花のころはもう少しあでやかな感じの草ですが、6月の姿はとても質素です。日本海側の湿ったところに生育するネコノメソウの仲間としては葉がまばらで大き目な葉の持ち主。幾分赤味がかった茎を持ち上げて葉を広げています。新潟県内なら里山から深山まで日蔭の小川などのへりの湿った場所に住んでいますからそれほど珍しいものではありません。しかし、分布が限られているらしく県外の人にとっては興味を持たれる種です。
果実といってものなにがなんだかよくわかりませんね。口が空いて中に種子が覗いているのでなんとなくそれと分かる程度。ネコノメソウという名は、この果実が割れて猫の目のように見えるところからと言われています。ちょうどいい猫の目状態の果実は見つかりませんでした。