たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

あの世の入り口

2017-09-23 09:51:52 | 白山信仰・楠と白石

<白山中居神社 はくさんちゅうきょじんじゃ>

 

白山中居神社の主祭神である

イザナギ・イザナミの両神が絶縁したのは、

あの世とこの世とをつなぐ「黄泉平坂」でした。

その際、二神の境界に置かれたといわれる千引岩は、

現在白山中居神社の参道の坂の上にあり、

「俗世」と「神域」を分けるとともに、

「現世」と「黄泉の国」との境を示しています。

 

「白」が黄泉の国を意味するとすれば、

白雲たなびく白山中居神社という場所は、

まさに「あの世」の入り口なのでしょう。

白い玉砂利に囲まれた古い磐座を眺めながら、

やがて訪れるであろう石徹白の厳しい冬を想像し、

この地に「白」が集まる理由について、

つらつらと思いを馳せてしまいました。

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