<石上神宮 いそのかみじんぐう>
石上神宮の参道を歩いておりますと、
楼門や拝殿の配置のせいもあるのか、
ちょっとした圧迫感を感じます。
これだけの長い歴史を持ち、
数多くの神宝を所有しているにも関わらず、
その規模は意外にもコンパクト。
春日大社や大神神社などと比べると、
石上神宮の境内が狭いことに驚くでしょう。
鳥居をくぐると、まず目に留まるのが、
境内を自由に飛び(歩き)まわるたくさんの鶏たちです。
人間との共生に慣れているのか、
どんなに近寄っても逃げたり威嚇してきたりはしません。
ときには参道の真ん中から、ときには木の上から、
参拝客の様子をじっと伺っています。
私が訪れたときも、まるでお社を守る眷属のように、
威厳ある立ち姿で出迎えてくれました。