たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

陰から陽へ

2017-09-12 10:09:37 | 白山信仰・楠と白石

<朝熊山 あさまやま>

 

神社の神域に白い玉石を置くという古い習わしは、

人間そして神様の寿命の復活のために行われる、

古代からの重要な儀式のひとつだと推測します。

玉石は「陽の地から陰の地へ」ではなく、

「陰の地から陽の地へ」運ばれる必要があり、

「海=あの世」の石を奉納する熊野地方の風習にも、

陰陽の循環が示唆されているのかもしれません。

 

現在、熊野灘で見られる玉石が石英であるのか、

オーソコーツァイトなのか定かではありませんが、

伊勢神宮のお白石持ち行事で採取されるのが、

「石英系の白石」に限られることを考えても、

数億年もの歴史をその身に刻む「石英」が、

魂の再生の儀式に深く関わっていることは、

想像に難くないはずです。

 

伊勢神宮が今のような形になるずっと以前から、

伊勢の地には太陽信仰の原型のようなものがあり、

「陰の地」から白石が運ばれていたのでしょう。

もしかするとその石は、最も古い時代の石英、

オーソコーツァイトだった可能性もあります。

伊勢の地にたどり着いた古代イスラエルの人々は、

聖域に敷かれた石英の白い玉石を見て、

お互いのルーツの元を確信したのかもしれません。

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