たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

木に宿る息吹

2016-12-16 10:21:53 | 熊野の神社

<曽根・飛鳥神社 あすかじんじゃ>

 

今から考えてみますと、 6月の旅の途中で、

偶然飛鳥神社に立ち寄ったことが、

今回「無社殿神社の旅」へとつながったような気がします。

もちろん飛鳥神社には、立派なご社殿があるのですが、

神社の境内を歩きながら感じていたのは、

鎮守の杜が放つ圧倒的なエネルギーでして、

いかに建物などの人工物が「脇役」であるかを、

短い参拝時間の中ではっきりと理解しました。

 

片側には海が迫り、もう一方には住宅街が立ち並ぶという、

非常に限られた面積にも関わらず、

飛鳥神社には樹齢何百年以上の巨木が、

一本だけではなく何本も現存しています。

古代よりこの神社が大切に守られてきたのも、

神域の「木」に神様の息吹が宿り、

森に立ち入る開発の手や不敬な輩を、

ことごとく阻止したからなのでしょう。

この記事についてブログを書く
« 神社の「主」 | トップ | 典型的な参詣道 »