たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

紀氏

2016-03-27 10:33:11 | 西日本の神社

<國懸神宮 くにかかすじんぐう>

 

日前神宮・國懸神宮(ひのくまじんぐう・くにかかすじんぐう) という、

二つのお宮の総称である日前宮(にちぜんぐう)は、

代々天道根命の末裔である紀氏(きうじ・きし)により奉祀されてきました。

紀氏は畿内全域のみならず、西日本一帯に勢力を持っていた豪族で、

神話の世界にまで歴史を遡れる家系は、全国的にも数えるほどです。

 

紀氏には二つの系統があり、 ひとつは大和朝廷成立後、

公家として活躍した紀氏。 「土佐日記」の著者・紀貫之をはじめ、

古くは武内宿禰(たけのうちのすくね)なども、

母親が公家紀氏の出身であったといわれています。

 

もうひとつは、神武天皇の時代から

紀伊国造を務めていた在地豪族の紀氏。

名草を本拠地とし、日前・国懸神宮 の神官を務めている由緒ある家系で、

豊鍬入姫命も紀伊国造家の血筋を引いているそうです。

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