<千種町・たたらの里学習館>
タタラ製鉄の祖として知られる金屋子神が、
最初に降臨したとされるのが、
兵庫県宍粟市の千種町です。
しかしながら、町内には金屋子神に
関する神社や遺跡はほぼ見当たらず、
存在するのは国道脇に置かれたごく近代製の石碑と、
付近の山中にある金屋子さんと呼ばれる祠のみ。
ゆえに、少しでも手掛かりが欲しいということで、
山間部にある「たたらの里学習館」
まで足を延ばしてみたものの、
想像以上に移動時間がかかってしまい、
駆け足で写真を撮る程度しかできませんでした。
これからはもうちょっと、スケジュールにゆとりを
持って旅をしないと……などの反省をしつつ、
近辺を行きつ戻りつしていた中で感じたのは、
この千種町では金屋子神の存在感が
あまりにも薄いということです。
奥出雲の周辺では、「タタラ製鉄の神」
として手厚く祀られている金屋子神が、
こと金屋子神の「発祥地」でもある千種町では、
どういうわけか際立った形跡が見られないのですね。