<花の窟 はなのいわや>
世界遺産にも登録されている花の窟(はなのいわや)は、
イザナギの妻であるイザナミの命をお祀りした場所で、
日本書紀にもその名を残す古社で、
日本最古の神社のひとつといわれています。
毎年2月2日と10月2日に行われる
お綱掛け神事というお祭りで知られており、
その内容は古代の様相をそのまま伝えているそうです。
近年では、神社の前に休憩所が作られ、
参拝者や観光客の憩いの場となっております。
境内に入るとまず目に飛び込んでくるのが、
思わず立ち止まって見上げてしまうほど
巨大な一枚岩のご神体でしょう。
その圧倒的な姿だけを見ただけで、この場所が
いかに「特別な場所」であったかがわかります。
「イザナミの墓所」という伝説があるためか、
神域の中に大きい社殿や人工的な装飾は少なく、
ご神体の前には、白石の敷き詰められた敷地と、
小さな奉納箱が置かれているだけでした。