たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

橙としめ飾り

2019-08-16 09:35:41 | 鉄の神々2

<しめ縄資料>

 

垂仁天皇の命に従い、田道間守が

常世の国から持ち帰った「橘(たちばな)」は、

一説に「橙(だいだい)」だったのではないか

という話があるそうです。

「橘(たちばな)」という植物が、不老長寿の象徴

であることは良く知られておりますが、

お正月のしめ縄や鏡餅に使用される

「橙(だいだい)」に関しても、長期間実が落ちない

特性を持つことから、子孫繁栄を意味する

縁起物として重宝されていると聞きます。

 

いずれにせよ、田道間守が自らの命と

引き換えに探しに出かけたのは、

「命」や「寿命」に関わる

「何か」だったわけですね。

ちなみに、不老長寿の「薬」を探し当てた

田道間守は、日本への帰途に際し、

手に入れた果実を蔓形(蔦のように縄で結ぶ)や、

矛形(竿に串刺しにする)などの形状に

整えて保管していたのだとか……。

 

この話を耳にしたとき思い浮かんだのが、

伊勢地方に伝わる「橙(だいだい)」を付けた

独特の形のしめ飾りでした。

「笑門」「千客万来」「蘇民将来子孫之門」

などと、墨書きされた門符を括ったこのしめ縄は、

実は牛頭天皇や古代ユダヤとのつながりを

深く感じさせる「祭祀具」でもあるのです。

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