たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

山の石

2017-09-05 10:04:19 | 白山信仰・楠と白石

<柴山潟 しばやまがた>

 

神社の聖域に敷き詰めたり、

社殿の周囲に奉納したりする白い石には、

主に「川の石」と「海の石」が用いられます。

水によって浄化され、極限まで研磨された石は、

「祓いの力」をたっぷりと宿しているのでしょう。

一方で古代の日本には、「山の石」を採取して

神域に並べる習わしもあったそうですが、

海から離れた山中で、丸くて形のよい白い玉石が

大量に採取できるとは、少々考えにくいものです。

 

そんな中、チャン族の信仰の対象である

「石英」という石について調べていくうちに、

とある日本の霊山の斜面や登山道の一部には、

まるで神社の参道を思わせるかのような、

白い石で埋め尽くされた玉砂利の道が

存在していることがわかりました。

もしかすると、同じ白石崇拝の伝統を受け継ぐ、

チベットのチャン族が儀式に使う白石と、

これらの「山の石」や「峡谷の石」には、

何らかのつながりがあるのかもしれません。

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