たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

見ること

2018-02-20 09:40:26 | 剣山・イスラエル

<つるぎ町・一宇>

 

地方の小さな神社を巡っていて感じるのは、

「見ること」の大切さです。

ガイドブックにも載っていない、

ささやかな神域を探し当てるには、

自らの力で「見ること」が必須で、

わざわざ見ようと意識しなければ、

確実に見逃してしまうような場所が無数にあります。

 

森の中にひっそりと佇む祭壇や、

草木に埋もれ朽ちかけた石の祠、

あるいは山深いの限界集落の神社など、

見ようとしない人にとっては、

一生見えない場所なのでしょう。

 

ただ、そんな「忘れられた場所」に、

誰かが目を向けることで、

場の空気は明らかに変化します。

たとえ、特別な神事などをしなくても、

「見ること」により救われる何かが存在するのですね。

地元の人が気づかない何かを見つけることは、

よそ者にとっての大事な役割なのかもしれません。

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