森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

カラマツソウ 実

2014年02月03日 | 自然観察日記
花が終わりもう実が鈴なりの個体もあります。この一つ一つが雌しべが変化したもの。一つの花からたくさんの実が出ていますから雌しべの本数も類推できます。

カラマツソウ 茎の帯化

2014年02月03日 | 自然観察日記
自然界で時々茎が帯化しているものを見かけます。原因が何か分かりませんが、薬害の話もあるのですがウィルスなどの作用が関係しているきがします。数年前里山フィールドミュージアムでヤマユリの帯化が起こりその株は花芽を60個くらいつけ、花は40数個咲かせたことがありました。つぼみ状態で何とも言えませんが、このカラマツソウも花数も非常に多そうで、帯化と花数の多さには何か因果関係がありそうだな・・などと勝手に考えています。そのヤマユリは現在も健在で、帯化はなく一般的な大きさで生育しています。(花数は7~8個でした)

ママコナ

2014年02月02日 | 自然観察日記
ママコナも咲いています。明るい草地に生育するとありますが、この花を見るのは決まって県外の草原。太平洋側の種です。半寄生植物ということですがイネ科草本にでも寄生しているのでしょうか。その実態は分かりません。周りの草本の生育に合わせて比較的成長しているようで、越後の県境の尾根に自生するミヤマママコナの倍以上はあります。

ママコナ 花

2014年02月02日 | 自然観察日記
ゴマノハグサ科に分類されます。大きく口を開けて獲物を飲み込むような印象があって、可愛いというより気丈な感じを受けます。寄生植物という先入観があるのでしょうね。花冠の下唇の白い部分が米粒にみえたのでしょうか、ママコナは「飯子菜」と書くそうです。

マツムシソウ

2014年02月01日 | 自然観察日記
たった一輪だけ花があって、この一輪が一行の注目を一手に浴びることになりました。まだ季節は夏、マツムシソウにとってはつぼみの季節。しかし、どんな種でも気の早いものがいればのんびり屋もいるということなのでしょう。同じ個体群内に一定の幅で変異があるということです。この変異は種全体としてみれば生き残るのに都合がいいように見られます。おかげで私もいい気分でした。なにせ同行者は大はしゃぎなんですから・・。

マツムシソウ 花

2014年02月01日 | 自然観察日記
マツムシソウは菊の花に似た集合花です。写真が不鮮明で分かりにくいのですが、外側の花は5裂した花冠の3枚が大きくなって、まるで舌状花の体をしています。内部にある花は管状花に似ています。おしべは4本で4数性と5数性が入り混じる特徴的な性質をしています。
新潟県内では高所の草原で生育しているのを見たことはありますが、多くはありません。榛名のこの草原にはある程度の個体群が生育するとガイドブックには記載されています。ちょっとうらやましいですね。

マツムシソウ 葉

2014年02月01日 | 自然観察日記
マツムシソウの葉は細かく裂けていて、大まかに言えばシュンギクのような葉です。駆け出しの頃、花と葉が結びつかなくて目の前にある種がマツムシソウとは気付かず無造作にむしり取ってしまい、後で赤面の思いをしたことがありました。個人的には花と葉のイメージがなかなか重ならない種なのです。