たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

重たい静寂

2018-04-16 09:57:16 | 阿波・忌部氏1

<丹生都比売神社 にうつひめじんじゃ>

 

一部の人たちの間では、

パワースポットとして知られる

八倉比売神社・奥の院という場所ですが、

実際に五角形の祭壇の前に立ってみますと、

どことなく居心地の悪さを感じるのも確かです。

磐境神明神社で感じた「生気」とはまた違う、

空気が止まったかのような重たい静寂が、

あたり一帯を支配していました。

 

もしかするとこの地にも、

名草戸畔や丹敷戸畔などと同様、

渡来人に土地を奪われた女性首長が存在し、

この祭壇の下で眠っているのでしょうか……。

「比売」という名で祀られたその女性は、

土地の神に仕えた巫女であり、

のちに「卑弥呼」と呼ばれる

ようになったのかもしれません。

 

ちなみに、江戸時代までこの一帯からは、

大量の「丹」が染み出していたと聞きます。

「丹(水銀朱)」と聞いて思い出すのは、

丹生都比売大神という神様ですね。

一説によりますとこの神も、

「土着の女性首長」との関わりが深いとされ、

「丹」の生産地にはしばしば、

丹生都比売をお祀りしている場所が見られます。

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