心太（ところてん）の思い出

　明日の日曜は妻は出勤です。妻の勤務も来月で定年です。早く辞めたいと言っていたのですが、内心少しさみしそうです。そんなわけで本日買出し、特に重いものを買うのを手伝いました。お米１０kg、豆乳４本入りを２ケース、駐車場を二度往復しました。
　
　おやつに心太を買いました。私達二人、ホロ苦い心太の思い出があります。私の中学生の頃の話です。私は山国、村には心太を食べる習慣はありません。私は心太が何か知りませんでした。土曜日の学校帰り「田神ィ、トコロテン食ってこ」と友人に誘われるのでしたが、箸一本での食べ方がわからず「俺、嫌いだから」って断ってました。
　
　同じ中学生の頃の妻の話し。妻は友人の家でトコロテンをご馳走になりました。友人が出してくれたトコロテンは三杯酢。お酢が苦手の妻は、むせるのをこらえて食べたそうです。その味をトコロテンの味と決めつけ『二度と食べない、食べられない』と心に誓ったそうです。
　
　結婚してン十年、私たちはトコロテンは不味い食べ物と決めつけていました。食べるようになったのはほんの昨年なのです。『本当に不味いか、たべられないか、一度試そう』食べられなくっても９８円、捨てても惜しくない金額、ってことで試した結果、好物になってしまいました。
　
　一番好きなのは黒蜜味ですが、まれに三杯酢を買うこともあります。そんなわけで今日のおやつはトコロテンを頂きました。おしまいッス。
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