たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

天照太御神の立場

2020-03-13 09:18:40 | 一年の展望

 

***** 子年の展望 No.50 *****

昨日、三輪山の「大物主神」が

祟りを成した理由について、

あれこれと想像してみましたが、

一方で三輪山から追いやられた

「天照太御神」や「倭大国魂神」は、

当時どういった立場だったのかを

考えてみることにしましょう。

 

まず、崇神天皇が最初に気づいた奇異とは、

「三種の神器」の鳴動だったと言われております。

何でも、夜な夜な「神器」が鳴り出す様子に

恐れをなした天皇が、これを「国難の原因」

と判断したため、天照太御神の御魂が宿る

「鏡(および剣)」を宮中外に出すこととなりました。

 

ただし、その後の経緯を見ても、

「天照太御神」自体が祟りの元凶である

可能性は低く、また豊鍬入姫命の祭祀も

功を奏したようですから、

恐らく「天照太御神」に関しては、

単に地主神(倭大国魂神)や三輪山(大物主神)

との相性の問題があったのかもしれません。

つまり、この時点ではまだ「天津神」は、

「国津神」や「土地の神」の全面的な許可を

得られていなかったとも考えられるのですね。

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