<曽根・飛鳥神社 あすかじんじゃ>
熊野市大泊あたりで国道42号を逸れ、
海岸にそってくねくねと曲がる国道311号を、
尾鷲方面に向かって車を走らせていますと、
小さな漁船が係留する入り江の向こうに、
飛鳥神社(あすかじんじゃ)の
見事な社叢が見えてまいります。
実はこの神社は、6月に巡った「神武東征」
をたどる旅の途中で偶然見つけたのですが、
こんもりと生い茂る社叢が目に入った瞬間、
思わず「ここに来たかったのだよ」 と、
心の中でつぶやいてしまったほど、
強烈な存在感を発している場所でした。
神武東征がらみの場所ではないため、
そのときは保留しようかどうか迷ったものの、
鎮守の杜が発する強力な磁力には逆らえず、
気づけば神社の脇に車を停めて、
神前へと引き寄せられるかのように、
カメラを片手に歩き出していました。