<安来市広瀬町>
奥出雲町の船通山のふもとから車で約30分。
お隣の安来市に入ってまもなくのあたりで、
金屋子神社へと続く山道が見えてきます。
山道と聞くと条件反射的に身構えてしまいますが、
そこはさすがに「ザ・観光地出雲」でした。
どんな小さな集落にも、きちんと舗装道路を
整備してあるのが出雲のすごいところです。
おまけに、かなり山間部の神社を訪ねても、
「●●神社⇒」といった具合に、
至る所で親切な看板が設置されているため、
どうあがいても迷うことすらできません。
よって、酷道踏破と「名もなき神社」の探索が
当たり前となっ(てしまっ)た身には、
少々肩透かしを食らったような感覚になったものの、
この金屋子神社の近辺には、
まだまだ観光地化されていない「素朴さ」が残り、
出雲・松江市内などでは少なくなった、
「出雲の原風景」に出会える場所でもあります。
訪れたこの日も、谷間に連なる雨上がりの棚田に、
キバナコスモスが華麗にアクセントを添え、
初夏の「たたら場」を彩っていました。