田神六兎の明るい日記帳

田神六兎の過去、現在、そして起こるであろう出来事を楽しく明るくお伝えします。

無断キャンセル

2017年12月22日 | 日記
 無断キャンセルが多いらしい。店は困るだろう。昔の話だけど、サラリーマンも慣れた頃に宴会幹事や社員旅行の幹事を仰せつかった。当時の会社の多く、宴会は会社負担。取引先の忘年会に招待されれば、それなりの祝儀を出すのが常識、祝儀は会社持ち。出ればその仕事関係で接待を受けることにもなる。二次会三次会でお酒以外の接待もあった時代だ。下戸で新婚のオイラは困った。
 
 招待客が多い忘年会、社員は面白みが無かった。忘年会は日頃疎遠な総務のお姉さん、お局様、お嬢様たちと話す絶好の機会だった。もちろん二次会に誘うのも良かった。だからかもしれないが忘年会の会場決めは大変だった。会社の仕事上の付き合いもあるだろうし、会場が大きいと複数の忘年会があり、会いたくない人、合わせたくない人のバッティングが無いとも言えない。若い人は二次会が楽しみだろう。近場に安い店があるだろうか・・。幹事の腕の見せ所だった。不思議と社内恋愛の多くは寿退社だった。
 
 今は不評だが、忘年会は和室が中心だった。料理は懐石、味にうるさいお局様もいた。もちろん上座や下座の席順も重要だった。下戸の私は良かったが、幹事は飲めないか、酔わないかのどちらかだった。
 
 予約は大切、手練手管な女将と席料を決めねばならぬし、女将は社内の重役と顔見知りが多く、好かれれば良いが嫌われれば最悪。これを乗りこなしてこそ、晴れて幹事になれたのだ。近頃はこんなことも代行サービスがあるのだろうな・・・どちらが良いのか分からない。
 
 ま苦労の多い幹事だったが、終えればご苦労さんの会で慰労されたし、女将さんと仲良くなれれば、安サラリーでは絶対に上がれぬお座敷も上げてもらえたものだ。
 
 ここで絶対にしてはならぬことは、キャンセルと参加人数だった。大きな宴会だと、少々頭数が違っても飲めるし食える。赤の他人が紛れ込んでいたなど聞いたことがあったが、店は何らかの方法で数えている。当日の朝「○○名よろしくおねがいします」とか「申し訳ありません。○名追加です」などと連絡していた。そして、店や女将の信用を得れば、相当無理な注文も聞いてもらえた。昔の話でした。おしまい。