<外宮 げぐう>
通常、物忌(ものいみ)とは、
神事に先立ち一定期間の間、
飲食・言行などを慎んで心身を清めること、
不浄を避けて家に籠ること、などを意味しますが、
伊勢神宮においては、
祭典にご奉仕する童女(あるいは童子)を指す言葉です。
今回の遷宮でも、一番最初のお祭りである山口祭を始め、
御船代祭(みふなしろさい)、鎮地祭(ちんちさい)など、
重要なお祭りに物忌さんがご奉仕しました。
聞いたところによりますと、
物忌として選ばれるのは、
小学3年生くらいの神宮神職のお子さんで、
神職と同じように前日から斎館に泊まりこみ、
心身を潔斎した上で祭儀に臨むそう。
背の高い大人たちに囲まれ、懸命に歩くその姿は、
ほんとうに微笑ましく、 また誰よりも神々しい光を放っていました。