<千鳥ヶ淵 ちどりがふち>
元旦の真夜中に宮中では、
四方拝(しほうはい)という祭祀が執り行われます。
これは天皇陛下自らが、
一年間の国の平安を祈られる儀式で、
その中で唱えられる呪文の中に、
「すべての厄災はわが身を通過せよ」
という内容の言葉があるそうです。
天皇陛下の最も大切なお役目は、祭事を行うこと。
天皇という存在は、「国難を受けとめる依り代」でもあります。
心御柱という自らの形代を神宮(内宮)に置き、
日本と日本人が平穏でいられるよう、
祈りを捧げてくださっているのが、天皇陛下なのですね。