今回の目的の一つが、キレンゲショウマに出会うこと。キレンゲショウマは若いころに奈良県の大台ケ原に近い八経ヶ岳(はっきょうがたけ 1,915 m)、弥山(みせん 標高1,895 m)に登った時に出会って以来の花で、いつか宮尾登美子の小説「天涯の花」が有名になりそれがキレンゲショウマだと知り、「あの時に見た花なのか・・!」再び見たいという思いを心の底に持っていました。西日本の山地に咲く花としか思っていませんでしたが、意外に手の届く範囲にあることを知り同好の方々一緒に出向いた次第です。狙いを定めて花の咲く8月半ば、案の定たくさん植栽されていることもあり花盛りでした。
植栽された植物園ですから自然環境で咲く花ではありません。周囲の植物との関係など本来の生態は分かりませんが、独特な肉厚な花が当時の思いを呼び覚ませてくれます。
弥山(みせん)への稜線は雨模様で展望はきかずミズナラなどの林が続いていて林床は笹薮が続くものでした。単独の登山でしたからこの日は会話をする機会が全く無い中、山頂近くに差し掛かって一塊のキレンゲショウマに出会ったときはきっと奇声を発していたかもしれません。強い印象を持ってしまったはなでした。季節的に他に花は無かった?色彩を持つものを思い出せません。もう40年も昔の話なのです。
弥山(みせん)への稜線は雨模様で展望はきかずミズナラなどの林が続いていて林床は笹薮が続くものでした。単独の登山でしたからこの日は会話をする機会が全く無い中、山頂近くに差し掛かって一塊のキレンゲショウマに出会ったときはきっと奇声を発していたかもしれません。強い印象を持ってしまったはなでした。季節的に他に花は無かった?色彩を持つものを思い出せません。もう40年も昔の話なのです。
「天涯の花」の舞台は四国剣山。そこには素晴らしい群落が広がっていると聞きます。いつか是非訪れてみたいと強く願っていますが・・・。シカの食害の話も耳に入ってきました。一度襲われると壊滅状態になってしまっているとか。懸念されます。奈良県も当時の大台ケ原はシカの食害でツガなどの針葉樹が無残な状態でした。尾根続きで行ける弥山の稜線もいまはどうなっていることか・・・。野生動物との共生の難しさが思い知らされます。そういう意味で、植物園などの施設で貴重な種を守っていかなくてならないのでしょう。