***** 子年の展望 No.43 *****
昨日、崇神天皇の時代に「疫病」が
蔓延した理由を、「天皇祭祀の不備」
にあるのではないと推測しましたが、
その後皇位を引き継いだ
第11代垂仁天皇の「改革」の中に、
それらの事実が透けて見える箇所が多々ございます。
しかしながら、こちらのネタを深堀しますと
かなり話が逸れてしまいますので、
興味のある方は「鉄の神々1・2」の
カテゴリーなどをお読みいただくとして、
「大物主神」などのお告げに従い、
宮殿内で奉斎していた神々を
それぞれの祭祀者に託した結果、
世の中はようやく平安を取り戻すことができました。
ここでふと疑問に思うのが、
「どの神が崇神天皇に祟りを成したか?」
ということですね。
ちなみに、「天照太御神」に関しては、
祭祀を任された豊鍬入姫命に
異変は起こりませんでしたし、
「天照太御神」を崇神天皇のそばから
離した後も凶事が続きましたから、
「祟り」の大元ではなかった可能性が高めです。
恐らく、「天照太御神」が皇居の外へと
出されたのは、災厄を抑えるためというよりも、
三輪山から遠ざけ清浄な地に「隔離する」
という意味合いが強かったのかもしれません。