<大屋姫命神社 おおやひめのみことじんじゃ>
イソタケルが上陸したとされる
大田市五十猛の海岸から、
20分ほど内陸に車を進めますと、
イソタケルの妹神・オオヤツヒメノミコト
が祀られる大屋という地区に出ます。
伝承によれば、オオヤツヒメ、
そしてツマツヒメの二人の姫神は、
兄イソタケルとともにスサノオの帰国に随伴し、
造林や機織りなどの技術を広めたのち、
オオヤツヒメは大屋の大屋姫命神社に、
また、ツマツヒメは物部神社の境外社である
漢女(からめ)神社に祀られたのだとか。
ちなみに現在の大屋地区は、明治時代に
「鬼村」「大国村・尾波」「大国村・角折」
という、何とも曰くありげな3つの地区が
合併した地域だと聞きますが、
現在はポツリポツリと
民家が点在する静かな山間地です。
川のそばの小高い丘の上にあるお社は、
うっかりすると見過ごしてしまうほど控えめな雰囲気で、
入り口に建つ鳥居だけが白々とした輝きを放ちながら、
静かに到着を出迎えてくれました。