなもので。
少なくとも、よそ者がとやかく言うほどでもないのかなという印象は受けた。
ただし、下流の岩木川本流へ影響を与える可能性は否定できない。環境省、国土交通省、青森県はどう考えるのだろうか、そもそもこのことを知っているのだろうか。
●裏からも見えた
三中校前の弘前駅行き側バス停から、道路向かい側を見る。
市立第三中学校の駐車場が見える
第三中の駐車場の奥にそびえるのは…
円形校舎
以前紹介した、学校法人柴田学園 柴田女子高等学校の円形校舎だ。
裏側が見えていることになるが、バス停からちょうどまっすぐの位置で、第三中越しに見えるとは知らなかった。
僕が弘前にいた頃は、第三中が旧校舎だったので見えなかったのかもしれない。
なお、柴田女子高は2019年度から男女共学となり、「柴田学園高等学校」に改称するとのこと。
●低コストフードレス歩灯
イトーヨーカドー弘前店裏側のセブン-イレブン角の交差点の信号機。
以前(2017年8月のストリートビューでも確認)は車用も歩行者用も、20年以上前に設置された電球式(おそらく小糸製、車両用は縦型)が設置されていた。それが、
「並木通り」は交差点名ではなく道路名称を表示している
ついに歩車とも薄型LED式に更新されていた。
2017年度から低コストな信号機が規格化され、都道府県やメーカーによる差はあるが、これまでとは違う外観の信号機が登場している。秋田県では、車両用は従来より少し小さいものになったが、歩行者用は今のところ従来と同じ。
青森県では、低コスト化以前から、フラット型の信号機を横型で設置するのが普通になっており、この隣の隣の新しい道路が交わる交差点でもそのタイプ。
しかし、この車両用は、短いフードを付けた縦型で、小さくないもので、従来の秋田県と同じ。中古品でもなさそうに見えるので、車両用は低コストではなく、縦型設置も継続していくのだろうか。
一方、歩行者用。
薄型になったのは今は当然
まず、点灯部分がLEDの粒が見えるタイプ。これは以前からちらほら見られる。
斬新なのはフードがまったくないこと。
低コスト仕様の歩行者用では、フード(ひさし)を付けないものが主流(秋田県では付ける)だそうなので、これは低コストなんだろう。
裏面
銘版は2017年11月、京三製作所製。
ボディのデザインは、秋田県に多い信号電材製(低コスト化前)と同一で、同社から供給されているようだ。
歩行者用信号機にフードがないというのは、これまで例がないし、車両用のフードなしのように下向きに角度を変えて設置するようなこともない。視認性はどうかと不安になるけれど、実は、横断した時は、フードがないことに気づかなかった。渡り終えてから、LEDの粒が見えることに気づき、その後でフードがないことにも気づいたという順番。
日光直射時や積雪時、汚れの付着具合は分からないけれど、通常では問題ないようです。
【18日追記】昔の厚いボディに長いフードの歩行者用信号機と比べると隔世の感があるが、既に薄型ボディ、短いフードの信号機はすっかり見慣れているから、フードがないくらいではさほど違和感がないということか。メーカーによっては、まな板みたいな真っ平らなボディのものがあるそうで、それを見たらどう感じるか。
※その後、秋田県にもこれとほぼ同タイプの歩行者用信号機が設置された。
弘前の話題はもう少しあります。
●やはり気になる
弘前大学文京町地区裏手の土淵川では、ここ20年近くかけて、地元の住民が1人で、川の中にキショウブを植えている。
花の時期には毎年のように地元紙で報道されるが、キショウブは繁殖力の強い外来植物であり、川のような開かれた環境に人為的に植えるべきものではなく(植栽が法令で禁じられているわけではないが、環境省は対策をとるべき種に指定している)、個人的には快く思っていなかった。
昨年花が終わった時期に現地を見てみたが、今回、ちょうど花の時期(の終わりかけ)だったので、改めて。
弘盛橋。ここが上流端
植えられているのは、弘盛橋から寒沢橋までの350メートルほど。
弘盛橋より下流では、びっしりとキショウブが茂って花を咲かせていた。橋より上流では、草は茂っているが、キショウブは見当たらなかった。種や根が上流方向へ流されることはないのだから、人為的に植えない限りそれは当然。
土淵川らしい護岸と岸辺の風景の中、キショウブが咲く
キショウブに対して先入観を持ってしまっているから、これが「きれいな光景」とはどうしても言えない、言いたくない。
下流端・寒沢橋から上流方向
この区間には、護岸を水面まで下りる階段はない。上の写真右側のような備え付けのとって状のハシゴがあるだけ。高齢の住民は、これを伝って、ひとりで上り下りされているのだろう。
では、寒沢橋から下流方向は?
イネ科の草の穂が目立つ
弘盛橋上流と同じく、草は茂っているが、キショウブはない。
ということで、昨年確認したのと同じく、現状では弘盛橋~寒沢橋の区間を逸脱してキショウブが繁茂するようなことはない。
キショウブを植えることは、法的に禁止されているわけではないものの、国と県が管理する一級河川で、しかもマスコミで報道されているのに、このようなことが“まかり通って”いるのは、良くないと思う。
ただ、高齢の人が、長い年月をかけてやっていることを全否定してしまうのも、なんだか気が引ける。
それに、土淵川は護岸が固められた、極めて人工的な環境。そこに外来植物があっても、大きな影響はないようにも思われた。セイヨウタンポポが繁茂する野原のようなもので。
少なくとも、よそ者がとやかく言うほどでもないのかなという印象は受けた。
ただし、下流の岩木川本流へ影響を与える可能性は否定できない。環境省、国土交通省、青森県はどう考えるのだろうか、そもそもこのことを知っているのだろうか。
●裏からも見えた
三中校前の弘前駅行き側バス停から、道路向かい側を見る。
市立第三中学校の駐車場が見える
第三中の駐車場の奥にそびえるのは…
円形校舎
以前紹介した、学校法人柴田学園 柴田女子高等学校の円形校舎だ。
裏側が見えていることになるが、バス停からちょうどまっすぐの位置で、第三中越しに見えるとは知らなかった。
僕が弘前にいた頃は、第三中が旧校舎だったので見えなかったのかもしれない。
なお、柴田女子高は2019年度から男女共学となり、「柴田学園高等学校」に改称するとのこと。
●低コストフードレス歩灯
イトーヨーカドー弘前店裏側のセブン-イレブン角の交差点の信号機。
以前(2017年8月のストリートビューでも確認)は車用も歩行者用も、20年以上前に設置された電球式(おそらく小糸製、車両用は縦型)が設置されていた。それが、
「並木通り」は交差点名ではなく道路名称を表示している
ついに歩車とも薄型LED式に更新されていた。
2017年度から低コストな信号機が規格化され、都道府県やメーカーによる差はあるが、これまでとは違う外観の信号機が登場している。秋田県では、車両用は従来より少し小さいものになったが、歩行者用は今のところ従来と同じ。
青森県では、低コスト化以前から、フラット型の信号機を横型で設置するのが普通になっており、この隣の隣の新しい道路が交わる交差点でもそのタイプ。
しかし、この車両用は、短いフードを付けた縦型で、小さくないもので、従来の秋田県と同じ。中古品でもなさそうに見えるので、車両用は低コストではなく、縦型設置も継続していくのだろうか。
一方、歩行者用。
薄型になったのは今は当然
まず、点灯部分がLEDの粒が見えるタイプ。これは以前からちらほら見られる。
斬新なのはフードがまったくないこと。
低コスト仕様の歩行者用では、フード(ひさし)を付けないものが主流(秋田県では付ける)だそうなので、これは低コストなんだろう。
裏面
銘版は2017年11月、京三製作所製。
ボディのデザインは、秋田県に多い信号電材製(低コスト化前)と同一で、同社から供給されているようだ。
歩行者用信号機にフードがないというのは、これまで例がないし、車両用のフードなしのように下向きに角度を変えて設置するようなこともない。視認性はどうかと不安になるけれど、実は、横断した時は、フードがないことに気づかなかった。渡り終えてから、LEDの粒が見えることに気づき、その後でフードがないことにも気づいたという順番。
日光直射時や積雪時、汚れの付着具合は分からないけれど、通常では問題ないようです。
【18日追記】昔の厚いボディに長いフードの歩行者用信号機と比べると隔世の感があるが、既に薄型ボディ、短いフードの信号機はすっかり見慣れているから、フードがないくらいではさほど違和感がないということか。メーカーによっては、まな板みたいな真っ平らなボディのものがあるそうで、それを見たらどう感じるか。
※その後、秋田県にもこれとほぼ同タイプの歩行者用信号機が設置された。
弘前の話題はもう少しあります。
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