<神山町・神領>
徳島市国府町にある八倉比売神社から、
南西方面に向かって30分ほど走ると、
もうひとつの「天石門別八倉比売神社」
の候補地があります。その神社の名前は、
上一宮大粟神社(かみいちのみやおおあわじんじゃ)。
名西郡神山町神領という場所に鎮座し、
昔このあたりは阿波国名方郡と呼ばれていました。
以前「剣山への道」をいくつかご紹介しましたが、
徳島市内から神山町方面へ伸びる483号線を、
西へと進んで行くコースもよく知られたルートで、
特に神山町の付近の道路というのは、
剣山へと続く山間部とは思えないほど、
きちんと整備された二車線の道のりです。
聞いたところによりますと、
神山町という過疎の山里には、
ここ近年、IT系ベンチャー企業が、
相次いでサテライトオフィスを開くなどして、
若い世代の移住者が増えているのだとか。
「あわ」という名称の発祥の地であり、
忌部氏が拠点を構えた上一宮大粟神社の一帯には、
今も昔も人を引き寄せる磁力があるのでしょう。