<河内神社 かうちじんじゃ/こうちじんじゃ>
神戸神社から古座川を遡ってほどなくのところに、
河内神社(こうちじんじゃ)という「島」があります。
「岩」や「樹木」を祀る神社はよく見かけますが、
こちらの神社は古座川の川中に鎮座する
河内島そのものをご神体とした無社殿神社で、
近くの川岸には遥拝所が置かれていました。
とは言え、この場所を探し当てるのは案外難しく、
「島」を目印に古座川沿いを遡ってみたものの、
なかなかその姿をとらえることができません。
いよいよダメかとあきらめかけたとき、
ふいに石造りの遥拝所が目に飛び込んできました。
遥拝所の脇にある案内板を確認しますと、
ここが確かに「河内島」であると書かれています。
川岸からコブのように突き出したその島は、
地元では河内様(こおったま)と呼ばれ、
古くから立ち入りが禁じられていたそうです。