<外宮 げぐう>
ある神社の宮司さんが、
「穢れというのは気が枯れることだ」
といった内容の話をしておられました。
神道における最も有効な祓え祝詞である、
大祓詞(おおはらえのことば)の文言も、
つまりは「罪穢れをいかに祓えばよいか」
という内容の「神様の教え」なのです。
神社参拝で最も大切なのは、
「禊ぎと祓い」だと言われるように、
神社で行う祝詞奏上や御祈祷の類は、
「禊祓」の畏まった形式なのでしょう。
神域に入る前に、まず手や口を洗うのも、
神様への敬意という側面だけでなく、
訪れた参拝者に「禊祓」の心構えを
意識させるためのものなのかもしれません。
この世の中で生きている限り、
心身の穢れや曇りは避けられませんが、
ありがたいことに私たちは、
「神社」「神道」という素晴らしい
精神的文化の中で生活をしています。
一年の穢れを祓う大晦日の今日。
心の穢れを落とす気持ちを意識することで、
新たな「気」で心身が満たされるはずです。