<内宮 ないくう>
神社が建てられている場所を調べていますと、
興味深い事実がたくさん出てまいります。
多くの神社が、高台や地盤の強い土地に
建てられているのはもちろんですが、
標高の低い場所に建てられている神社も、
本殿の場所だけ一段高くなっていたり、
鳥居の内側だけ地盤が変わっていたりと、
明らかに「何かを意識して」
その場所を選んだとしか思えないような現象に遭遇するもの。
実際、東日本大震災で被災した神社でも、
「鳥居が倒れただけで本殿には被害なし」
というような状況が散見されました。
特に、千年レベルの歴史を持つ古社は、
まるで神様自らが選んだかのように、
稀有な条件が幾重にも重なっており、
例えば伊勢内宮の御正宮などは、
伊勢湾からの津波を想定したかのごとく、
絶妙な位置に配置されています。
神様を敬い神社に親しむことは、
防災意識の強化にもつながるのかもしれません。