森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ベニコウホネ

2015年03月19日 | 自然観察日記
コウホネの栽培品種の位置づけでしょうか、がくが赤い珍しいコウホネが見られました。うっすらと赤味を指すものは野生でもときおりあるそうですが、ここまできれいに赤くなるのはないでしょうね。
自然界でコウホネを見る機会が本当に減りました。子供頃には家の近くの水路にさえあったものですが、今は公園とか保護区とか特殊な場所に行かないと見れません。自然な河川でコウホネが自生している場所がありそうですが、本気になって探していないこともあって、私の行動範囲内では掌握していません。「河骨」とはよく言ったもので、確かに泥中に走る地下茎は堀り上げてみると節もあって真っ白な骨のよう。太さもちょうどそんな太さ。子供のころ引き抜いて遊んだようなことがあった気がします。

ベニコウホネの花

2015年03月19日 | 自然観察日記
赤いものはがく。花弁はかすかにその内側にある小さな突起様物。雄しべが多数あって、真ん中に黄色の柱頭を持った雌しべが陣取っています。造形的に面白い花ですが綺麗という花ではないかもしれません。愛好家はいそうですね。晩秋、一度種子を見てみたいと思いつつその機会を毎年のがしています。種子がはじけて中の種子が出てくる様子が白い真綿のような付属物があったような・・・うろおぼえの記憶ですが。

コウホネの池

2015年03月19日 | 自然観察日記
コウホネの密度がこの程度ならうるさく感じませんが、すぐに繁茂し混みいった状態になります。水草は多かれ少なかれ繁殖するスピードが速くコントロールするのが面倒です。しかし、減少するのも早く薬剤や水温変化、食害する動物などの繁殖であっという間になくなることもあります。「適度に・・」が技です。増えすぎて持て余し気味のコウホネも種子繁殖させようとすると、開花株まで数年の歳月が必要になるのではないでしょうか。