田神六兎の明るい日記帳

田神六兎の過去、現在、そして起こるであろう出来事を楽しく明るくお伝えします。

初めての歌舞伎

2016年08月20日 | 日記
 半年前の宝塚観劇は全く予習をしないで見ました。『宝塚など、女どもの学芸会』と、とても偏った見方の私でした。そのせいか、舞台も劇場も女優さんが新鮮に見え、隠れ宝塚ファンになりました。そんな訳で、今回の歌舞伎観劇は予習したオイラです。
 
 最初の「土蜘蛛」は能舞台で物語が進みました。ここで私『はぁ?能と歌舞伎は親戚なの?知らんかったぁ』と最初の疑問。ネットによれば、能は日本の伝統芸能で、式三番(翁)を含む能と狂言とを包含する総称だそです。歌舞伎は民衆の娯楽芸能として生まれ、舞踊的要素を備えた演劇だそうです。

 歌舞伎は能楽と違い、派手で、楽しませることを目的にした演技が特徴。出雲の阿国という女性がその発祥とも言われていますが、女性の歌舞伎が禁止され、現在はすべて男優が演じる形態となりました。そういえば、数年前の大河ドラマでした。

 私は「歌舞伎イコール見得と隈取の顔」が定番と思っていました。土蜘蛛はそのような見得も隈取も少なく、予習した通りのストーリーでした。予習ではわからなかった二人の子役の演技は見応えがありました。隈取された顔は、土蜘蛛の身分割れの場面1回でした。オペラグラスでしっかり見ました。
 
 山名屋浦里に至っては、台詞も現代語に通じ、苦もなく解ります。メーキャップが派手だけで、TV時代劇とほば同じでした。少し期待が大きすぎたかもしれません。予習しすぎが仇になりました。ストーリーを知らなければ少しはドキドキしたかもしれません。隈取も見栄もありませんでした。花魁山里(中村七之助)の女装の美しさに、おばさん達からのため息が聞こえました。
 
 劇場の客席の感想は「狭くて窮屈」です。大柄な外人さんにとっては苦痛でしょう。桟敷席ならばゆったりできましょうがお値段が高いと思います。宝塚の客席は同じ価格のA席でしたが、幅 奥行きとも10センチほど広かったと思います。宝塚より後にできた歌舞伎座ですから、外人さんの体型も考慮した方が良かったと思います。
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 期待した『かけ声』ですが3階の両翼から声が飛んでいました。3~4名の声に思えましたが、声質と抑揚を作り過ぎのように聞こえました。素人の私が『おッ!ここで声!!』とかけ声のタイミングが取れるようになりました。いつぞやの新聞で、歌舞伎ファンの女医さんがかけ声をかけ、有名女流作家の顰蹙を買い「歌舞伎役者に聞いたが、女もかけ声をかけて良い」と不平を言ってました。ですが、かけ声に黄色い声は似合いませんねぇ。「大向こうの会」も男性ばかりだと思います。ま、それが歌舞伎、男だけの世界なんですね。