たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

仏教と天然痘

2020-04-29 09:05:47 | 大嘗祭

 

***** 大嘗祭 No.27 *****

大陸から百済を経由して

日本に仏教が伝来したのは、

敏達天皇および用明天皇の父であり、

聖徳太子の祖父にあたる「欽明天皇」

が皇位に就いていた時代です。

ちょうどこの頃から、国内でも疫病(天然痘)が

流行り始めたことなどを踏まえると、

恐らくは来日した僧侶などと共に、

ウイルスが持ち込まれた可能性も高いのでしょう。

 

ちなみに、疫病に苦しめられた当時の人々は、

欽明天皇の子・敏達天皇の「仏像の破棄」が

災厄の原因なのではないかと噂したそうですが、

よくよく考えてみますと、

そのときすでに敏達天皇が物部氏の進言に従い、

「疫病封じ」のため仏教禁止令を出していましたし、

それ以降もパンデミックが続いたという

事実を合わせて推測すれば、

「仏への崇拝」や「仏像の破棄」が

疫病蔓延の原因ではなかった

という仮説も成り立ちますね。

 

そこで思い出されるのが、

崇神天皇の時代に起きた

「三輪山の一件」かもしれません。

当初、祟りの元凶とされた

「天照太御神」や「倭大国魂神」を

宮中外へと遠ざけても、

なお状況が収まる気配がなかったことから、

最後の手段として強化したのが、

「三輪明神」つまり大物主神への祭祀でした。

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