たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

神社が起こした出来事

2016-10-23 10:21:08 | 東日本・三陸の神社

<南三陸・五十鈴神社 いすずじんじゃ>

 

東日本大震災で甚大な被害を出した場所のひとつ、

南三陸町の中でも、特に高い津波に襲われた地域が、

町の南に位置する「戸倉」という地区です。

この地区には、戸倉小学校と戸倉中学校があり、

いずれも波の影響をまともに受けてしまいました。

 

特に、海岸のほど近くにある戸倉小学校は、

津波襲来の知らせとほぼ同時に、

三階建ての校舎が海の中に沈んだと聞きます。

もし子どもたちが校外へ避難せず、

校内や屋上に留まっていたとしたら、

犠牲者の数は計り知れなかったことでしょう。

 

子どもたちの命を救ったのは、

小学校の裏手にある小さな神社の小山でした。

地元の人でなければ知らないであろうその場所は、

赤い鳥居が目印の五十鈴神社という名前の氏神です。

 

あの日この神社には、戸倉小学校にいた児童や職員、

多くの近隣住民などが避難し一夜を明かしました。

今回聞くことができた震災当時の話の中でも、

とりわけ印象的だった内容のひとつが、

この五十鈴神社が「起こした」出来事です。

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