たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

即位灌頂

2020-04-27 09:55:18 | 大嘗祭

 

***** 大嘗祭 No.25 *****

日本人の古い信仰である、

「ニイナメ」に端を発する「大嘗祭」ですが、

南北朝の時代が始まるとほぼ同時に、

「即位灌頂(そくいかんじょう)」という

密教的要素の強い内容に変更され、

92代・伏見天皇から幕末の孝明天皇に至るまで、

大嘗祭の代替儀礼として継続されたと聞きました

(一部の天皇は両方を取り入れたという話も……)。

 

日本に仏教が伝来して以降も、

かろうじて守り通してきた天皇祭祀の伝統は、

ある期間いわゆる「異国の宗教」と混合したわけで、

その大きなきっかけを作ったのが、

「流行り病」だったのではないかと

個人的には想像しておるところです。

 

ちなみに、飛鳥時代に登場する「用明天皇」は、

歴代の天皇の中でも、いち早く仏法に

重きを置いた人物だと言われております。

父である敏達天皇が仏教禁止令を出すなど、

どちらかと言えば廃仏派寄りの

行動を取っていたのに対し、

用明天皇は「朕は仏・法・僧の三宝に

帰依したい」と仰せられるほど、

仏教を擁護する立場を公にしておりました。

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