<伊弉諾神宮 いざなぎじんぐう>
陰陽五行説によりますと、
正五角形(五芒星)の五つの頂点はそれぞれ、
木・火・土・金・水という五つの要素を示し、
隣り合う要素はお互いを生かし合い、
残りの要素とはお互いにけん制し合うとされます。
古代イスラエルとの縁が強い六芒星に対し、
五芒星は古代中国との関わりが深い図形で、
ヨーロッパの王侯ではペンタグラム、
日本の陰陽道ではセーマンとも呼ばれ、
いずれも魔術的な意味を持つ形象です。
一説によりますと五芒星は、
無限連鎖の一筆書きの中に、
「魔」を封じ込める意味合いがあるのだとか。
様々な「図形」が交差する淡路島は、
海人族だけでなく南方の海より渡来した天孫族にとっても、
どうしても押さえておきたい魔術的な土地だったのでしょう。