たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

大宜都比売命

2018-04-20 09:55:53 | 阿波・忌部氏1

<上一宮大粟神社 かみいちのみやおおあわじんじゃ>

 

名西郡神山町にある上一宮大粟神社のご祭神、

大宜都比売命 (おおげつひめのみこと)は、

穀物や養蚕を司る神様であると同時に、

「阿波(粟)の国」を象徴する女神です。

古事記では、高天原を追放されたスサノオに対し、

自らの口、鼻、尻から様々な食べ物を

吐き出してもてなしたにも関わらず、

そのやり方が「不敬だ」と切り殺されてしまうなど、

少々不遇な立場に置かれています。

 

またその死後、大宜都比売命の屍体の各部より、

日本人の日常生活に欠かせない、

蚕・稲・粟・小豆・麦・大豆などの

貴重な動植物が生じたことから、

日本の「食物起源神話」のモデルとして、

取り上げられる機会を多々目にするもの。

食物起源神話はハイヌヴァレ型神話とも呼ばれ、

以前記事にした名草戸畔のシリーズでも、

重要テーマのひとつとしてご紹介しました。

この記事についてブログを書く
« 神さびた神域 | トップ | 丹とのつながり »