***** 子年の展望 No.58 *****
「大田田根子」を大物主神の祭主として
迎え入れたことで、崇神天皇はようやく
「大物主神の祟り」から解放されました。
現在、大神神社の摂社・大直禰子神社
にお祀りされております
「大田田根子」という人物ですが、
その素性は謎に包まれており、
なぜ大物主神が彼女?を指名したのかなど、
文献等には何も記されてはおりません。
一説には、大物主神の子孫
(または子)とされることから、
やはり「倭大国魂神」と同じように、
「神と同じ系譜の人物」が選ばれた
と考えるのが自然なのでしょう。
先日も書きましたように、
大神神社はもともと「疫病鎮め」
のために創建された神社であり、
大物主神の祟りを治めることが
本来の役目だと推測されます。
同じ奈良の春日大社では、
新型ウイルスの流行を抑えるため、
「疫病退散」のご祈祷を開始しておりますし、
もし仮に、大神神社で「疫病鎮め」
の神事が執り行われたなら、
非常に興味深い結果をもたらす
ような気がするのですが、果たして……。