<曽根・飛鳥神社 あすかじんじゃ>
今から考えてみますと、 6月の旅の途中で、
偶然飛鳥神社に立ち寄ったことが、
今回「無社殿神社の旅」へとつながったような気がします。
もちろん飛鳥神社には、立派なご社殿があるのですが、
神社の境内を歩きながら感じていたのは、
鎮守の杜が放つ圧倒的なエネルギーでして、
いかに建物などの人工物が「脇役」であるかを、
短い参拝時間の中ではっきりと理解しました。
片側には海が迫り、もう一方には住宅街が立ち並ぶという、
非常に限られた面積にも関わらず、
飛鳥神社には樹齢何百年以上の巨木が、
一本だけではなく何本も現存しています。
古代よりこの神社が大切に守られてきたのも、
神域の「木」に神様の息吹が宿り、
森に立ち入る開発の手や不敬な輩を、
ことごとく阻止したからなのでしょう。