<井光地区 いかりちく>
「熊野」といいますと一般的に、
紀伊半島南部のエリアを指す名称
として認識されていますが、
もともとは「神の宿る地」という意味で、
今の熊野地域に限定された言葉ではなかったようです。
神武一族が暮らしていた南九州の一部に、
「熊」本という名称がつけられたのも、
その場所に住む人々の間で、 熊本が「神の宿る地」
という意識があったからなのでしょう。
「熊」の地を統率すること抜きに、
日本という国や日本人の気持ちを、
ひとつにまとめることは無理でした。
熊本で発生した大きな自然現象は、
「熊」の神々が動き出したという、
神の上げた狼煙なのかもしれません。