***** 神社と災害 No.2 *****
1000年に一度とも言われるような大地震、
大津波、大水害、巨大台風……などを経験した今、
改めて思うのは「予測よりも防災が重要」
だということです。私たちに必要なのは、
自分の生活に即した防災対策を取ることと共に、
日本人が古来より守ってきた、
「自然への感謝の習慣」を取り戻すことなのでしょう。
日頃から神様や先祖を敬い、
氏神や産土神へ「感謝の気持ち」
を奉納する住民が多い土地は、
災害から守られる力が強くなるのですね。
現在、地球上の信仰の大部分は、
「偶像」や「特定の人物」への
崇拝を促すものだと思います。
神に対して感謝を捧げるのではなく、
目に見える対象を拝み、願いを叶えて
もらおうとする信仰がほとんどです。
「神に祈る」という姿は一緒でも、
「神様に向き合ったとき何を思うのか」で、
その後の展開やその人の人生は大きく変わります。
災害を抑えるために必要なのは、
日常的な自然との会話なのかもしれません。